○縫い物(ぬいもの) 縫い物という表現では失礼ですが、ヨーロッパ、特にここブルガリアでもゴブラン刺繍は人気があります。ゴブラン刺繍とは、ウールやシルク、コットンを使ったタペストリーの一緒で、つづれ織りともいい、精巧で重厚な織物です。15世紀から16世紀にかけて、テーブル・マットや壁掛け、宝石類を入れる小箱など、さまざまなものに利用されていました。フランスやオーストリアの王室にもこよなく愛されたものです。
キットも売られていて、ブルガリアではとても人気があります。小さなモチーフから、大きな人物や風景まで、様々なものが売られています。
このゴブラン刺繍に似ているもので、プチポアンというものもあります。私のお友達は、プチポアンを教室で教えています。このプチポアン、ゴブラン刺繍が下地となって、さらに洗練されたものとのことです。
目の細かい絹のキャンパス生地に、一針一針丁寧に刺していく刺繍で、歴史もあるものです。
写真のものは、直径25cmほどの中に薔薇をあしらったものですが、ブルガリアでお友達に作ってもらったものです。一針一針、たいへんな作業だったようです。
もうひとつの写真は、ゴブラン刺繍ではないです。ブルガリアで売っているお土産品です。
○盗人(ぬすっと) あと1週間もすれば、本当にEUに加盟することになるブルガリアですが、町の中での強盗の発生は多いようです。人口10万人あたりの犯罪件数の比較では、日本の7.4倍(2003年)、殺人は2.8倍、強盗は、11.7倍の多さです。
日本人が被害に遭いやすい犯罪としては、路面電車等の公共輸送機関内でのスリ被害、飲食店内での置き引きが最も多くなっているようです。また、アパートのエレベーター・ホールで背後から突然襲われる強盗事件や路上でのひったくり事件も発生しています。その他、睡眠薬を仕込んだ飲食物を利用しての睡眠薬強盗、ニセ警察官による強盗など、欧州地域で多発している事件の発生も見られるようです。
私も、ソフィアの中心のお店で、棚に陳列している商品を見ていたところ、隣でも幼児を連れての親子がおもちゃを探している風でした。あれでもない、これでもないと、探しながら、私の方に近づいてくるのですが、妙に近づいてきて変だなあ、と思ったところ、私が持っているかばんのチャックが半分開けられていました。私がそれに気がついたのを知ると、中に入っていた財布をとることは諦め、足早に離れていきました。汚い格好をしていれば、用心するのですが、子供も親もそれなりにいい格好をしているスリも多く、注意が必要です。
現地の日本大使館がまとめた「安全の手引き」について、リンク先はこちらです。
http://www.pubanzen.mofa.go.jp/manual/bulgaria.html