結婚して初めの頃、多くの亭主は自分の妻を躾て思い通りになる女にしようと試みます。僕も例外ではなく、今思えば無駄なことでしたが、やってみました。 まずは料理、僕は、ごちゃごちゃと手の込んだものはあまり好きでなかったので、飼い主さんが一生懸命料理の本を見ながら作った料理を出してきたときに、「料理は、素材のままの方がおいしいんだ。」と言いました。そしたら、野菜は切っただけ、魚は刺し身だけになりました。 あまり手を抜くので、「野菜はサラダにするとか、魚でもちょっとは手を加えたらどうなんだ。」と言いました。すると今度はポテトサラダなどスーパーのパックに入ったまま出てくるようになりました。それで、また言いました。 「スーパーのパックではいかにも品がないので、せめて皿に移しかえて出せよ。」 次のときは、さすがにサラダは皿に移しかえてありましたが、サラダの上の部分には、パックの底のギザギザがついたままでした。気がつかずにそうしたものか、厭味でそうしたものかはわかりませんが、女房の躾は本当に難しいです。 料理に関しては、あまり余計なことは言わずに、美味しい、辛い、甘いなどだけ言った方が良いのかも知れません。 |