男と女

「男と女」について、本当にあったことをエッセイに、夢や希望を小説にしてみました。 そして趣味の花の写真なども載せています。 何でもありのブログですが、良かったら覗いて行ってください。
 
2026/05/07 15:31:07|エッセイ
もう無いよ!
 母ちゃん、もう無いよ!







2026/05/07 5:02:23|小説「蛍」
蛍―10―
蛍―10―

 美紀が差し出したお菓子を口にした猿は、その場から去らなかった。じっと彼女の顔を見ている。彼女は、もう一つお菓子を差し出した。今度は、素早く手を出してお菓子を取るとすぐに口に入れた。
 彼女は、楽しそうに猿にお菓子を与えていた。私が近付くと、猿は警戒するようにキキッと鳴いた。
 彼女が、私にお菓子を差し出して、「これをあげて。」と言った。私がお菓子を差し出すと、猿は警戒しているようで、ゆっくりと近付いて来ておずおずと手を出して取った。
 しばらくお菓子を食べていたが、美紀が両手を広げて「もうないよ」と言うような素振りをすると、山の方へ走り去った。
 その日も、私達は洞窟に泊まることにした。彼女もそのつもりらしく、パンなどの食事と着替えも用意していた。
 秋が深まったある日、彼女が「キノコを採りに行きましょう。」と言った。
 私は、キノコについての知識はまるでない。山を歩いていてたくさんのキノコを見ることはあったが、どれが食べられ、どれが毒キノコは全く分からなかった。私は、先に歩いて行く彼女の後ろから着いて行った。
 森を抜け、崖をよじ登ると、平らなところに出た。そこには大きな倒木があって、彼女が駆け寄って指さしながら言った。
「これが平茸です。採ってみてください。」
 見ると大きなキノコが束のようにたくさん生えていた。私が手に取ると、ずっしりと重みがあった。
 彼女は、森を歩きながら次々にシメジやナメコ、マイタケなどを見付けた。私は、彼女が指さしたキノコを採りながら、彼女の後について歩いた。1時間もしないうちにリュックはキノコでいっぱいになった。
 キノコ狩りを終えると洞窟に戻った。
 秋の日が暮れるのは早い。洞窟は谷あいにあるので、3時には日が陰り、4時には薄暗くなる。
 この季節には、釣れる魚も少なくなっていたので、夕食には持って来た鶏の骨付き肉を金網に載せて焼いた。味付けは塩・胡椒だけである。付き合わせの野菜は彼女が持ってきたし、先程採って来たばかりのキノコも焼いた。
 私は、ウィスキーの小瓶を取り出して、2つのカップに注ぐとひとつを彼女に渡した。私が飲むのを見た彼女も、それを口に含んだがいきなりむせた。私は、ペットボトルに汲んであった水を飲ませると、彼女のウィスキーを薄め、ゆっくり飲むように言った。彼女は、それ以後はウィスキーを飲もうとはしなかった。私は、次はワインを持って来ようと思った。
 そのうちに鶏が焼ける良い匂いがしてきた。それを皿に載せると、彼女が手でちぎったレタスと焼いたキノコを添えた。マヨネーズやドレッシングはないので、これも塩を振っただけである。
 二人で鶏の足を掴んで齧るようにして食べた。塩と胡椒だけの味付けだったが、とても美味しかった。
 食事が終わったとき、洞窟の外は暗くなっていた。目に入るのは、洞窟内の焚火だけである。寒くなるこれからの季節、火を絶やすことはできない。火を絶やさないためには、たくさんの焚き木が要る。私は、暇を見付けては焚き木や枯草を集めていた。
 暗くなると、することがない。私は、目で合図をして、彼女をベッドに誘った。
 秋の夜は長い。二人の緩やかな時間が流れて行った。
 次の日、私は一人でワインと毛布を持って、山には登らず直接洞窟に来た。毛布を担いで山頂には行きたくなかったし、そんな姿を人に見られるのも嫌だった。
 草のベッドはチクチクしたが、毛布を敷けばずっと快適である。私は、そこに横になると、洞窟の天井を眺めながら美紀とのことを考えていた。それだけで十分楽しかった。
           ―続く―







2026/05/07 0:14:31|その他
言い訳
 僕は毎日のように昼間から飲んでいますが、それには幾つかの理由があります。

@ 肴が酒を誘う
 飼い主さんの負担を軽減しようと、数年前から自分の昼食は自分で作るようにしました。そのためにスーパーに買い出しに行くと、酒の肴になりそうな美味しそうなものを売っているので買って来て調理します。すると飲みたくなるのです。

A 運動の後なので
 ほぼ毎日山歩きをしていますが、午前中で終わります。汗をかいた後は飲みたくなります。夏のビールなどは最高、欲望に我慢できないのです。

B 健康のため
 僕は、酒も飲みますがタバコも吸います。でも酒とタバコは同時にはやりません。飲むか吸うかです。酒は「百薬の長」とも言いますが、タバコの害は皆が口を揃えて言います。
 昼間から飲んでタバコを抑制しているのは、僕の健康のためでもあるのです。

 以上、昼間から飲んでいる言い訳でした。







2026/05/06 13:51:04|エッセイ
飲みます!

 朝一の山登りと、その後のテニスが終わりました。疲れました。昨日75.6Kgあった体重が、テニスから帰って来たときには74.4Kgしかありませんでした。
 疲れを癒すには、飲むのが一番早いです。この気温と状態ならビールが一番です。ということで、簡単な食事を済ませて、早速始めました。アテは、ちょっと贅沢にウィンナソーセージです。








2026/05/06 3:27:24|小説「蛍」
蛍―09―
蛍―09―

 翌日、私は塩や砂糖、醤油などの調味料と共に鍋ややかん、皿などの調理器具と、コーヒーなどを背負って洞窟に行った。焚火のところには、木を組んで自在鉤を吊り下げ、やかんを掛けた。二人の秘密の隠れ家は、次第に生活の場になりつつあった。
 秋が深まって、山の木々は次第に紅や黄色くなってきた。朝などは寒いくらいである。冬支度が必要だと思い、私はせっせと枯れ木を集めた。
 次に美紀に会ったのは、二人が結ばれた3日後だった。山頂で待っていると、彼女が笑顔で私の方に向かって歩いて来た。
「こんにちは。」
「こんにちは。」
と挨拶を交わす。
 それは以前と変わりないものだったが、二人の心は以前とはまるで違うものだった。結ばれたことが、大きく二人の気持ちを変えていた。
 山頂では、サンドイッチで食事をした。食べているとき、70歳代と思われる夫婦の夫が妻の手を引きながらやって来た。
 挨拶を交わした後で、夫が私達に言った。
「この山にはよく登られるのですか?」
「そうですね、ほぼ毎日のように登っています。」
「そうですか、私もなるべく登りたいと思うのですが、これの身体が弱いものですから、なかなか思うように行きません。」
「でもご夫婦が仲良く山に登られるのって良いですね。」
「私達は、いつまで元気でいられるかわかりません。せめて生きているうちは、元気でいたいと思ってこうして妻を励ましながら登るようにしています。それにしても、おたく達のような若いご夫婦が羨ましいです。」
 若いと言われたこともだし、彼女と夫婦だと言われたことも面映ゆかった。私は、美紀の方を見たが、彼女は笑顔でいた。私は、夫婦だと言われたことを否定するでもなく、話題を変えた。
 夫婦は、持ってきた弁当を広げた。私達も、食事を続けた。
 食事が終わると、私達は老夫婦に挨拶をして、下山にかかった。無論、行先は洞窟である。
 洞窟に着くと、彼女が言った。
「まあ、随分整いましたね。ここで生活できますね。」
「うん、君と過ごす時間を少しでも快適にと思ってね。」
「ここでの生活、楽しそうです。」
 私は、彼女を抱き寄せてキスをした。
 私達は、早速焚火の火を起こした。山に登るときには汗ばむくらいだが、下りは肌寒く感じる。
 焚火の火が心地良かった。枯れ枝をくべると、炎が大きくあがった。煙が彼女の方に向かって行った。彼女は、それを避けるように私にしがみついた。
 しばらくして、自在鉤にかけてあったやかんのお湯が沸いた。私は、コップをふたつ持って来ると、コーヒーを淹れた。インスタントだったが、彼女と飲むコーヒーは、喫茶店で飲むものより美味しいと思った。
 コーヒーを飲んでいるとき、洞窟の入り口でキキッという声がした。二人が一緒に振り向くと、そこに子猿がいた。こっちを興味深そうに見ている。
 美紀は、リュックからお菓子を取り出すと、猿の前に行って差し出した。猿は、ちょっと迷っているようだったが、サッと手を出してお菓子を取った。
           ―続く―







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