男と女

「男と女」について、本当にあったことをエッセイに、夢や希望を小説にしてみました。 そして趣味の花の写真なども載せています。 何でもありのブログですが、良かったら覗いて行ってください。
 
赤い糸・白い糸−12−
赤い糸・白い糸−12−

 野口良夫と大山浩二は同期入社で、二人とも営業課にいた。会計課とは、比較的行き来が多い。約束して以来、良夫も浩二も頻繁に早苗のいる会計課に行くようになった。しかし仕事の関係があるのは早苗のセクションではないから、顔は見るのだが、話し掛けるチャンスがなかなかない。
 その間にも、誰がデートを申し込んだとか、退社時に話し掛けていたなどの噂が耳に入って来た。二人は次第に焦りを覚えるのだが、具体的にどうやって声を掛ければ良いのかわからなかった。いざ通勤の途中で出会っても、社内で会っても、言葉をかけるきっかけが掴めない。とうとう浩二が、共同戦線を張らないかと言った。二人が一緒に誘おうと言うのである。良夫も同意した。
 ある日の夕方、浩二と良夫は早苗が更衣室に入るのを確認してから、会社の前で早苗が出て来るのを待った。早苗が玄関を出て来たのを確認すると、二人は後ろから声を掛けた。
「吉川さん、今から帰るのですか。」
早苗は、ちょっと驚いたようだったが、すぐにいつものような笑顔を浮かべて「ええ。」と返事をした。
「駅まで一緒に行っていいですか。」
「ええ。」
二人は、しきりに話し掛けるのだが、早苗は笑顔で聞いているだけである。
 駅がだんだん近付いて来る。焦った浩二が言った。
「ねえ、吉川さんは僕達の憧れです。一度で良いから、一緒に付き合ってくれませんか。」
「お願いです。一度だけで良いですから。そうしないと夜も眠れないのです。」
良夫も懇願するように言う。
 早苗はしばらく無言だったが、二人の執拗な懇願にとうとう言った。
「そうですね、お二人が一緒だったら。」
「やったー!」
二人が声を合わせて歓喜の声を上げた。
「じゃあ、金曜日の夜に。大丈夫ですよね。」
「ええ。」
とりあえず、これで早苗との取っ掛かりができた。
 金曜日、二人は早苗を伴って、予約してあった銀座のレストランに行った。普段は居酒屋でしか飲まない二人であったがこの日は特別にレストランである。フランス料理のコースに上等のワインを取った。
 浩二や良夫の陽気な雰囲気に対して、早苗もすぐに打ち解けた。人は、一度心の敷居を乗り越えれば、後はすっかり心を許してしまう。その日のうちに打ち解けた3人は、それからも一緒に飲みに行ったり、食事を一緒にしたりするようになった。他の男達は、そのことを羨ましがっていた。
             −続く−







2026/10/07 1:46:15|エッセイ
悪い夢
 悪い夢で目が覚めました。
 自衛隊で団体で研修旅行中、みんなで宿を出て駅に向かって歩いていました。その時、ポケットに財布が無いことに気が付きました。財布には、お金の他に切符が入っています。別に運ばれる荷物の中に財布を残して来たことに気が付きました。
 慌ててタクシーを拾って宿に向かうのですが、遠くてなかなか宿に着きません。元々、歩いてきた距離だから大したことはないはずなのに、随分遠くなっているのです。
 そのとき目が覚めました。
 背中がゾクゾク、喉がイガイガしています。まだ風邪が治っていないようです。







2026/10/06 22:41:27|エッセイ
宇宙と素粒子の世界
 広大な宇宙には、2千億から2兆とも言われるたくさんの銀河があり、銀河の中には2千億個の恒星があり、恒星の周りを星が回っています。
 一方、超ミクロの世界に目を向けると、すべての物質は億とも兆とも京とも言える数の原子で構成されています。更に原子は、原子核の周りを電子が回っています。宇宙で恒星の周りを星が回っているのに似ています。
 超マクロの世界と、超ミクロの世界が何となく似ているような気がするのですが、いかがなものですかねえ?
 夕寝を終えて目が覚め、つまらないことを考えています。
 皆さんは、良い夢をみながらおやすみください。







2026/10/06 15:37:35|男の手料理
月見うどん

 今日の昼食は月見うどんでした。卵の他に、肉と白菜がちょっとだけ入っています。
 図書館に寄ったり、山に登ったり、畑に寄ったりしたら、食べるのが2時過ぎになりました。お腹が空いていただけに美味しかったです。








赤い糸・白い糸−11−
赤い糸・白い糸−11−
 
 雲の上はちょうど休憩時間で、数人の神様が群がって噂話をしていた。
「おや。あそこにいるのは山口から来た赤間さんじゃないか。」
「うん、そうだね。あの人はまたそそっかしいというか、慌て者というか、けっこう失敗が多いよねえ。」
「うん、この前も糸を縺れさせちゃって、下界じゃ大変だったみたいだよ。」
「今回も大丈夫かなあ。それに昨日は相当飲んでいたし、今日はまだ二日酔いじゃないのかな。」
「あ〜っ、糸を同時に2本も持っている。あれは規則違反だぜ。同時に持つのは1本だけだとマニュアルには書いてあるのに。」
「だけど、他人の心配をしていても仕方がないよ。我々も仕事に戻ることにしよう。」
 神様達は自分の持ち場に戻った。
 その頃、地上では・・・・・

 「今年の春転勤して来た会計の吉川早苗って、すごい美人だぜ。」
「うん、そうだなあ。いろいろな連中が声を掛けるけど、なかなかデートにも応じないらしいよ。」
「でも、あの笑顔はたまらないよなあ。」
「うん、すれ違う度に笑顔で元気に挨拶をするし、性格も明るいみたいだけど、男関係には固いらしくて、どんな誘いも全く受け付けないみたいだよ。」
「そう言えば、この前も営業の堤さんが声を掛けたけど、にべもなく断わられたみたいだぜ。」
「あの人、プレイボーイで相当ならしたって噂だけど、それで歯が立たないんじゃあ誰が行っても駄目だろうなあ。」
「なあ、俺たちもアタックしてみないか?」
「でも、俺は自信がないよ。」
「バカ、やってみなきゃわからないじゃないか。」
「でもねえ・・・・・」
「なあ、先に彼女とデートした方が銀座のレストランで奢るってのはどうだ?」
「銀座だなんて、高いだろう?」
「それくらい平気さ。しかも彼女とデートができるんだから。」
 その日から、二人は彼女をアタックするための行動を開始した。
            −続く−







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