男と女

「男と女」について、本当にあったことをエッセイに、夢や希望を小説にしてみました。 そして趣味の花の写真なども載せています。 何でもありのブログですが、良かったら覗いて行ってください。
 
2025/01/26 7:41:18|その他
罪な泥棒
 宮崎市内に住むT子さんは、一人暮らしでリサイクル・ショップを経営していました。
 みんなで飲んでいるとき、彼女が言いました。
「わたし、泥棒に入られたの。二度も入られて、頭に来たわよ。」
泥棒に入られて被害が大きくて大変だったのだと思いました。
 すると彼女が続けました。
「古着なんかまた仕入れれば良いのだから盗られてもいいの。何が頭に来たって、泥棒は寝ているわたしには見向きもしないで枕を跨ぐようにして通り過ぎちゃったのよ。一人暮らしのこんないい女が寝ているのに、それを無視して跨いで通り過ぎるなんて冗談じゃないわよ。悔しいって、この上ないわ。」
話しながら、真剣に怒っています。
 この泥棒は、商品を盗んだうえに彼女のプライドまで傷つけてしまったのです。本当に罪な泥棒ですよねえ。







2025/01/25 13:33:00|男の手料理
肉豆腐
 山から下りて来て、今日も昼飲みです。アテは肉豆腐で、昨日畑で採って来た白菜をたっぷり入れました。白菜だけが贅沢な肉豆腐ですが、何となく心を豊かにしてくれます。
 飲んでいるのは、焼酎の中では一番好きな「霧島」です。







2025/01/25 5:32:26|エッセイ
別れ話の理由
 人は、涙話に弱いものです。詐欺師なども、しばしば自分の悲劇を訴えて金を引き出そうとします。
 KもYも、当時30代半ばで、居酒屋「隼」の客でした。あるとき、Yが、奥さんと離婚の危機に瀕していると、涙ながらに僕に語りました。僕は、同情しながら黙って話を聞いていました。しばらく話をして、彼等は先に店を出て行きました。
 それから30分ほどして、僕も店を出ました。通りに出てみると、2人が次々と町を歩いている女の子達に声を掛けてナンパしているではありませんか。こんな調子では、奥さんに別れ話を持ち出されても当然です。
 それ以降、何度か彼等に会いましたが、僕は彼等の話を真面目に聞かないことにしました。







2025/01/23 5:45:42|エッセイ
恋心
 婦人自衛官で人妻のI2尉が、言いました。
「私には、おばあちゃんがいました。おばあちゃんは、数年前に亡くなりましたが、亡くなる1年ほど前に、一人のおじいさんが娘さんと一緒におばあちゃんを訪ねて来ました。わざわざ兵庫県から熊本県の人吉まで来たのだといいます。
 おばあちゃんは、まだ若くして夫を失いました。そのとき、一人の男の人が、まだ若かったおばあちゃんに、結婚を申し込みました。おばあちゃんは、子供のこともあったので、その申し出を断りました。
 それから50年後に、おばあちゃんを訪ねて来たのは、そのとき結婚を申し込んだ人だったのです。本当の恋なんて、そんなことを言うのでしょうか。」
 僕は、その話を聞いて深く感勤しました。軽い恋の横行する今の世の中、長い間自分の思いを貫いたおじいさんの恋に生きる姿に感勤したのです。
 恋心は、幾つになっても失いたくないものです。







2025/01/22 3:23:25|エッセイ
ボーイハント
 昭和46年、まだ学生の1年生だった頃の夏のある日、大分から出て来た同期生と一緒に横須賀の海に遊びに行きました。夏の海岸は、海水浴客で賑わっています。当時は、ビキニの水着が流行っていて、随分と目の保養になったものです。
 二人でしばらく目の保養をしていると、むこうからスタイルの良いビキニの美人が僕達のすぐ前にやって来て、折り畳んであったゴムボートを広げ、足踏みポンプのホースを繋いで、ポンプを踏み始めました。ところがポンプが故障しているのか、ボートは一向に膨らむ気配がありません。彼女は、そんなことには一向に気にする様子もなく、ポンプを踏み続けています。
 30分も踏み続けていた頃、若い男がやって来て、彼女に声をかけました。そして何か話して、ゴムボートとポンプのホースをちょこちょこっと触ったと思うとすぐにボートは膨らみました。ボートが膨らむと、二人は海へは入らず、ボートを抱えてどこへともなく立ち去りました。
 田舎から出て来たばかりの僕達は、口をポカンと開けて、その様子を見ていました。