男と女

「男と女」について、本当にあったことをエッセイに、夢や希望を小説にしてみました。 そして趣味の花の写真なども載せています。 何でもありのブログですが、良かったら覗いて行ってください。
 
2024/11/03 3:14:58|エッセイ
犬の序列
 犬の祖先は狼で、狼は群で暮らしていました。群で狩りをし、群で闘います。そのためには群には序列が必要でした。リーダーであるボスが倒れたときには、次の序列にあるものが瞬時にリーダーの役を果たさなければ、群が生存できないからです。
 このDNAは、犬も引き継いでいます。子犬が数匹産まれたとき、子犬たちはじゃれ合って遊びますが、このときに子犬の序列が決まると言います。じゃれて遊んでいるとき、上になった方が、序列が上になり、そのまま生涯の序列が決まります。
 それは、そのまま人間と犬の関係にも当てはまるようで、人が仰向けになって犬を上にして遊んだりすると、犬は自分の方が偉いと思い込んで言うことをきかなくなると言います。上になることが、優位な立場を決めてしまうのです。
 僕は、飼い主さんとのときは上になるようにしていましたが、家の中の主導権は握れませんでした。飼い主さんは、犬のようには行かないようです。







2024/11/02 4:25:02|エッセイ
きな子
 きな子は、香川県警に勤める警察犬でした。
 警察犬として採用され、訓練を受けるのですが、どうもいけません。障害物を飛び越える訓練では、引っ掛かってドテッと倒れてしまいますし、におい当ての訓練では間違えてばかりいました。とても警察犬として捜査には使えません。
 そこで警察では、捜査用として使うことを諦め、広報犬として使うことにしました。これが大当たりで、すっかり市民の人気者になってしまいました。
 きな子が死んでしまった今は、彼女の子供達が警察の広報犬として活躍していると言います。
 犬も人間も同じですが、それぞれみんな得意分野、不得意分野があるのですね。







2024/11/01 4:04:42|エッセイ
チロの気持ち
 子供の頃、田舎の家で犬を飼っていました。妹が「チロ」と名付けたとても人懐っこい犬でした。でも、チロは調子が良いだけで、我慢するとか教えを守るという気持ちは希薄でした。ご飯を与えて「お預け」と言っても、人がちょっと目を離すとすぐに食べていました。確かに、目の前に餌を置かれて食べるなと言われるのは酷なのかも知れません。
 ある日のこと、昼過ぎから会社のメンバーがみんな出掛けてしまい、残されたのは僕一人になりました。オフィスには、昨日の懇親会で余ったビールや焼酎、つまみが残されています。誰も見ていなくて、部屋には酒、これを我慢しろという方が無理です。
 ということで、オフィスでキュッと一杯やってから帰り、電車の中ではすっかり良い気分でした。
 僕には、人が見ていない間にお預けの餌を食べたチロの気持ちがよく理解できました。







2024/10/31 4:33:03|エッセイ
可愛い生き物達
 僕は、昔から動物が好きで、子供の頃、家では犬や猫を飼っていたし、農家でしたから牛やニワトリ、チャボもいました。 
 彼等は、みんなそれぞれに賢く、素直で愛嬌がありました。牛を使って田を耕していると、子供の僕が手綱さばきを間違えても、ちょっと馬鹿にしながら、ちゃんと正しく歩いてくれました。チャボも、雛に孵った頃から手で触れてやると、名前を呼ぶと遠くにいても飛んで来るほど懐きます。だから僕は動物が大好きです。
 大人になって結婚しました。高校時代以来ずっと男の世界で暮らして来た僕は、牛やニワトリでさえ素直なのだから、人間の女はもっと素直で賢くて可愛いものだと思っていました。
 ところが、結婚して数年もすると、確かに牛やニワトリよりは多少知恵があるものの、優しさや素直さは、ニワトリにも及ばないことに気が付きました。家に帰ると、給料が少ないとか、小遣いを使い過ぎるとか、あげくの果ては休日に寝ていても掃除の邪魔だと言って追い立てます。
 借家暮しでペットの飼えない僕の今の唯一の癒しは、餌を持って行くと尻尾を振って寄って来る部屋の金魚です。







2024/10/30 17:32:35|エッセイ
恩返し
 武道や囲碁・将棋などの勝負の世界で、弟子が師範や師匠を追い越して勝つようになることを、恩返しだと言います。
 今日は、高校時代の恩師の林先生にご挨拶に行きました。
 あとひと月足らずで90歳になられる先生はとてもお元気でしっかりしておられました。
 そんな先生に、人柄も頭脳もとても追いつけない僕ですが、体格だけは先生に追い付き追い越すことができました。
 それだけが僕のささやかな先生に対する恩返しです。