情報の漏洩は怖いです。時として、国や企業などを致命的な立場に追いやることさえあります。 六本木で勤務していた頃のこと、僕もそれなりに忙しい思いをしていました。そんなある日、仕事が終って課の仲間と飲むことになりました。そこで僕は携帯電話(PHS)で、飼い主さんに電話をしました。 「今日は、忙しくて帰りが遅くなるかも知れん。もしかしたら泊りになるかも知れんので、そのつもりでいてくれ。」 そして電話を切ると、すぐに六本木の町に出て行きました。M香ちゃんや、N美ちゃんのいるスナックに行き、大いに盛り上がりました。結局、遅くまで飲んで、職場に戻りソファで寝ました。 翌日、家に帰ったとき、飼い主さんがえらい剣幕で怒っています。「昨日は、仕事だなんて言って、一体どこで誰と何をしていた!」と責めたてます。 僕は、何のことかと思ってキョトンとしていましたが、よくよく聞いて事情がわかりました。飲んでいるとき、背広のポケットに入れておいたPHSのリダイヤルボタンが押され、家の電話を呼び出してしまったようなのです。女の子と騒いでいるところを、3〜40分にわたって飼い主さんに聞かれていたのでした。 情報の漏洩は、本当に怖いです。皆さんも、くれぐれもご用心ください。 |