男と女

「男と女」について、本当にあったことをエッセイに、夢や希望を小説にしてみました。 そして趣味の花の写真なども載せています。 何でもありのブログですが、良かったら覗いて行ってください。
 
2025/04/28 4:43:28|エッセイ
情報漏洩
 情報の漏洩は怖いです。時として、国や企業などを致命的な立場に追いやることさえあります。
 六本木で勤務していた頃のこと、僕もそれなりに忙しい思いをしていました。そんなある日、仕事が終って課の仲間と飲むことになりました。そこで僕は携帯電話(PHS)で、飼い主さんに電話をしました。
「今日は、忙しくて帰りが遅くなるかも知れん。もしかしたら泊りになるかも知れんので、そのつもりでいてくれ。」
 そして電話を切ると、すぐに六本木の町に出て行きました。M香ちゃんや、N美ちゃんのいるスナックに行き、大いに盛り上がりました。結局、遅くまで飲んで、職場に戻りソファで寝ました。
 翌日、家に帰ったとき、飼い主さんがえらい剣幕で怒っています。「昨日は、仕事だなんて言って、一体どこで誰と何をしていた!」と責めたてます。
 僕は、何のことかと思ってキョトンとしていましたが、よくよく聞いて事情がわかりました。飲んでいるとき、背広のポケットに入れておいたPHSのリダイヤルボタンが押され、家の電話を呼び出してしまったようなのです。女の子と騒いでいるところを、3〜40分にわたって飼い主さんに聞かれていたのでした。
 情報の漏洩は、本当に怖いです。皆さんも、くれぐれもご用心ください。







2025/04/27 4:05:10|エッセイ
お世辞
 独身の頃、新婚の先輩の家に呼ばれました。
 まだ初々しい奥さんは、夕食に手作りの酢豚を出してくれました。ところが新婚の奥さんの作ってくれた酢豚は、酢がとてもよく効いて実に酸っぱいのです。好き嫌いの少ない僕ですが、当時酸っぱいものはあまり好きではありませんでした。でも、僕は、ちょっと無理してこの酢豚を褒めました。
「奥さん、この酢豚、とてもおいしいです。」
 当時は、結婚した先輩が独身の後輩を家に呼ぶ習慣があり、先輩は、それからもよく家に呼んでくれました。でも行くと、夕食のおかずは必ず酢豚でした。しかも十分に酢を効かせて・・・
 褒めることは良いことですが、お世辞は時と場合を考えた方が良さそうです。







2025/04/26 5:54:44|その他
話題
 人と会ったとき、何を話題にするかは、けっこう悩みます。相手を楽しくさせる話とか、役に立つ話なら良いのですが、相手が興味のないことを喋れば聞く方が不愉快になってしまいます。
 先日、同級生が集まったときには、病気の話とか誰それが死んだなどという話ばかりになってしまいました。
 これは、先輩のTさんから聞いた話です。
 Tさんが、同期生会に参加しました。そのとき、みんなの話は、病気や年金、孫の話ばかりです。そこでTさんが言いました。
「みんな、病気と年金と孫の話はやめようではないか。」
すると会場はシーンとなりました。みんな、他に話題がないのです。
 会話が途切れるのもバツが悪いし、話題を選ぶことは本当に難しいですね。







2025/04/25 4:55:27|エッセイ
趣味と人生
 車のハンドルやブレーキにも遊びがあるように、人生にも遊びが必要だと言われます。生活のためとか、使命感から仕事一辺倒で生きている人もいますが、それでは人生がいかにも味気ないです。
 そこで大事なのが、趣味を持つことです。趣味も友達とできるものと、一人でできるものを持っていると良いでしょう。友達とするものは、スポーツでも良いし、囲碁や将棋、麻雀のようなゲームでも良いと思います。一人でできるものは、絵画や盆栽、パッチワークなどの民芸品作りでも良いでしょう。これらは、できれば若い頃から始めた方が良いと思います。歳をとると、新しく始めるのに、敷居がだんだん高くなるからです。
 ということで、僕も幾つかの趣味がありますが、問題は人生が遊びばかりになって、肝心の真面目に生きる部分がほとんど無くなってしまったことです。
 遊びも大事ですが、若い人は真面目に生きる部分を残しておくことも将来のために大事ですので、気を付けましょう。







2025/04/24 2:27:00|エッセイ
ユーモアは身を助く
 ユーモアは、人間生活を豊かにします。刺々しい雰囲気のときでも、ちょっとしたジョークでその場の雰囲気が変わることがありますし、時としてラッキーな場面に出会うこともあります。
 アメリカに出張したときのことです。こちらがホストになって、お世話になっている米軍人を招待してのパーティがありました。我々は、催し物として抽選ゲームをしました。持っている番号が呼ばれれば、商品を渡します。
 僕の隣に、30歳代の夫人がいました。なかなかの美人ですが、いつまでも自分の番号が呼ばれず、不安そうな顔をしています。そこで僕は言いました。
「奥さん、申し訳ありませんが、その賞品は僕のキスです。」
すると彼女は、笑顔になり、僕に抱き着いてキスをしてくれました。ユーモアは身を助けるのです。
 そして数日後、彼女は僕達を家に招待してくれました。