男と女

「男と女」について、本当にあったことをエッセイに、夢や希望を小説にしてみました。 そして趣味の花の写真なども載せています。 何でもありのブログですが、良かったら覗いて行ってください。
 
2025/02/19 4:42:14|エッセイ
ニアミス
 飛行機のニアミスは、何フィート以内に近付いたとかの明確な定義はなく、他の飛行機の接近にビックリしたらニアミスとして報告することになっています。昨今のように飛行機がたくさん飛んでいる場合、どんなに用心しても起こり得ることです。
 独身の頃、ある女性と都内をデートしていました。上野駅まで帰って来て電車を待っていたとき、反対側のホームに学生時代に付き合ったことのある女の子がいるのに気付きました。向こうも気付いたらしく、こっちに会釈をしました。僕も、そっと会釈を返しましたが、隣の彼女は気付いたようで睨まれてしまいました。
 広い東京の雑踏の中で出会うなんて、考えてもいませんでしたから、まさにニアミスそのものです。
 ニアミスの危険はいつどこにあるかわかりません。常々、周囲に気を配ることが大事です。







2025/02/18 6:43:25|エッセイ
結婚前と後
 結婚を控えた男に、友達が聞きました。
男A:「彼女、どうなんだ?」
男B:「うん、食べちゃいたいくらい可愛いんだ。」

 それから7日後、再度男が聞きました。
男A:「結婚して、彼女はどうなんだ?」
男B:「うん、あのとき喰っちゃえば良かったよ。」
 瀧川鯉昇さんの落語からでした。







2025/02/18 3:36:43|エッセイ
雨水
 今日2月18日は、二十四節気のひとつ「雨水(うすい)」です。降っていた雪が雨に変わり、積もっていた雪や氷が融け始める季節です。
 そうは言っても、天気予報ではまた寒くなると言っています。
 体調管理に気を付けたいものですね。







2025/02/16 12:32:05|エッセイ
開いていますよ!
 六本木で勤務していた頃、女性事務官のAさんは僕の憧れの人でした。彼女は独身で30代半ば、女としての色気も魅力もたっぷりです。
 ある日、オフィスの廊下を歩いていたら、向こうから彼女がやって来ました。僕は、胸がときめきました。何か話し掛けた方が良いのだろうか、話すとしたら何を言えば良いのだろうかなどと考えていました。すると彼女の方から僕に近付いて来ます。僕の胸は益々高鳴りました。真横まで来たとき、彼女が僕の耳元で小さな声でささやきました。
「課長、ズボンの前が開いていますよ。」
 この一言で、僕の胸のときめきはすっかり冷めて、違うときめきに変わってしまいました。







2025/02/13 4:42:51|小説「妖精の歌」
妖精の歌−17−
妖精の歌−17−

 初夏にもかかわらず、東を山に遮られた西伊豆の夜明けは遅く、目が覚めたときには外はまだ薄暗く、カーテンが僅かに明るくなっているだけでした。気がつくと、美鈴が私の腕に頭を乗せ、寄り添うようにして静かな寝息をたてています。私は美鈴の目を覚まさせないようにしながら、その横顔に見入っています。
 美鈴は、無邪気で素直でとても可愛い寝顔をしています。私は思わずその頬にキスをしたくなりますが、起こしてはいけないと思い止まります。しばらくの間、私は身動きもせず、じっと美鈴の寝顔を見ていました。
 どのくらいたったでしょう、美鈴が僅かに体を動かしたかと思うと、そのつぶらな瞳をパッチリと開けました。
「おはよう。」と私が言うと、瞬間、キョトンとした顔をしています。私はすぐにその唇にキスをします。美鈴は、「ウッ」と言って驚いた様子でしたが、すぐに今の立場がわかったようで、私の背中に手を回して強く抱き締め、キスを返してくれます。彼女の柔らかい身体が私の体に密着します。
 その快い感触に、私はすぐに元気になります。自分の体を美鈴の体に重ねて、強い抱擁とキスを続けます。唇を、美鈴の唇から頬、耳へと移し、ゆっくりと首筋から豊かな胸へと丁寧に愛撫していくと、寝起きの美鈴の体が次第に官能の世界に入っていきます。美鈴の口から悦びの声が漏れ始めます。朝の静寂の中美鈴の声は私の官能を余計に呼び覚ましました。
 一晩ゆっくりと寝てすっかり元気になっている私は、若い美鈴の体にゆっくりと入って行き、その後は長い間激しい愛の行為を繰り返していました。
 愛の行為の後で、私達は朝の温泉に入り、朝食です。このとき美鈴は薄くお化粧をして、一段ときれいになっています。軽い疲れの後の素敵な美鈴との朝食、私はいつになく食欲があり、ご飯のお代わりをします。美鈴が優しい手つきで私の茶碗にご飯をついでくれます。
 朝食が終わって、しばらくの時間部屋でくつろいで、出発です。帰り道、道端の土産物屋に立ち寄ったり、花を売っている店に寄ったりします。そのまま元の道に戻り、修善寺道路を北上して行きます。昼時になるのですが、朝がゆっくりだったのでお腹はあまり空いていません。沼津に入ったころになると1時過ぎになり、レストランに入って軽くスパゲッティで昼食です。
 その後、1時間ほど走って美鈴を家に送り届けます。私は、美鈴を抱き締めその唇にキスをして車から降ろしました。
 私が再び車を発進させてバックミラーを見ると、美鈴はいつまでも大きく手を振っていました。
                ―続く―