男と女

「男と女」について、本当にあったことをエッセイに、夢や希望を小説にしてみました。 そして趣味の花の写真なども載せています。 何でもありのブログですが、良かったら覗いて行ってください。
 
2025/02/23 5:14:49|エッセイ
なんで僕だけ?
 人は、公平に扱われないと、不満に思うものです。
 昭和33年に売春防止法が施行されてから、我が国では売春が禁止されました。そうは言いながらも、ソープランドなど実質的な売春はアンダーグラウンドで行われているようです。
 その昔、府中基地に出張したときのことです。大きな会議が終った後で、みんなで外に飲みに行きました。その帰り道に有名なソープランドがあり、その前にいわゆる「立ちんぼ」と呼ばれるその筋のお姉さんがいて、僕の前を歩いているみんなに「寄って行かない?」とか「遊んで行かない?」などと声を掛けています。
 僕は、その様子を見ながら、自分の番になったらどう断ろうかと考えていました。「お金がないから」とか、「今日は忙しいんだ」とか、いろいろ考えているうちに、だんだん彼女に近付いてきます。いよいよ彼女の前に来たとき、何と言われるかと思い緊張しました。ところが、彼女は僕にだけ何も言いません。そして僕の後ろの人には、再び「寄って行かない?」を繰り返しています。
 僕だけ声を掛けないなんて、それってないですよねえ。男のプライドを傷付けられた瞬間でした。







2025/02/22 6:43:16|エッセイ
わたし、ないのよ!
 東武東上線と埼京線は、もっとも痴漢が多い電車だと言われていました。その昔、僕は通勤にその両方を使っていて、何度か痴漢らしい男に注意をしたことがあります。
 ある日のことです。埼京線の電車の中で、僕の隣に立っている3人の中年の女性が話をしていました。
 一人が言いました。
「わたし、若い頃、痴漢にやられたことがあるの。あれって、本当に嫌よねえ。」
 もう一人も言いました。
「私もよ。本当に嫌よねえ。」
すると、3人目の女性が、言いました。
「わたしって、そういう経験がないのよ。」
その言い方が、いかにも寂しそうでした。
 その気持ちも、何となくわかるような気がしました。







2025/02/21 5:35:22|エッセイ
 男と女の問題を語るとき、セックスを抜きにすることはできません。古今東西、セックスはみんなの関心を引いて来たというか、好きだったのです。その証拠に、コロンブスがアメリカ大陸を発見してから、僅か百年もしないうちに、現地の風土病である梅毒が、日本にもやって来ていました。男達は勿論のこと、娼婦も貴族の女性も含めて、みんなセックスが好きだったのです。
 ところが、セックスも、好きな度合いが人によって違います。夫がセックスをしたがらないとか、妻が拒んで困るといった夫婦間の性の悩みを打ち明ける身の上相談もしばしば見られます。
 それにしても、あんなに気持ちの良いことをしないなんてねえ・・・・・







2025/02/20 5:11:23|エッセイ
呼吸(タイミング)
 相手に自分の意志を通そうとするには、呼吸(タイミング)を計ることが大事です。商売にしても、恋人を口説く場合でも同じです。
 ずい分昔のこと、上野のアメ横を歩いていたら、通りの一角にふうてんの寅さん風の男が、露店で腕時計を売っていました。見るからに立派な時計ですが、どれも千円だといいます。
 僕は、それを見ながらいろいろと考えました。
「今、時計は持っているが、安いからと買ってふたつあっても仕方がない。 」とか、「どうしたら千円で売れる時計が作れるのだろう。」とか、「このおじさん、果たして儲けはあるのだろうか、一体仕入れはいくらなのだろう。」などなど・・・・・・
 10分も考えていたでしょうか、機が熟したと見たのでしょう、寅さん風のオヤジが言いました。
「兄ちゃん!たかが千円で考えるなよ。」
僕は、その勢いに負けて、その場で時計を買いました。
 時計屋のオヤジはその辺の呼吸をしっかりと掴んでいて、見事、僕に時計を買わせました。しかし、一と月ほどして、その時計は針が外れて壊れました。
 プロポーズは、男にとって一生を決める大事な儀式で、失敗すると取り返しがつきません。相手の女性と知り合い、気持ちが自分になびいて来たと感じたら機を失せずにプロポーズすることが大事です。考えていたのでは駄目で、タイミングと勢いこそが重要な決め手になります。
 これから結婚する人はご参考までに!







2025/02/19 14:35:28|エッセイ
愛か忍耐か?
 動物には、大きく分けて3つの結婚形態があります。
 一生相手を変えないもの、季節ごとに相手を変えるもの、そして強いオスがたくさんのメスを従えるものです。
 犬や猫をはじめとして多くの動物が季節ごとに相手を変えるのに対して、鶴やアホウドリなどは一生パートナーを変えません。
 これって愛情のせいでしょうか、忍耐のお陰でしょうか。
 我が家も50年相手を変えずにいますが、これは明らかに僕の忍耐の結果です。