恋盗人(こいぬすびと)−12− 私たちは、早紀のマンションや友里のマンションで、自炊の食事をしてから、その後で愛し合うようになりました。 秋のある日、食事のときに、私が聞きました。 「ねえ、二人はどうして愛し合うようになったの?」 「喫茶店でお喋りしているとき、友里が私を見詰めているのに気が付いたの。その目が輝いているような、うっとりとしているようだったので、それでこうして食事に誘ったのよ。そうして話しているうちに、友里が女性に興味を持っていることがわかったの。」 「友里は、昔からそうだったの?」 「そうね、自分が女性に興味を持っているとわかったのは、中学校の頃かしら、男の子には興味が湧かなかったけど、クラスにいた明美という可愛い娘がいたのを見て、胸がときめいたの。高校に入っても同じだったわ。可愛い娘がいると胸がときめくの。男の子には興味が湧かないのにね。」 「二人とも、そうなの?」 「いいえ、私は、友里と違って、男の子にも惹かれるわ。でも友里と愛し合っていると、女も良いものだと思う。京美は、男性経験はあるの?」 「経験というか、お互いにキスをしたり、ペッティングをしたことはあるけど、セックスをしたことはないわ。」 「私達との愛は、どう?」 「いいわ。男とは違った感じね。男も女も、それぞれの良さがあると思う。」 「私もそう思うわ。」 「早紀は、男性経験はあるの?」 「そうね、近所の大学生よ。近所に住んでいて勉強を教わっていたの。そのうちに身体の関係ができてしまったわ。」 そこまで言ったところで、早紀と友里がベッドに行き、抱き合ってキスを始めました。しばらくキスをしていましたが、やがてお互いに着ている物を脱がせ合うと、裸になって全身を愛撫し合っていました。 早紀が男役で友里が女役のようで、早紀の方がずっと愛の行為をリードしているように見えました。二人の行為は、女同士でもここまでするのかと思うほど激しいものでした。 行為が一段落したところで、早紀が言いました。 「ねえ、京美も来ない?」 私は、おずおずと二人のいるベッドに行きました。二人は、私を挟んで両脇から私に愛撫の手を加えました。このときばかりは、二人が男役で私が女になっていました。 3人の中で、私は新参者、どっちかというとよそ者の感じでした。もし愛の対象が男で、それを女性と張り合っていたとすれば、私の欲望も燃えあがったのでしょうが、今回はそうはいきませんでした。私は、二人のなすがままに身を任せていました。レスビアンに対しては、それなりの快感を得ることができて決して嫌悪感はなかったのですが、それにのめり込むようなことはなかったのです。 ―続く― |