男と女

「男と女」について、本当にあったことをエッセイに、夢や希望を小説にしてみました。 そして趣味の花の写真なども載せています。 何でもありのブログですが、良かったら覗いて行ってください。
 
2021/06/25 14:38:39|小説「晩秋の歌」
晩秋の歌−26−
晩秋の歌−26−
 
 家に帰ると、私は美紀と抱擁とキスを交わしたが、ゆっくりとそうしてもいられない。テーブルに用意していた2人前のお皿やグラスなどを4人前に揃えると、冷蔵庫から肉を取り出し、野菜を切った。美紀も手伝ってくれて、準備はすぐに終わった。
 私は、再び美紀を抱き寄せてキスをした。長いキスだった。私は、欲望を感じたが、そのときチャイムが鳴った。
 玄関に出迎えに出ると、美香と洋子が一緒にやって来ていた。手には大きなレジ袋を持っている。
「私達の食べる分です。」
 そう言いながら、洋子が美紀に差し出した。肉と野菜が入っているのだと言った。
「これは、飲み代です。」
そう言って、美香がワインの入ったレジ袋を差し出した。
「どうぞ、どうぞ上がってください。待っていました。」
私は、二人をテーブルに案内した。洋子は、興味深そうにあちこちをきょろきょろしていた。
「ふ〜ん、男の人の一人暮らしにしては、きれいになさっているのですねえ。」
 3人は、新しく届いた肉と野菜を切るため、台所に入って行った。私は、ビールを開けてグラスに注ぎ、3人の前に置いた。
「今日は、お疲れ様でした。まず、喉の渇きを癒してください。」
「私、このときを待っていましたのよ。」
そう言って、一気にグラスを飲み干したのは洋子だった。
「さあ、支度ができました。」
美香がそう言ったので、4人でテーブルに着いた。
 ビールを飲んでいるうちにスキヤキが煮える。みんな楽しそうに飲んでいる。洋子は、遠慮するでもなく元気よく食べて飲んでいる。美紀も洋子も、遠慮がちのようではあったが、よく見るとけっこう元気よく食べて飲んでいた。
 一通り食べて一段落すると、ワインと女性達のお喋りの時間に変わって行った。やはり喋り役は洋子だった。美香が相槌を打ち、美紀と私は専ら聞き役だった。
「男と女の愛って、何なのでしょうね。三橋さんは、どう思われます。」
 突然、洋子が私に聞いた。私は、瞬間何と答えるべきか戸惑った。瞬間、美紀と私のことが頭に浮かんだ。もしかしたら、彼女達は美紀と私の関係を知っているのではないかと思ったのであった。
                 ―続く―







2021/06/25 5:53:56|小説「晩秋の歌」
晩秋の歌−25−
晩秋の歌−25−
 
 当日、美紀を迎えに行くと、玄関でゴルフ道具を持って待っていた。彼女をピックアップしてゴルフ場に着くと、既に二人の若い女性がクラブハウスで待っていた。
「おはようございます。」
私たちの姿を見ると、声を揃えて挨拶をした。いずれもなかなかの美人で、上品な感じだった。美紀が紹介した。
「望月美香さんと、神谷洋子さんです。」
「三橋です。」
互いに自己紹介を済ませて、コースに向かった。
 3人とも、ゴルフは上手だった。美紀は、飛ばし屋ではないが、スクールに通ったというだけあって、スィングのフォームが美しい。洋子の方は、ゴルフも飛ばし屋であったが、性格も活発そうである。一方、美香の方は、上品でおとなしい性格のようだった。2人とも30歳過ぎで、独身だと言った。
 私たちは、冗談を飛ばしながら楽しくラウンドした。午前中のハーフが終り、洋子のスコアは39、プロ並みの実力である。美紀と美香は50前後で、ゴルフを楽しんでいる感じだった。昼食も楽しかった。特に、洋子はよく喋って、皆を笑わせた。
そのとき、美香が美紀に聞いた。
「美紀先生は、今日これが終ったらどうなさいます。」
美紀は、ちょっと返事に戸惑っていた。私が、助け舟を出した。
「ええ、僕のうちでスキヤキをする予定です。お二人もいかがですか。」
「でも、せっかくお二人のところを悪いわ。」
美香は遠慮していたが、洋子が言った。
「私、男性の一人暮らしってどんなものか見てみたいわ。それに男の人が作った料理も食べてみたい。」
 プレイが終って、入浴と着替えを済ませると、それぞれの車でいったん家に帰り、2時間後に私の家に来ることにした。帰りの車の中で美紀が申し訳なさそうに言った。
「すみませんね、洋子があんなことを言って。」
「いえ、いいですよ。二人とも、とても楽しそうですね。それより心配なのは、肉と野菜だ。洋子さんなんか、たくさん食べそうですから、2人前しかないけど足りるだろうか。」
「大丈夫ですわ。そのくらい気が付かない彼女達じゃありませんから。」
美紀は、そう言って笑った。
                 ―続く―







2021/06/24 14:13:04|小説「晩秋の歌」
晩秋の歌−24−
晩秋の歌−24−
 
 夏のある日、私は近くにいる前の会社の仲の良い同期3人で飲んだ。会社を辞める時、年に一回くらい飲もうという話がしてあったのである。山田の方は奥さんと二人暮らしであるが、植野の方はかなり前に奥さんと死に別れていた。
 最初は、定年後の近況や、仕事の思い出話などをしていたが、そのうち植野が女性の話をし始めた。家の近くのスナックの女の子と良い仲になったという。彼女はまだ45歳だと自慢そうに言っている。そのうち、セックスの内容にまで話が及んでくる。山田は、それを羨ましそうに聞いている。
「俺は、かみさんと一緒にいて、しかも女房は嫉妬深いんだ。独り身が羨ましいよ。ところで三橋はどうなんだ。お前も独り身だし、うまくやっているんじゃないのか。」
「いや、植野が羨ましいよ。」
 植野の自慢話につい誘い込まれそうになるが、二人の前で美紀の話をする気にはなれなかった。
 定年後の独身生活には寂しいものがある。幸い、私も植野も仕事はしていたが、これで仕事がなくなれば暇と生き甲斐をなくすだろう。食事をするのも面倒くさくなりそうな気がした。そんなとき、美紀との出会いが、私の人生を大きく変えた。彼女は、まさに私の生き甲斐になっている。
 次に考えるのは、結婚である。しかし、彼女と私では生活環境が大きく異なっている。彼女は、裕福な家の娘である。おっとりはしているが、日常生活に向いているとは思えない。梅さんがいるからこそ、日常生活が成り立っていることからも、それは容易に想像できた。結婚して果たしてうまく行くかについては不安が残る。
 そんなことを考えているうちにも、植野の自慢話ともつかない話は延々と続いていた。
 夏の終わりのある日、私の家に来た時、美紀に聞いてみた。
「美紀さんは、ゴルフもするのですか。この間行ったとき、部屋にゴルフクラブが置いてありましたけど。」
「ええ、下手ですけど。夫と一緒だった時に、少しスクールに通いました。」
「じゃあ、一度いかがでしょう。僕も、しばらくクラブを握っていないけど、仕事をしていた頃にはよくやりました。」
「いいですわね、楽しみにしておりますわ。」
「今度、コースをとっておきます。そうだ、知らない人と一緒じゃ気が引けるから、誰か一緒にプレイできる人がいるといいですね。美紀さんの知っている人で誰かいませんか。」
「そうですね、生け花の生徒さんで何人かいますから、声を掛けてみますわ。」
「よろしくお願いします。取手のコースなら、いつでも取れると思いますから、都合の良い日を教えてください。」
 美紀から連絡が来たのは、次の水曜日だった。その週末ならOKだという。私は、早速コースの予約をした。
                 ―続く―







2021/06/24 5:34:08|小説「晩秋の歌」
晩秋の歌−23−

晩秋の歌−23−
 
 私は、キスをしながら、美紀に提案した。
「昨日、聞いたんだけど、この時間は、家族風呂を使って良いそうだよ。早い者勝ちだと言うんだけど、行ってみない?」
「はい。」
起き上がって窓辺に寄る。西伊豆なので、朝日は見えないが、朝日に照らされた富士山と駿河湾が美しかった。そんな景色を見ていたが、急がないと他の人が風呂を使うかも知れない。私達は、同じフロアにある浴室に向かった。幸い、風呂は空いていた。中に入って鍵をかけ、早速裸になって風呂に入る。浴室で、私達は、互いの背中を流し合った。私は、彼女の乳房を丁寧に洗った。対面になったとき、彼女が私の物に目をやり、「まあ」と驚きの声をあげた。私は、既に十分に奮い立っていたのである。
「まあ、光一さんったら。」
「だって、美紀さんがこんなに魅力的でセクシーなんだもの。」
私は、そう言いながらキスをして、抱き合った。石鹸のぬめりが、二人の身体を滑らかに滑らせる。私は、彼女の身体を引き寄せると、自分の膝の上に座らせた。私の物が彼女のお尻に触れた。私は、彼女をきつく抱き締めた。
 お互いの身体の石鹼をシャワーで洗い流し、浴槽に入る。さほど大きな浴槽ではないが、二人が入るには十分な広さである。そこでも彼女を膝に乗せてキスを繰り返した。彼女の敏感な部分に手をやると、既に十分に潤っている。私は、彼女の身体を浮かせると、ひとつになった。彼女は、身体を上下させて、快感を貪っている。お湯が大きく波立った。大きな声とともに、彼女は上り詰めた。
 部屋に戻ったときには9時近くになっていた。
 朝食を済ませて帰路につく。その頃には、陽が高く昇っていて、海岸沿いの道路は気持ちが良かった。道路には、覆い被さるように新緑が美しく、左前方には富士山が美しく聳えている。私は、急ぐことなく、ゆっくりと車を走らせた。
 高速に入ると、次第に慌ただしい雰囲気を取り戻す。首都高に入ったときには、今朝までのことが夢のようにさえ思えた。
 家が近付くと、彼女と別れることが惜しいように思えた。「僕の家に寄って行きませんか」と誘ったが、彼女は、「お疲れでしょうから」と断った。
 その後も、二人の逢瀬は続いていた。私は、彼女をテニスに誘い、そのあとで食事をして、身体を交えた。
                 ―続く―








2021/06/23 14:35:42|小説「晩秋の歌」
晩秋の歌−22−
晩秋の歌−22−
 
 温泉から部屋に戻ると、美紀は既に浴衣姿で鏡に向かって化粧をしていた。彼女長い髪を巻き上げている。ほつれ毛が、うなじに何本か見える。それが私の欲情をくすぐった。私は、後ろから近寄って彼女を抱いた。彼女は、私のするままに身を任せていた。私は、彼女の乳房に手をやり、うなじにキスをした。彼女は、くすぐったそうにしている。私が、浴衣の襟から手を入れようとしたとき、電話が鳴った。
 私が出ると、フロントからで、食事の用意ができましたと言う。彼女が髪を整え、浴衣の襟を直すのを待ってレストランに向かった。
 レストランの席は、衝立で区切られていた。テーブルには、既に鍋や小鉢の用意がされていて、私達が席に着くと、早速中居がビールとお造りなどを運んで来た。
すぐにビールで乾杯をする。
「今日は、ありがとうございます。こうして男性と二人で旅をするのは久し振りです。いつもは、女同士のものですから。」
「僕も、こうして女性と旅をするのは久し振りです。今日は、美紀さんのような素敵な人とご一緒できて光栄です。」
食事は美味しかった。駿河湾で獲れる魚がメインの鍋や、金目鯛の煮付け、伊勢海老や根付サバや鯛のお造りなどである。美紀も私も、最初は無言で食べていた。ビールが終ると、日本酒に変えた。日本酒になった頃から、私は少しずつ饒舌になっていた。美紀の美しさを褒め、その魅力を称えた。彼女は、それを笑顔で聞いている。2時間ほどで食事が終って、部屋に戻った。
 部屋に戻るとすぐに、私は美紀を抱いてキスを交わした。美紀も、待っていたように応じる。彼女を抱き上げてベッドに運んだ。すぐに浴衣の胸をはだけて乳房を揉み、全身にキスをした。抱擁と愛撫の時間が続く。旅の解放感が、二人を深淵の世界に導いていた。その夜、私達は何度も愛し合った。酒もまた、愛の陶酔を深いものにしていた。
 翌朝、私が目覚めたときは、7時を過ぎていた。美紀は、私の腕枕で軽い寝息を立てている。私は、昨夜のことを思い出していた。美紀とのセックスは素晴らしかった。彼女は、私の愛撫や行為に十分に反応してくれた。その姿態がまざまざと目に浮かぶ。普段はしとやかな美紀だったが、最近次第に奔放になっていた。私が彼女と結ばれようとすると、大きく脚を開いて迎え入れてくれた。そして歓びの絶頂に達するときには大きな喘ぎ声を出した。そんなことを思い出しているうちに、美紀が目を覚ました。
「もう起きていたのですね。おはようございます。」
 私は、挨拶の代わりに彼女の唇にキスをした。
                 ―続く―







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