男と女

「男と女」について、本当にあったことをエッセイに、夢や希望を小説にしてみました。 そして趣味の花の写真なども載せています。 何でもありのブログですが、良かったら覗いて行ってください。
 
2021/06/28 4:20:13|小説「晩秋の歌」
晩秋の歌−31−
晩秋の歌−31−

 私は、美香に手招きをした。美香は、当惑したような顔をしている。考えてみれば、美香が私のところに来るのは勇気がいる。私は、自分が行くべきだと悟った。私は、目で合図をして布団から抜け出し、愛の行為に耽っている美紀達の足元を通って美香のところに行った。布団をめくって、彼女の横に滑り込んだ。美香は、身体を固くしている。レズではあるが、結婚もしたいという美香は、いわゆるバイセクシャルなのだろう。男とも、女とも、愛し合うことができる。今、洋子と女同士で愛し合っている美紀もそうなのだとわかった。バイセクシャルについては、なかなか理解が難しい。私など、ホモと言えば鳥肌が立つくらいに嫌悪しているが、戦国時代の武将達の間では衆道といってごく当たり前のように行われていたらしい。織田信長と森蘭丸の関係は有名である。
 今、目の前で行われているレズ行為の主役は洋子だった。美紀も美香も、洋子から誘われたのだろう。洋子は、男には興味がないようである。4人で食事をしているときの目のやり場や仕草を見れば、それがわかった。美紀がレズの道にも通じているとは、今日まで知らなかった。私との行為のときは、まるでそんな気振りも感じさせなかった。美香は、結婚したいと言うのだから男に興味はあるのだろうが、セックスの経験はないと言っていた。
 私は、美香の布団に入ると、自分の方を向かせてキスをした。美香は、目を瞑ったまま、私のなすがままにしている。身体を固くしていることから、男性経験がないというのは本当のようである。手を乳房に当てると、身体をビクッと震わせた。女同士の愛には慣れている筈だから、乳房に触れられるだけで身体が震えるということは、やはり男が相手の緊張感かも知れない。
 私は、美香に優しく接した。乳首を舌で優しく舐め、手を身体全体に這わせて行く。この行為は、女同士のときも同じはずである。しかし美香は身体を固くしている。しばらく愛撫を続けているうちに、徐々に体から力が抜けていくようだった。私は、彼女の敏感な部分に手を伸ばしてみた。彼女は、その瞬間脚を閉じようとしたが、私は許さなかった。彼女のそこは既に潤っていた。美紀達も、既に私達の行為に気付いているはずである。もう遠慮はいらないと思った。
 私は、美香に覆い被さるようにして全身を舐め回し、手での愛撫を加えて行った。ようやく、美香の口から荒い息と喘ぎ声が聞こえて来た。彼女が十分に高ぶっているのを確認すると、ひとつになって行った。
                 ―続く―







2021/06/27 14:20:55|小説「晩秋の歌」
晩秋の歌−30−
晩秋の歌−30−
 
 押入れには、何人分かの布団が入っているはずである。それを見た洋子が言った。
「お布団は、たくさんあるわ。ねえ、ここに4人が一緒に寝ましょうよ。」
他の者には有無を言わせない調子で、洋子は布団を全部押入れから引っ張り出して、敷いていった。あっという間に4組の布団が敷かれた。女性達は、パジャマがないので、スリップのままで寝ることになった。
 洗面などを済ませて寝るときになって、どういう順番で並ぶかが問題になった。とりあえず私が端っこに、次に美紀、洋子、美香の順に決まった。
 床にはいると、酒の酔いとセックスの疲れからか、4人ともすぐに深い眠りに就いていた。
 私の目が覚めたのは、明け方近くだった。部屋の中で、僅かな息使いが聞こえてきている。声の聞こえる方に目をやると、美香の布団が大きく膨らんで、もぞもぞと動いていた。どうやら、洋子が美香の布団に移って、抱き合っているようである。洋子の愛撫に、美香が息を荒げているのだった。私は、二人が布団の中でしていることを想像すると、思わず血がたぎった。
 すぐ隣には、美紀がまだ寝息を立てている。そのとき、洋子が布団から這い出して、美紀の布団をめくって、身体を滑り込ませた。私は、眠っているふりをしながら、何が起こるのかと神経を集中させた。
「先生、先生・・・」
洋子が、美紀の耳元でささやいている。美紀が、目覚めて振り向いたようで、「あっ」という小さな驚きの声をあげた。
そのうちにキスをする音が聞こえた。
「先生、好き!」
洋子が、耳元でささやいた。
「だめよ、聞こえるわ・・・」
美紀が言ったが、拒む様子はない。やがてキスを音が大きくなった。洋子が、美紀に覆い被さるようにしてキスをしていた。
 その向こうを見ると、美香が大きく目を見開いて二人の様子を見ていた。私と美香の目が合った。美香は、ちょっと驚いたような顔をした。美紀と洋子は、そのことには気が付いていないようだった。
                 ―続く―







2021/06/27 7:39:18|小説「晩秋の歌」
晩秋の歌−29−
晩秋の歌−29−
 
 長く続いたふたつの愛の饗宴が終り、4人は居間に戻り、2人が持って来たワインで飲み直す。
「女同士の愛って、きれいですね。」
「男女の愛も素晴らしいと思いますわ。三橋さんは、逞しいですもの。でも、性急ですわ。あんなに早く終わってしまうのですもの。」
「それは、君達のことを見ていたからだよ。あれだけで、僕も美紀さんも十分に燃えていたんだ。普段は、もっとゆっくり時間をかけるよ。」
「私、男性に魅力を感じないのです。生まれつきのレスビアンなのでしょうね。美香は、どうなの?」
「私、いずれは結婚したいと思っているわ。」
小さな声で美香が言った。
「じゃあ、どっちでも良いのね。」
美香は、黙って小さく頷いた。
「男性経験はあるの?」
今度は、首を横に振った。
「ねえ、今度、三橋さんに教えて貰ったら?いいでしょ、先生。でも、私とのことも忘れちゃ嫌よ。」
洋子は、そう言って美香にキスをした。美香は、恥ずかしげにうつむいていたし、美紀は黙って笑っていた。
 話をしながら飲んでいた時、洋子が「アッ、もうこんな時間。帰らなくっちゃ。」と言った。時計を見ると11時を回っている。
「もし待っている人がいないのなら、泊って行ってもいいですよ。布団はたくさんありますから。」
「そうねえ、後片付けもしていないし、そうさせていただこうかしら。ねえ、美香もいいでしょう。今から帰るのは面倒だわよ。先生もご一緒にいかが?」
「そうねえ・・・・」
美紀は思案顔である。私が、美紀を促すように言った。
「じゃあ、そうしてください。今から、布団の用意をしますから。」
「私達がしますわ。部屋へ案内してください。」
 私は、3人を和室に案内した。
                 ―続く―







2021/06/26 14:20:57|小説「晩秋の歌」
晩秋の歌−28−
晩秋の歌−28−
 
 美香は無言のまま、洋子のなすがままに身を任せている。二人は、椅子に座ったまま向き合い、しっかりと抱き合ってキスを続けている。私と美紀は、その様子を、目を見開いて見ていた。洋子の手が、セーターの上から美香の乳房を揉む。美香の口から、ハ〜ッという声が漏れた。
「あっちのベッドの部屋に行ったらどう。」
私が提案すると、二人は立ち上がった。
「私も美香も、お酒を飲むと欲しくなるの。ねえ、見ていていいですわよ。一緒にいらっしゃい。先生と三橋さんも、愛し合っているのでしょう。」
そう言って寝室に向かった。私は、美紀の手を引いて彼女達の後ろから着いて行った。
 寝室に入ると、洋子は美香をベッドに寝かせてキスを続けた。そしてセーターの中に手を入れて乳房を愛撫した。
「これ、邪魔ね」と言いながら、美香のセーターを脱がせ、ブラジャーも取って、乳首にキスをした。「アッ」と美香が声を出す。洋子は、両方の乳房を交互に揉みながら乳首へのキスを繰り返している。
 そのとき、美紀が私の腰に手をかけた。私は、肩を抱いて彼女の身体を引き寄せ、キスをした。ベッドの上では、洋子が美香のスカートを脱がせて、下半身への愛撫を加えていた。
 ベッドの上の美香の口から喘ぎ声が聞こえて来る。私は、その声に刺激されるように美紀へのキスを激しいものにした。そして乳房に手を添えて愛撫した。美紀の口から喘ぎ声が漏れた。洋子と美香の行為を目にして、すっかり身体は燃え上がっているようである。
 ベッドでは、洋子もスラックスを脱いで、二人とも全裸になって全身に愛撫を続けていた。洋子の方が積極的で、美香は受動的だった。洋子がタチ(男)役、美香がネコ(女)役のようである。それは服装からも見て取れた。洋子だけが、スラックスだった。
 私達は、そんな二人の様子を横目で見ながら、キスをし、愛撫を続けていた。そのとき、洋子が言った。
「ねえ、先生。交替しません。先生たちがベッドで愛し合ってください。私達は、見せていただきますわ。」
 そう言って立ち上がると、美紀の手を引いて、ベッドに誘った。私は、その後からベッドに行き、美紀を横たえると、覆い被さるようにキスをした。
私も、美紀も、十分に燃え上がっていた。余計な愛撫は必要なかった。私は、彼女の全身を軽く愛撫をして、ひとつになった。美紀は、たちまち燃え上がり、絶頂を迎えた。私も、同時に果てた。見ると、洋子と美香も立ったまま抱き合ってキスをしていた。
 交代しながらそれぞれの愛の時間が続いた。それは終わりを知らないような長い時間だった。
                 ―続く―







2021/06/26 3:00:46|その他
晩秋の歌−27−
晩秋の歌−27−
 
 戸惑いながらも、私は答えた。
「う〜ん、種類の違う生き物なのかなあ。お互い一緒にいても、結局は理解し得ない存在のような気がするね。」
「あらっ、何となくロマンのないお答えですね。美紀先生は、どう思われます。」
「そうねえ、でも離婚歴のある私にそれを言う資格はないわ。」
「僕だって、離婚しているんですよ。」
「そんなことはありませんよ。だからこそ貴重な意見が聞かれるのですわ。ねえ、美香、そう思わない。」
「そうねえ・・・」
 美香は、洋子と私達の顔を見ながら、戸惑いの顔を見せていた。
「ねえ、三橋さん。じゃあ、女と女はどう思われます。」
「う〜ん、基本はライバルじゃあないのかなあ。嫁と姑だってうまく行っていないことが多いみたいだしね。女同士で本当に仲良くできるのか、僕は疑問に思っています。」
「美紀先生は、どう思われます。」
今度は、洋子が矛先を美紀に向けた。
 洋子の問いに、美紀が答える。
「私は、女同士でも仲良くできると思うわ。」
「そうですよね。女同士の愛もありますわ。ねえ、美香さん。」
美香は、黙って下を向いている。
「私達は、愛し合っているのです。」
洋子は、そう言って美香の肩を抱いた。
私は驚いたが、美紀はさもありなんというような顔をしている。
「レスビアンなの?」
私が驚いて聞くと、「そうよ」と言いながら、美香の頬にキスをした。美香は黙って俯いている。
「見せてあげましょうか?」
「・・・・・」
 洋子は、美香を抱き寄せながら、顔を自分の方に向かせ、唇にキスをした。
                 ―続く―







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