男と女

「男と女」について、本当にあったことをエッセイに、夢や希望を小説にしてみました。 そして趣味の花の写真なども載せています。 何でもありのブログですが、良かったら覗いて行ってください。
 
2021/06/30 17:20:59|小説「晩秋の歌」
晩秋の歌−36−
晩秋の歌−36−
 
 私は、考えながら言った。
「う〜ん、だけどそれはみんなを裏切っているようで、どうなのかなあ。」
「テニスの日はダメだけど、他の日に私だけで来ればどうでしょう。内緒にしておけばわからないわ。」
「そうだねえ・・・・・」
私は、納得はしなかったが、奈々枝は独り決めしているようだった。
 しばらく飲んでいるうちに、美紀と美香が寝室から出て来た。4人は、再び飲み直した。
 ある日の夕方、私の携帯に奈々枝から電話があった。
「今から伺っていいですか。」
単刀直入に彼女が言った。
「う〜ん・・・・・」
 私が、ろくに返事をしないうちに「じゃあ、30分後に伺います。」と言って、一方的に電話を切った。
 それからぴったり30分後に、玄関のチャイムが鳴った。
「来ちゃいました。」
ニコッと笑っている。
「まあ、上がって。」
私は、彼女のあどけない笑顔に釣られて、そう言った。
「飲みません?ワインを買って来ました。」
「うん・・・・・」
 私は、美紀への遠慮があって、歯切れの悪い返事をしていた。それを察したように奈々枝が言う。
「大丈夫です、三橋さん。美紀先生には、内緒にしておけばわからないですから。」
「うん、でも・・・・・」
「私、三橋さんのことを好きになりました。とても優しいんですもの。」
「でも、君と僕では親子ほども歳が違うんだよ。」
「だって、この前はあんなことをしたじゃないですか。」
「・・・・・」
「ネッ、またしてください。今日は二人だけで。」
「・・・・・」
 煮え切れない態度の私に、奈々枝は立ち上がって私のところにやって来ると、いきなり抱き着いてキスをした。
                 ―続く―







2021/06/30 5:47:51|小説「晩秋の歌」
晩秋の歌−35−
晩秋の歌−35−
 
 私は、そのまま奈々枝をベッドに誘い、軽く抱きしめたままキスをする。彼女は、身体を固くしたまま、私に身を任せていた。決して拒否をしているわけではないが、だからと言って積極的に受け入れるというような感じではなかった。私は、かまわず彼女の乳房に愛撫を加えて行った。
 奈々枝の肌は、美紀に劣らず白かった。若いだけあって、肌には弾力がある。そんな肌に惹かれるように愛撫の手を全身に這わせた。次第に奈々枝の表情が切なさそうになる。彼女の下半身に触れると、身体をビクッと震わせた。
 このときは、彼女の性体験があまり豊富でないのだと思った。しかし、ひとつになってからの奈々枝の反応は凄まじかった。脚を大きく広げ、私をより深く迎え入れようと背中で足を組んでいる。絶頂が近付くと、大きな声を出した。その態度から見ると、かなりの経験があるようだった。
 美紀と美香の方を見ると、抱き合ってキスをしていた。私は、奈々枝との行為が終った後、美紀達にベッドを譲った。二人は、ベッドの上で抱き合ってキスをしていた。
「飲み直しましょうか。」
私が言うと、奈々枝も頷いた。
衣服を着けて居間のテーブルに戻り、ビールを飲む。
「奈々枝さん、とても素敵だったよ。」
「三橋さんって、お上手なのですね。それに逞しかったです。」
「それは、君が魅力的だからだよ。誰のときでも、そうなるわけじゃないんだ。ところで、君は、女性はどうなの?」
「私、レズはだめです。やっぱり男が相手でなくちゃ。でも、若い男は苦手です。やたらせっかちで、自分中心ですもの。その点、三橋さんは女性に優しいですわ。女を楽しませようとなさっているのが、よくわかります。」
「セックスは、お互いの思いやりが必要だと思っているんだ。どっちかに思いやりがなくても、うまく行かないんだよ。」
「私、大丈夫かしら。」
「奈々枝さんの場合は、僕の愛撫や行為に素直に反応してくれている。それも女の魅力のひとつだよ。歓びを、変に恥ずかしがったりして表現を抑える人がいるけど、あれは良くない。こっちの努力が報われていないような気がするんだ。逆に、感じていることをわざと大げさに表現する人もいるけど、あれも白けるよ。」
「ところで、今はレズしているけど、美紀先生とか美香さんともしたの?」
「うん、二人とも素晴らしいよ。」
「洋子さんとは?」
「彼女は、男は駄目みたいだよ。」
「ねえ、今度は二人で逢ってくださりません?私、もっと三橋さんから教わりたいのです。」
 彼女は、そう言ってほほ笑んだ。
                 ―続く―







2021/06/29 13:53:20|小説「晩秋の歌」
晩秋の歌−34−
晩秋の歌−34−
 
 私は、家に帰ってシャワーを浴びると、昨夜から準備しておいたハムやチーズ、ローストビーフや茹でエビなどのオードブルとパンとサラダをテーブルに並べて、彼女達が来るのを待った。
 1時になって、3人が揃ってやって来た。3人を招き入れると、早速ビールで乾杯をする。お腹が空いていたので、飲みながらもよく食べた。奈々枝は、若いだけあってよく食べていた。最初のビールが終るとワインにした。最初はおとなしかった奈々枝だが、酒が入ると次第にお喋りをするようになった。話題は、もっぱら昼間のテニスの話である。彼女の、飲むペースは早かった。美紀と奈々枝は、相変わらずおとなしく、酒のペースもゆっくりである。
 飲み始めて2時間近くになった。いつもなら洋子がリードして、ベッドルームでのパーティに移るのだが、今日はその洋子がいないし、初めての奈々枝がいる。3人とも、なかなか言い出せないでいた。それを救うように、美紀が言った。
「今日は暑くて疲れましたわ。少しゆっくりしたいですね。」
「そうですね、じゃあ、あっちの部屋に行きましょう。」
私は、救われたように言い、寝室に案内した。
 寝室に入った奈々枝は、ちょっと驚いたようだった。一体これから何が起こるのかというような顔をしている。私は、その疑問を解くように美紀を抱き寄せてキスをした。美紀も、私を抱き締めて応じている。キスと抱擁を解くと、私が言った。
「いつもしている食後のパーティです。奈々枝さんは嫌?」
「いえ、平気です。私だって、大人ですから。」
 彼女は、自分が大人であることを強調するように言ったが、私には自分の弱点を庇うように言っているのだと思えた。
「じゃあ、こっちにおいで!」
私は、美紀から離れると、奈々枝の手を引いた。彼女は、一瞬たじろいだが、すぐに平気だというような態度で、私の手を握った。
                 ―続く―







2021/06/29 4:02:14|小説「晩秋の歌」
晩秋の歌−33−
晩秋の歌−33−

 しばらく考えた後で、洋子が言った。
「今回はゴルフも楽しかったし、その後のパーティもとても楽しかったわ。ねえ、またしましょうよ。ゴルフは大変ですから、テニスでもいいですわね。」
3人も、頷いた。
 その後も、4人は一緒にゴルフやテニスをし、その後で昨夜のようなパーティを開いた。たまに美紀の家ですることもあったが、私のマンションですることが多かった。洋子や美香は、どうしても梅さんに遠慮があるようだった。美紀の家で食事をするときは、食事が終ったらお喋りをしただけで帰っていた。
 テニスは、私がコートを予約して美紀に連絡をし、美紀が他のメンバーに連絡をする手順になっていた。
 ある日の朝、テニスコートに行ってみると、洋子はいなくて、その代わりに見知らぬ顔の若い女性がいた。
「宮部奈々枝さんです。」と美紀が紹介した。
「初めまして、三橋です。」
「奈々枝さんとは、以前スクールで一緒にテニスをしていました。当時はまだ高校生でしたが、あの頃からとても上手なんですよ。」
「いえ、その後、あまり練習もしていませんけど、どうぞよろしくお願いします。」
謙虚そうにそう言いながらお辞儀をする奈々枝に、私も思わずお辞儀をしていた。
 練習が始まるとすぐに、奈々枝のテニスの上手さがわかった。打つ球は早いし、美紀や美香とはちょっと腕が上のようである。練習試合に入ると、最初私は美紀と組み、美香と奈々枝が組んだ。ゲームは一進一退で進んだ。ダブルスのテニスは、どうしても相手の弱い方にボールを返すことが多い。私は、ポイントをリードされると、美香の方を狙ってボールを返した。それで何とか対等にゲームを進めることができた。もし奈々枝をターゲットにしていたら、とても敵わなかったと思った。
 テニスが終ったとき、美紀が奈々枝に言った。
「ねえ、これからみんなで三橋さんのお宅でお昼ご飯をするんだけど、奈々枝さんも来ないこと。」
「私が行って良いのでしょうか?」
 伺うように私の方を見たので、私は「どうぞ、どうぞ。食べ物や飲み物はたくさんありますから。お酒が飲めるのなら、そのつもりで来てください。」と言った。
 その後、3人で何か相談しているようだったが、それぞれ一旦家に帰って行った。
                 ―続く―







2021/06/28 17:04:11|その他
晩秋の歌−32−
晩秋の歌−32−
 
 美香は、私が入って行くと、少し苦しそうな顔をした。
「痛いの?」
私が聞くと、小さく首を横に振った。
「じゃあ、ゆっくりと動くよ。」
今度は、小さく頷いた。
 私は、乳房を撫でながら、ゆっくりと動いた。ふと横を見ると、美紀と洋子が重なったまま、こっちを見ていた。目を瞑っている美香は、そのことには気付いていないようである。私は、目を戻すと、美香との行為に没頭した。美香は、私の動きに、徐々に感じ始めていた。私は、時間をかけた。昨夜の美紀とのこともあるので、十分に長時間に耐えることができた。
 やっと私達の愛の行為が終ったとき、美紀と洋子は、まだお互いの愛の行為を続けていた。それは男と女のものとは違っていた。お互いに感じる部分を、撫で、舐め、いつまでも終わる気配がない。私は、美香の肩を抱いて、二人の行為に見入っていた。美香は、私の肩に頭を預けて、同じように二人の行為を見ていた。
 布団から出たときには8時を過ぎていた。私達は、パンと卵やハムで朝食を作ることにした。さすがに女性達は段取りが良い。4人前の朝食は、あっという間にできた。
「ねえ、美香。どうだった、男の人って。」
「ええ、まだよくわからないけど、でも気持ち良かったわ。」
「私がするのと、どっちがいい?」
「どっちもいいわ。感じは違うのだけど、それぞれに良いの。」
「先生はどう?三橋さんと、私とどっちが感じるの?」
「そうね、三橋さんは、元気だし、逞しいわ。男を感じるの。それに比べて洋子さんは、優しいの。どっちが良いとか悪いとかの問題じゃないわ。感じ方が違うのよ。」
「洋子さんは、男の経験はないの?」
私が聞いた。
「私、ダメなの。男に触られるだけで、身体が拒絶反応を示すの。」
「でも、一度三橋さんにしてもらってみては?彼、とても上手なのよ。別れた主人なんか、自分だけ楽しめばよいという感じだったけど、三橋さんは違うの。」と美紀。
「そうねえ・・・・・」
 洋子は、まだ思案顔だった。
                 ―続く―







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