男と女

「男と女」について、本当にあったことをエッセイに、夢や希望を小説にしてみました。 そして趣味の花の写真なども載せています。 何でもありのブログですが、良かったら覗いて行ってください。
 
2021/08/16 18:01:33|小説「夜の釣り友」
夜の釣り友−3−
夜の釣り友−3−
 
 私は、彼女の言葉が嬉しかった。もし彼女が釣りを始めれば、そのときは一緒にいることができる。若い女性と一緒にいることは、幾つになっても男の喜びである。
「いいですよ、あなたに時間があればいつでもお教えします。まずは釣り道具ですね。一緒に釣具屋に行きましょう。初心者用であれば、1万円もあれば一式揃えることができます。いつがいいでしょう?」
「そうですね、今度の土曜日はいかがでしょう。」
「僕はいつでも大丈夫です。じゃあ、今度の土曜日に。あなたの家はどこですか。僕が車で迎えに行きますよ。」
彼女が名前と住所を教えてくれた。彼女は、瀬戸綾乃と言って、今の場所から歩いても5分のところの海辺の家に住んでいた。住所を教えた彼女は、「では失礼します」と言って帰って行った。私は、しばらく釣りを続けていたが、彼女のことが気になって釣りに集中できなかった。その気持ちを反映したように、キスは釣れなくなっていた。
 土曜日の午後、私は教えられた彼女の家に行った。一軒家の平屋で、私が庭先に車を停めるとすぐに彼女が出てきた。
 彼女を見て驚いた。透き通るような白い肌をしていて、面長で眉毛がくっきりしている。鼻筋が通り、目は大きく瞳は輝いていた。先日は夜だったので気が付かなかったのだが、こんなにきれいだとは思わなかった。
 美しさに絶句している私に、彼女が言った。
「今日はお忙しいところをありがとうございます。よろしくお願いします。」
 彼女が乗り込むと、私は隣町にある釣具屋に向かって車を走らせた。
                ―続く―







2021/08/15 12:06:12|小説「夜の釣り友」
夜の釣り友−2−
夜の釣り友−2−
 
 女が私に話し掛けてきた。
「たくさん釣れていますね。」
「ええ、暑いですが、海辺は涼しくていいですね。」
「そうですわね。暑くて暑さで眠れなくて、私もこうして外に出て来ました。エアコンの涼しさも、自然の海の涼しさには到底及びませんものね。」
「ずっとこちらに住んでいるのですか?」
「いいえ、先月、こちらに引っ越して来ました。それまでは大分で生まれ育ちました。」
「そうですか、僕も先月関東から越して来たばかりです。元々は、こっちの生まれですが、高校を卒業してからずっと転勤族であちこちを回っていました。会社を定年になって、50年ぶりに故郷に帰って来たのです。」
「じゃあ、地元の事情にもお詳しいのですね。」
「いいえ、50年の歳月はこの田舎町をも大きく変えました。それよりも大きく変わったのは人です。世代がすっかり入れ替わって、知らない人ばかりになってしまいました。知っているのは、同級生くらいでしょうか。」
「そうなのですね。私は若いのでそういう実感はありませんが、歳とって故郷に帰るとそうなるのかも知れません。」
 私達は、すっかり意気投合していた。彼女が言った。
「釣りって、面白そうですね。」
「そうですね、僕は時間を持て余しているので、こうして釣り糸を垂れているだけで良いのです。キスだったら初心者でも簡単に釣れますよ。」
「私も、やってみようかしら。」
「僕もビギナーだから難しいことはできないけど、簡単なことなら教えてあげられますよ。」
「じゃあ、お願いしようかしら。」
彼女がしばらく思案した後で言った。
        ―続く―







2021/08/14 10:15:53|小説「夜の釣り友」
夜の釣り友−1−
夜の釣り友−1−

 その日、私は夕方から釣りに出掛けた。この日は夕方から上げ潮になり、キスが釣れるはずである。白身魚のキスは、天婦羅にすると美味しい。妻にも、明日の朝にはたくさん釣って帰るので、おかずの心配はしなくて良いと言って出掛けた。
 島田川河口の堤防は、思い出のある場所である。遠い昔、受験が終った春の夕方、ここに来たことがある。そのときは同級生の妹と一緒で、彼女に淡い想いを抱いたのを思い出した。それがここの堤防だった。
 私は、そんなことを思い出しながら、仕掛けを準備し、海に投げ入れた。日は西の海に突き出た山に沈み、辺りは次第に暗くなりつつあった。しかし釣り糸に反応はない。先日見たときは、小学生が釣り上げていたから、そんな筈はないのだがなぜかピクリとも反応はない。
 30分ほどそこにいたが反応がないので、場所を移すことにした。100メートルほど海よりに移動して、再び釣り糸を投げ入れた。今度は、すぐに反応があった。釣り上げると、20センチほどのシロギスだった。気を良くした私は、再び釣り糸を投げ入れた。それからは、次から次へと釣れた。
 大小併せて10尾ほど釣ったときである。後ろに人の気配を感じた。振り向くと、白いワンピースを着た若い女が立っていた。
私は、こんな時間になぜ女が一人であるのかと訝しんだ。しかし、暑いので夕涼みに来たのだろうと思った。
        ―続く―







2021/08/07 15:37:36|男の手料理
究極の選択

 今日は、荷物の片付けと家具や電気製品などの買い物でした。
 掃除機などの買い物を済ませた頃、ちょうど昼時でお腹が空いていたので、電気屋のおやじに、この辺でに美味しいラーメン屋はないかと聞きました。
 すると、「国道を西に行けば九州ラーメン、東に行けば札幌ラーメンがある」と教えてくれました。
 どっちに行くべきか、しばらく悩んだ末に西に行くことにしました。筑豊ラーメン650円、豚骨味でなかなか美味しかったです。80点でしょうか。
 次回は、札幌に行ってみたいと思います。







2021/08/06 21:13:47|エッセイ
インターネット開通

 4日にこちらの到着以来忙しい日々でした。
4日・・・役場、銀行、警察、不動産屋
5日・・・荷物受け入れ
6日・・・ケーブルTV敷設、エアコン設置、荷物開梱。あいさつ回り
 とにかく、こちらに到着以来、慌ただしい頭の混乱しそうな日々が続いています。クジラを釣る算段をするどころではありません。
 そんな中ですが、本日ケーブルテレビの開通により、パソコンからの記事の投稿が可能になりました。
 引き続き、どうぞよろしくお願いします。








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