男と女

「男と女」について、本当にあったことをエッセイに、夢や希望を小説にしてみました。 そして趣味の花の写真なども載せています。 何でもありのブログですが、良かったら覗いて行ってください。
 
2021/08/02 4:30:45|エッセイ
明日引っ越し
 いよいよ明日引っ越しです。
「明日できることは、今日はするな」が僕の主義ですが、それもできなくなり、今日は少々忙しくなりそうです。最後まで使っていた物も荷造りするか、捨てなければなりませんし、インターネット回線も、午前中には切ります。
 向こうに着いて、回線が敷かれたら再開します。
 それまで皆さん、ご機嫌よう!







2021/07/21 1:32:37|小説「学校の怪談」
学校の怪談−10−(最終回)
学校の怪談−10−(最終回)

 その日の夜も、次の日の夜も、由美子はやって来た。人が眠ってしまう時間にやって来ては楽しい時間を過ごし、巡回のときは光山と一緒に校内を回ったりした。そして朝早く夜が明ける前には帰って行った。
 宿直の日の最後はお盆が開けた夜であったが、由美子は来なかった。夏休みが終わる前に一度宿直があったが、そのときも由美子は来なかった。光山は、あの夜のことは誰にも言えなかったが、しかし由美子のことは知りたかった。
 登校日の日に、光山は瀬戸山に「内藤由美子って生徒がいたのを知っていますか。」と聞いてみた。瀬戸山は、なぜ内藤を知っているのかと聞いた後で、話し始めた。
「内藤は、まだ在学中に死にました。ある教師との不倫の恋が原因でした。好きになったのは内藤の方だったようですが、それが親に知れてしまってひどく責められました。親は校長のところに怒鳴り込んで来たようでしたが、穏便に済ませたい校長は男性教師を、すぐに転勤させました。しかしそのことを嘆いた内藤は、自殺をしました。それも学校の体育館で睡眠薬を飲んで死んでいたのです。その後、男の教諭の方も、転勤先で交通事故に遭って亡くなったとのことです。」
「で、彼女が死んだのはいつ頃なんですか?」
「そうですねえ、もう7、8年前になりますかねえ。お墓も学校の裏のあの墓地なんですよ。」
「そうですか。」
そこまで聞くと急に寒気を覚え、その日はそのまま早退した。その夜は、かなりうなされていた。体温を測ってみると40度もあった。翌日は、学校に連絡して休みをとった。そしてその翌日、出勤するとすぐに準備していた辞表を校長に差し出した。
                 −終り−







2021/07/20 4:59:18|小説「学校の怪談」
学校の怪談−09−
学校の怪談−09−
 
 光山もこれまでに性体験はなく由美子もないようでお互い不器用ではあったが、二人がひとつになるのに時間はかからなかった。不器用でしかも不十分な愛撫の後、光山はゆっくりと由美子の中に入って行った。
 ことが終わったあとの余韻の時間、由美子は光山の腕枕で手を胸に這わせていた。
「先生、好き!」
「ああ、僕も由美子さんのこと、大好きです。」
「由美子さんだなんて、由美子でも由美でもいいですから、”さん”なんかつけないで下さい。」
「好きだよ、由美!これでいい?由美子さん。」
「あらっ、また言ったわ。」
「アハハッ!」
二人は、声を揃えて笑った。
「こんなきれいな由美と、こうしていられるなんて、僕は幸せだよ。」
「あら、私だって嬉しいわ。先生の姿を見掛けたときから好きになったんですもの。」
「そう言えば、僕も独り者だからスーパーにはよく行くけど、あまり由美のこと見掛けなかったよ。」
「私は、陰から見ていたからよ。ストーカーじゃないけど、そっと遠くから見ていたのよ。」
「そうだったんだね。」
二人は、お喋りをしたり、キスや愛撫を交わしながら時間を過ごした。
 楽しい時間は過ぎるのが早い。そうしている間に、東の空が白み始めて来た。
「私、帰らなくっちゃ。先生に迷惑がかかっちゃうわ。」
「まだいいじゃないか。5時過ぎまでは誰も来ないよ。」
「いいえ、駄目なの。帰ります。また今夜来ますから。」
そう言うと、由美子は急いで宿直室を出て行った。
         ―続く―







2021/07/19 0:42:28|小説「学校の怪談」
学校の怪談−08−
学校の怪談−08−

 光山は、由美子が在校生でないことにちょっと安心感を覚えた。誰かに姿を見られたにせよ、教師と生徒でないとわかれば多少は救われるような気がしたのである。
「わかったよ。しばらくの間だけだよ。それにしてもお母さんが心配しているだろうから、早く帰るんだよ。」
「ありがとうございます。」
そう言うと、由美子はまた光山に抱きついた。
 相変わらず、由美子の身体は冷たかったが、昨日もそうだったので、さして気にならなかった。
「今日も、一緒に寝ていいですか?」
「・・・・・」
 光山が返事をしないうちに、由美子は光山を導くようにして一緒に布団に横になった。由美子の身体は柔らかく、光山は自分の胸の高鳴りをはっきりと感じた。
 光山は、そっと由美子を抱き締めてみた。由美子も、光山の手を掴んで自分の胸に引き寄せるようにしている。それに勢いづいて、更に力を入れて抱く。
 光山の手が、由美子の乳房に押し付けられた。T−シャツの下にブラジャーを着けていなかったので、かなりはっきりとした乳房の感触が伝わってくる。
「由美子さん!」
光山は、由美子の名前を叫ぶと、思い切り抱き締めた。
「好きだ!」
そう言って、唇を合わせようとする。
「私も!」
由美子も、唇を差し出して光山を迎え入れた。
 光山は、由美子のT−シャツの裾から手を入れて、乳房にじかに触れた。乳房は大きくも小さくもなく、とても柔らかで、しかも弾力があった。女性の身体に触れるのが初めての光山は、焦るようにT−シャツを脱がせると、乳房にむしゃぶりついていった。由美子の方も、光山の頭を抱え込んで、自分に引きつけるようにしている。その姿は、あたかも母親が子供を抱き締めるかのようだった。
         ―続く―







2021/07/18 2:54:28|小説「学校の怪談」
学校の怪談−07−
学校の怪談−07−
 
「き、き、君は一体何者なんだ。ど、ど、どこから来たんだ?」
「それは、あとでゆっくりお話しします。まずはコーヒーでも飲んで落ち着いてください。」
「せ、せ、生徒の名簿を見たけど、内藤なんて名前はなかったぞ。」
「事情は、お話しします。決して怪しい者ではありません。」
「怪しくないたって、こんな夜中に学校に侵入して来るのが、どうして怪しくないんだ。」
「コーヒーをお飲みになりながらでも聞いてください。私は、この学校の卒業生です。3年前に卒業しました。当時、苛めに遭いましてノイローゼになりました。それ以来、就職もできず家にいます。あまり外出もしませんでしたので、いつしか友達もいなくなりました。でも、ある日、先生がスーパーで買い物をしている姿を見掛けました。先生は優しそうな方、私にはこの人しかいない、見た瞬間にそう思ったのです。それで、今日もこうしてやって来ました。」
「じゃあ、昨日の財布は何だったんだ。」
「財布は、初めから自分で持っていました。何とか先生に話し掛ける手段はないかと思って、先回りしてあんな嘘をついたのです。ごめんなさい。」
「そうだったのか。」
「すみません、この学校の生徒だなんて嘘をついてしまって。」
「いや、それはいいんだけど、でもどうやって入って来たんだ。」
「はい、校舎の裏の塀に板を立てかけたところがあります。そこに穴が空いていて、板を動かせばそこから出入りできます。向こう側は、お墓の小屋になっていて外側からも見えないようになっています。昔から空いている穴で、遅刻した生徒なんかがよく出入りしていました。」
「そうだったのか。そう言えば、板が立てかけてあるところがあったなあ。」
「ねえ、先生、私、夜だけでもここにいていいでしょう?朝には必ず帰りますから。そうすれば、人に知られることもありません。」
「う〜ん・・・」
 光山は、腕を組んで考え込んだ。
         ―続く―







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