朧月夜−08−
私は、片脚を浴槽の縁に上げさせ、ひとつになろうとした。既に十分に濡れている友紀の中に、私はスムースに入って行くことができた。 私は、立ったまま律動を開始する。友紀は、しっかりと私の背中を抱いている。キスを続けながらの律動で、友紀はすぐに絶頂に達してしまうが、私は自分を抑制し、更に動きを続けた。友紀は、一度激しくのけ反ると、私に身体を預けぐったりとする。 このとき、お湯が浴槽からこぼれ始める音がした。私はまだ行っていなかったが、いったん身体を離して風呂に入ることにした。友紀の身体にたっぷりとお湯をかけ、二人いっしょに浴槽に入る。そんなに広くない浴槽、私が先に入り、その上に友紀が重なるように入って来た。私の物の上に、友紀お尻が触れる。私は友紀を後ろから抱き締め、首筋にキスをする。そして手で豊かな乳房を優しく撫でた。友紀が首を捻るようにして、私の唇によるキスを求める。私は、それに応えるように、キスをする。私の物がすっかり固く元気になって、友紀のお尻を突き上げる。友紀が、おかしそうに笑った。 私は十分にお湯で温まると、浴槽から出て椅子に座り、友紀に来るように手招きし、自分の上に座るように言った。友紀を迎え入れながら、向かい合って座る。ひとつになると、友紀の脇腹を手で挟み、腰を上下させるようにする。友紀の動きによって、私に大きな快感が湧き上がってくる。私は、先程最後まで行っていなかったので、すぐに絶頂に達した。友紀と私の大きな声が浴室に響いて、二人は同時に絶頂を迎えた。 その日は、それから飲みながらの食事をし、11時を過ぎた頃、私はタクシーで家路に着いた。帰りのタクシーの中、この次は二人のセックスをどんな形にしようかと、一人で考えていた。 ある日のことである。私は友紀のところに行く約束をしていたが、急なお客さんとの付き合いで飲まなければならない羽目になった。アメリカから来た仕事上のお得意さんで、おろそかにできない相手だった。夕食、その後の二次会と続いて、それが終わったときには10時を回っていた。 その日、私はかなりお酒を飲んでいた。こんな時間に行っても困るのではないかと心配になったが、飲むと余計に友紀が欲しくなる。今から行くと電話をして、タクシーに乗ったが、道路が混んでいて友紀のマンションに着いたときには、11時になっていた。 玄関でチャイムを鳴らすと、すぐ友紀が出て来た。まだワンピース姿である。 「ごめん、ごめん、遅くなって。急なお客さんが来て、連絡する暇もなかったんだ。」 そう言いながら、玄関に上がり、友紀を抱いてキスをする。 「もう今日は来て下さらないのかと思っていましたわ。」 ―続く― |