男と女

「男と女」について、本当にあったことをエッセイに、夢や希望を小説にしてみました。 そして趣味の花の写真なども載せています。 何でもありのブログですが、良かったら覗いて行ってください。
 
2025/03/09 5:37:21|小説「朧月夜」
朧月夜−08−
朧月夜−08−

 私は、片脚を浴槽の縁に上げさせ、ひとつになろうとした。既に十分に濡れている友紀の中に、私はスムースに入って行くことができた。
 私は、立ったまま律動を開始する。友紀は、しっかりと私の背中を抱いている。キスを続けながらの律動で、友紀はすぐに絶頂に達してしまうが、私は自分を抑制し、更に動きを続けた。友紀は、一度激しくのけ反ると、私に身体を預けぐったりとする。
 このとき、お湯が浴槽からこぼれ始める音がした。私はまだ行っていなかったが、いったん身体を離して風呂に入ることにした。友紀の身体にたっぷりとお湯をかけ、二人いっしょに浴槽に入る。そんなに広くない浴槽、私が先に入り、その上に友紀が重なるように入って来た。私の物の上に、友紀お尻が触れる。私は友紀を後ろから抱き締め、首筋にキスをする。そして手で豊かな乳房を優しく撫でた。友紀が首を捻るようにして、私の唇によるキスを求める。私は、それに応えるように、キスをする。私の物がすっかり固く元気になって、友紀のお尻を突き上げる。友紀が、おかしそうに笑った。
 私は十分にお湯で温まると、浴槽から出て椅子に座り、友紀に来るように手招きし、自分の上に座るように言った。友紀を迎え入れながら、向かい合って座る。ひとつになると、友紀の脇腹を手で挟み、腰を上下させるようにする。友紀の動きによって、私に大きな快感が湧き上がってくる。私は、先程最後まで行っていなかったので、すぐに絶頂に達した。友紀と私の大きな声が浴室に響いて、二人は同時に絶頂を迎えた。
 その日は、それから飲みながらの食事をし、11時を過ぎた頃、私はタクシーで家路に着いた。帰りのタクシーの中、この次は二人のセックスをどんな形にしようかと、一人で考えていた。
 ある日のことである。私は友紀のところに行く約束をしていたが、急なお客さんとの付き合いで飲まなければならない羽目になった。アメリカから来た仕事上のお得意さんで、おろそかにできない相手だった。夕食、その後の二次会と続いて、それが終わったときには10時を回っていた。
 その日、私はかなりお酒を飲んでいた。こんな時間に行っても困るのではないかと心配になったが、飲むと余計に友紀が欲しくなる。今から行くと電話をして、タクシーに乗ったが、道路が混んでいて友紀のマンションに着いたときには、11時になっていた。
 玄関でチャイムを鳴らすと、すぐ友紀が出て来た。まだワンピース姿である。
「ごめん、ごめん、遅くなって。急なお客さんが来て、連絡する暇もなかったんだ。」
そう言いながら、玄関に上がり、友紀を抱いてキスをする。
「もう今日は来て下さらないのかと思っていましたわ。」
             ―続く―







2025/03/08 5:18:19|小説「朧月夜」
朧月夜−07−
朧月夜−07−

 その後、私は週に2回くらいの割合で友紀のところを訪れた。逢って体を交えるに従って、友紀は私とのセックスに馴染んで行った。3、4回目頃からは行為による痛みも訴えなくなり、その後は次第に悦びを感じるようになってきた。この頃までは、ずっと正常位でオーソドックスなセックスに徹していた。 私は、オーソドックスなセックスにも十分な悦びを感じていたが、しかしもっと変わった楽しみ方もしたいという欲望も心の中に芽生えていた。
 ある日のことである。私は仕事が終わってすぐに友紀のマンションを訪れた。友紀も仕事から帰って来たばかりのようで、着替えもまだだった。
「まあ、随分早いのね。仕事が、早く終わったの?」
「うん、君に早く会いたくてね。」
「嬉しいけど、まだ何も準備できていないわ。お風呂にも入っていないのよ。」
「じゃあ、一緒にお風呂に入ろうよ。お湯は、入れながらでいいから、これからすぐに入ろう!」
「でも・・・・・」
「いいよ、お出でよ。」
 私はそう言うと、友紀を抱き締めてキスをし、そのままブラウスのボタンを外す。次に、乳房にキスをしながら、スカートのホックとジッパーも外した。友紀をすっかり裸にすると、自分も着ている物を脱ぎ、手を取って浴室に導いた。浴室に入ると、浴槽にお湯を張りながら、シャワーのお湯を友紀にかける。そして石鹸を取って、身体中に塗った。
「さあ、僕がきれいに洗ってあげよう。」
 そう言うと、キスをしながら、素手で友紀の身体をと撫でて行った。肩から胸、お腹から背中を泡立てながらゆっくりと撫でる。特に、胸には丁寧に時間をかけて撫でる。友紀は、次第に切なそうな表情になっていく。お腹を過ぎると、今度は友紀を椅子に座らせて、足先を洗う。足の裏を洗っているときに、友紀はくすぐったそうにするが、かまわず続ける。
 足の裏をきれいに洗うと、私はそこに口を持っていき、親指を口に含んだ。付け根のところを軽く噛むようにして、舌を指と指の間に這わせた。
 それからいったん友紀を浴槽の縁に座らせるとお湯をかけながら、口を次第に上の方に向けて這わせて行く。内股から茂みの方に向かうと、友紀はたまらないように私の頭を抱え込んだ。私の口が、友紀の秘密の部分に到達する。そこをゆっくりと舌でなぞって行くと、友紀はたまらないように声を出す。私は更に友紀を壁に寄り掛かるようにして立たせ、乳房にキスをしながら手で秘密の部分を愛撫する。友紀の部分は、すっかり愛液で濡れそぼっていた。
               ―続く―







2025/03/07 4:10:41|小説「朧月夜」
朧月夜−06−
朧月夜−06−

 ベッドで裸のまま抱き合ってキスをし、友紀の上になると自分の物に手を添えてひとつになる。まだ少し痛そうなので、ゆっくりゆっくりと入っていく。友紀の部分は窮屈で、痛くないようにしようとするので時間がかかる。少しずつ進んでは戻り、また進むといった調子である。私の物が根元まですっかり友紀の中に入ると、小さくゆっくりと腰を前後させる。友紀の部分は私の物をきつく締め付けてくれているので、大きく動かなくても十分に快感が昂る。私は友紀に早く感じるようになって欲しくて、唇や胸へのキスや愛撫を続けながら、ゆっくりと腰を動かした。私が、友紀の部分から送られてくるあまりの快感に我慢できなくなって、腰の動きを速くした。友紀は少し苦痛の表情をしていたが、私が大きな動きとともに最後を迎えてグッタリしたときには、背中をしっかりと抱き締めてくれていた。
 しばらくベッドで休んでから、もう一度ソファに戻り、飲み直す。
「とても良かったよ。」
「恥ずかしいわ。」
「セックスは、決して恥ずかしいものじゃあないよ。それに君は本当に素敵な身体をしている。男を喜ばせる身体だよ。」
「本当?」
「ああ、本当だよ。本当に素敵だよ。」
 そんな会話を交わしながら、ゆっくりと楽しい時間を過ごした。
 このとき友紀はすっかり打ち解けてくれているようで、ソファに隣あわせに座っていても僕にしなだれかかったり、何かある度に私の体に触れたりした。それからしばらく飲んでいたが、その日は家に帰らなければならない。
 私は、玄関を出るとき、友紀にキスをした。最初は軽くするつもりだったが、友紀の方からしっかりと抱いて唇を強く押し付けてきた。私も、それに応じるように強く吸い、やがて舌と舌を絡ませる激しいキスに変わっていた。
 帰りのタクシーの中、私は友紀が自分に好意を持ってくれていることを知り、心が軽くなっていた。契約による愛人関係とはいえ、心が全然通じ合っていないのは、いかにも寂しい気がする。二人はあくまでお金で結ばれた仲、お互いの約束は、必要以外に束縛はしないということだった。ただし、友紀に恋人ができたときには、その時点で契約解除という約束である。その他、私が会いたいと言ったときには、友紀に相応の事情がない限り拒否はしない約束にもなっていた。 
               ―続く―







2025/03/06 5:02:20|小説「朧月夜」
朧月夜−05−
朧月夜−05−

 玄関に出迎えた友紀を見た私は、「やあ。元気にしていた?」と、意味のないことを言いながら、座敷にあがった。友紀に導かれるままにシャワーを浴びて、ソファでくつろぐ。軽く飲んでいた。友紀は、隣に座って一緒に飲んでいた。
 しばらく飲んだ後で、私が友紀の肩を抱いて引き寄せると、友紀が私に身体を預けた。私は、耳元でささやいた。
「さあ、セックスのレッスンだ。セックスにルールはないけど、今日は、一番オーソドックスな方法だよ。」
 私はそう言うと、キスをする。最初は軽くゆっくりとするが、次第に強く押し当てて唇を吸う。時間をかけて丁寧にゆっくりと吸い合い、やがて舌を差し入れる。友紀は、一生懸命私の舌の動きに習うように、動かしている。やがて舌と舌が絡み合う。頃合いが良いと見て、私は友紀のブラウスのボタンを外して、手を入れ、乳房を撫でた。キスは続けたままである。すっかりブラウスがはだけると、私は唇を這わせる。ゆっくりと丁寧に舌で乳房、乳首をなぞっていると、やがて友紀の口から声がこぼれ始めた。
 経験の浅い友紀だが、乳房や乳首の性感は十分にあって、私のゆっくりと丁寧な愛撫で感じてくれているようだった。私は、更に時間をかけて愛撫を続ける。その間に、徐々に手をお腹の方から下腹部へと動かしながら、優しく撫でて行った。友紀の気持ちは胸に集中しているようで、私の手が優しい部分に達しても嫌がる様子はない。そのまま乳房への愛撫を続けながら、スカートのホックを外して、ゆっくりと脱がせる。友紀を下着だけの姿にすると、私はいったんソファを降り、自分も着ている物を脱いで裸になる。そしてブラジャーとパンティーだけの姿になった友紀の前に膝まづき、もう一度唇へのキスから胸へ、そしてお腹へと唇を這わせていった。私の唇が友紀の茂みの部分に到達すると、恥ずかしさからか脚を閉じるようにするが、私が手で広げようとするとすぐに力を緩めてくれた。
 やがて友紀の一番敏感な部分へと舌を這わせる。先にシャワーを浴びていたのだろう、友紀の匂いが私の鼻を優しく刺激する。昨日初めて私の物で処女を失った友紀の部分は、淡いピンク色でとても美しく誘惑的である。私はその花びらの間に舌を差し入れ、ゆっくりと動かした。友紀は少しずつ感じているのだろう、軽く唇を開いて息を荒くしている。
 私は十分に時間をかけて、愛撫を続けた。友紀の部分に湿り気が感じられたとき、私は身体を起こして抱き上げ、そのまま寝室のベッドに運んだ。
               ―続く―







2025/03/05 4:47:32|小説「朧月夜」
朧月夜−04−
朧月夜−04−

 友紀はすぐに立ち上がって、さっきまで作っていたオードブルを運んで来た。歩く姿が、少しぎこちないのがいかにも新鮮だった。その間に私は、グラスを持ってきて、ワインの栓を開けた。二人並んでソファに座って乾杯し、飲み始める。友紀は、ゆっくりと上品な仕草でグラスを口に運んでいる。その姿は、初めての経験を終えた人とは思えない落ち着きが感じられた。
「セックスはね、最初は痛いかもしれないけど、本当はとても楽しいものなんだよ。そのうち、ゆっくりと楽しさを教えてあげるよ。」
「わたしにはまだわからないけど、でもこれですっきりしました。女って、どうしても最初のときはためらいがあるの。このまま許したら、後戻りできないという観念が頭から離れないのです。これでも両親からは厳格に育てられました。高校生のとき、両親が事故で亡くなってから、少しずつ考えも変わって来たけど、子供の頃から躾られたことってなかなか頭から離れないのね。あなたに処女をあげたことで、気持ち的にはさっぱりしましたわ。」
「良かった。後悔はしていないね。」
「ええ、これで後戻りしようなんてことはなくなったわ。」
 その日は、そのままゆっくりと飲んでベッドに入り、静かな眠りについた。
 翌日は、友紀のマンションから会社に行く。友紀は、私にワイシャツや背広を着せたりして、甲斐甲斐しく世話を焼いてくれた。勿論、友紀も出勤があるから、ゆっくりしているわけにはいかない。友紀が先に出掛け、それからしばらくしてから私がマンションを出た。
 翌日、私は随分と陽気だったのであろう、秘書の女性も「社長、何かいいことでもあったのですか。」などと聞くほどだった。その日、私は友紀のところに行った方がいいのかどうか、迷った。愛情はすっかり冷めているとはいえ妻に対する気兼ねもあったし、それに友紀のためにも行った方がいいのか、今日はそっとしておいた方がいいのか迷っていたのである。
 しかし、会いたいという欲望には勝てなかった。昼休みに電話をして、「今日も食事を済ませてから、行くよ。」と言った。その時友紀は、仕事中だからだろうか「わかりました。」と言っただけだった。
 8時過ぎに、友紀のマンションのチャイムを鳴らした。鍵は持っているのだが、ここは友紀の家であることの証として、チャイムを鳴らす。早速玄関に出てきた友紀は、「お帰りなさい。」と言って、膝に手を当てて、お辞儀をした。
               ―続く―