男と女

「男と女」について、本当にあったことをエッセイに、夢や希望を小説にしてみました。 そして趣味の花の写真なども載せています。 何でもありのブログですが、良かったら覗いて行ってください。
 
プレイガール自伝−04−
プレイガール自伝−04−

 昨夜のことを後悔している亜美の様子に、私は言いました。
「大丈夫よ。みんな酔っ払っていたし、どこまで覚えているかわからないし、気にしてもいないわよ。それより気分はどう?」
「ありがとう。すまないわねえ。紗智子にはすっかり迷惑をかけちゃったわ。」
「いいの、気にしないで。」
「ねえ、今度、二人だけで飲まない。私も、ゆっくり紗智子と話をしたいし、紗智子っておとなしいけど本当は優しいのね。」
「そんなことないわよ。でも、二人で飲むのは賛成よ。」
「ねえ、今度はうちで飲まない?二人で料理して、それをつまみに飲むのよ。うちなら酔っ払ったって平気だし、安上がりだわ。」
「そうね、それもいいわね。」
 彼女の男性経験については、もっと聞きたいとも思っていましたので、私は彼女の提案にすぐに賛成しました。
 その日は、すぐにやって来ました。次の週の金曜日、学校帰りに亜美と一緒に彼女のマンションに行きました。途中、スーパーに寄って買い物をします。二人とも難しい料理はできないので、出来合いの総菜のサラダや煮物、ハムや刺身など、二人が好きな物を思い思いに買って行きました。ビールは、亜美が買って来ていると言うので、私はワインを買いました。
 マンションに着いたら、早速、買って来たものをテーブルに並べて宴会です。
 この前、酔っ払った亜美の面倒を見たことで、私は彼女に親近感を抱いていましたし、亜美の方も私に恩義を感じているようです。ビールで乾杯をする前から、二人はすっかり意気が合っていました。
 前回のことがあるので、さすがに亜美はゆっくりと飲んでいましたが、それでも二人きりでいることから気を許しているのか、次第に饒舌になって行きました。無口同士の二人ですが、二人きりになるともっぱら亜美がお喋り役、私が聞き役でした。
 亜美も、最初は身の上話や学友達のことなどを話していましたが、そのうち聞いてばかりいる私に質問するようになりました。私の家のことや、兄弟はいるのかとか、好きな男性はいるのかなどと聞いて来ます。私は、一人っ子であること、男性には興味が無いことなどを簡単に答えていました。
 私が、男性に興味が無いと言うと、彼女は驚いたように言いました。
「それって、本当?」
             −続く−







プレイガール自伝−03−
プレイガール自伝−03−

 横になってからも、亜美は苦しそうでした。私は、このまま置いて帰って良いものかどうか迷いました。結局、時間も遅いし、私は亜美の部屋に泊まることにしました。私は、母親に事情を話して、泊る旨を伝えました。母親は心配そうでしたが、「そういうことなら仕方がないわね。」と言いました。
 私は、亜美の洋服を脱がせると、パジャマに着替えさせました。ブラジャーを外すと、白い豊かな胸の隆起が見えます。私は、自分の胸と比べて、その大きさに驚きました。
 翌日、目が覚めると、窓から朝日が差し込んでいました。亜美はまだ寝ています。
 やっと彼女が目覚めたのは、9時を過ぎた頃でした。
「おはよう、気分はどう?」
「まだ頭が痛いわ。二日酔いみたい。紗智子は大丈夫なの?」
「そうね。」
「紗智子は、お酒が強いのね。」
「そうね、父親も母親もはかなり強いみたいだから血筋かもよ。それに、あなたが酔ってから、すっかり酔いも醒めちゃったわ。」
「それは悪いことをしたわね。」
「でも、お陰で今日も元気なのよ。感謝するべきよね。」
「ところで、私、昨夜は変なことを言わなかった?」
「何を言ったか、覚えていないの?」
「そうなの。店に入ったところまでは覚えているけど、その後で何を言ったか全然記憶が無いのよ。」
「そうなの・・・」
「ねえ、何を言ったか話して。」
 私は、話すべきかどうか迷いました。本当のことを話せば彼女は恥ずかしい思いをするでしょうし、嘘を言っても騙すことになります。誰かが彼女に言えば、もっと恥ずかしい思いをすることになるでしょう。考えた末に、私は言いました。
「そうね、あなたはかなり酔っ払っていたのね。彼氏がいたとか言っていたわ。みんな本当かどうか疑わしそうに聞いていたけど、どうなのかしらね?」
「あたし、そんなことを言ったの。恥ずかしいわ。」
「確かに、亜美がそんなことを言ったので、みんな驚いていたわ。でも、どこまで信じているかはわからない。」
「そう、そんなことを言ったのね。」
亜美の様子は、いかにも後悔しているようでした。
             −続く−







プレイガール自伝―02−
プレイガール自伝―02−

 酔っ払った亜美が話を続けました。
「彼は高校の先輩で、大学生だったの。彼は、うちに来て私に勉強を教えてくれていたけど、両親がいないときに私にキスをしたわ。そしてそのまま結ばれたの。最初は痛かったけど、何度かしているうちに気持ち良くなった。私がこっちに来るまで続いていたけど、離れて暮らすと会ってもいられないわね。だから、いつの間にかそれきりになった。だから陽子もしちゃえば良いのよ。」
 みんな、普段はおとなしいだけに、亜美の話を唖然として聞いていました。陽子の方は、考え込んでいるようでした。
「でもね、気を付けなくちゃいけないは妊娠よ。妊娠は、女の宿命だものね。まさか高校生や大学生で妊娠しちゃったら大変でしょう。だから、それだけは気を付けたの。いい、陽子もするときは、それだけは気を付けなさいね。」
陽子は、相変わらずポカンとした顔をして、彼女の話を聞いていました。
 そのうち、亜美の様子がおかしくなりました。気持ち悪そうにしています。吐き気をもよおしているようで、ときどきオエッと言っています。私と知世が、慌てて彼女をトイレに連れて行きました。彼女は、便器に突っ伏してしきりに吐いていました。
「よくお喋りをしていたけど、相当飲んだのね。」
「そう言えば、生ビールを3〜4杯は飲んでいたんじゃない。」
「確かに、ピッチが速かったわね。」
「亜美、大丈夫?」
「えゝ、ダイジョブ・・・」
 そうは言うものの、それからはいけませんでした。席に戻ったのですが、亜美は気持ち悪そうにぐったりとしています。とても飲んでいる雰囲気ではありません。結局、同じ方向の私が、タクシーで連れて帰ることになりました。
 亜美の下宿マンションは中野にありました。ともすれば意識を失いがちな彼女を寝かさないようにしながら、道を聞かなければなりません。
 マンションの前に着くと、私は彼女を抱きかかえるようにして階段を上って行きました。亜美は、苦しそうに歩いています。
「大丈夫?」
「ええ・・・」
弱い声で彼女はそう言っていますが、いかにも苦しそうです。やっとのことで部屋に入ると、すぐにベッドに寝かせて水を飲ませました。
             −続く−







プレイガール自伝―01−
プレイガール自伝―01−

 私は、子供の頃から内気でおとなしい少女でした。一人っ子で、両親から可愛がられたせいかも知れません。幼稚園や小学校の頃から、自分から友達などに話し掛けることはほとんどありませんでした。近所に住んでいる同級生の京子とはよく一緒に遊んでいましたが、それでも私の方から話すことは少なかったように思います。
 それは中学校、高校に進んでからも同じでした。友達は少なく、しかも女性ばかりでした。高校になると、男の子達から声を掛けられるようになりましたが、私は恥ずかしくて逃げるようにしていました。
 大学は、都内の女子大に進みました。無口な私にも、何人かの友達ができました。彼女達の中には、恋人や男友達のいる娘も何人かいました。
 2回生になったばかりの頃、ゼミの仲間5人でお酒を飲みに行こうということになりました。それまでも喫茶店でコーヒーなどを飲みながらお喋りをしたことはありましたが、お酒を飲むのは初めてでした。
 金曜日の夜、入ったのは新宿の居酒屋でした。居酒屋の入り口で、店員が「皆さん、二十歳以上ですか。」と聞きました。知世と私は、早生まれなのでまだ19歳でしたが、陽子が「そうよ。今日でみんな二十歳になったから、そのお祝いで来たのよ。生ビールを5つ、急いで出してね。」と言って奥に入って行きました。知世も私も、遠慮がちに後ろから着いて行きました。
 初めてのお酒に、みんな陽気でお喋りになっていました。いつもはおとなしい亜美でさえお喋りをしています。私は、相変わらず黙ったままでした。
 かなりお酒が回った頃、陽子が、ボーイフレンドとのことについて話し始めました。
「私ね、彼氏ができたの。彼、K大の4回生なの。野球をしていて逞しい体つきなの。そんな彼が、最近、私を求めて来るのよ。私、どうしようかと迷っているの。みんなどう思う?」
 半分自慢話のような話にしばらく黙っていましたが、亜美が言いました。彼女も、相当お酒が入っているようです。
「すればいいんじゃない。私なんか、高校時代にしたけど、どうってことないわよ。」
 日頃おとなしい亜美の言葉に、みんな思わず彼女の方を振り向きました。
 ちょっと間を置いて、再び彼女が話し始めました。
           ―続く―







2022/03/18 3:21:04|小説「春の思い出」
春の思い出−8−(最終回)
春の思い出−8−(最終回)

 その夜、久美子は家に帰ろうとしなかった。結局、私達はひとつの布団に寝た。結婚生活を経験した久美子は、以前にましてますます艶かしくなっていた。たとえ愛のない結婚生活でも、男といっしょの生活は女を女らしくさせる。久美子も私との経験はあったが、それ以上に結婚によって女として磨かれていたのである。そう思った瞬間、私は久美子の夫を妬ましいと思った。
 翌日、久美子は帰って行った。久美子が家に帰って夫に何と言ったかは知らないが、その後私が家に帰ったときも離婚した話もなければ、大きなトラブルがあったような話も聞いていない。少なくとも形の上ではうまく行っているのだろうと思わざるを得なかった。
 それからも時々久美子から電話があって、会いたいと言ってきた。一月くらい合間があるときもあれば、3カ月くらい開くこともあった。彼女からの電話は、いつも唐突だった。前の日に電話があって翌日会いたいというようなことが多かった。その度に久美子は私を求め、私も久美子の求めに応じた。久美子は、私と会う度に激しく燃えた。体を交えた後で、時間が早ければそのまま帰ったし、遅い場合は泊まって行くこともあった。
 そんな生活が続いて、私も30歳を過ぎた。家では、両親が私の結婚のことを心配していた。私は、久美子のこともあり、今ひとつ踏ん切りがつかないでいたが、久美子が結婚してくれる様子もない。両親をこれ以上に心配させるのも気が引けていた。結局、親戚の紹介してくれた女性と結婚することになった。平凡な女性であったが、優しくて素朴なところが気に入ったからである。
 私は、結婚のことを久美子には教えなかった。しかし狭い町のこと、久美子は私の結婚のことはすぐに知ったに違いないと思う。その後、久美子から電話が来ることはなかった。
 また久美子の家の方で、家庭的なトラブルがあったとも聞いていない。久美子との10年間の付き合いが何であったのか、今もって私にはわからない。
                −完−







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