朧月夜−18−
何度か努力を繰り返すが、どうしても元気な状態で友紀と交わることができない。 私は、意を決して、友紀だけでも行って貰うことにした。身体を起こして、ベッドに横たわっている友紀にもう一度最初から愛撫を繰り返した。唇へのキスから始まって、手で乳房を撫でながら、次第に舌で耳、首筋、肩、腕そして乳房をと舐めていく。乳房、乳首は、特に入念に愛撫した。乳首を唇で挟み、舌先で転がすと、友紀はやるせなさそうに身体を捩り、声を漏らした。それでも私は愛撫を緩めなかった。そのとき、手は友紀の下半身に移していた。友紀の部分は、愛液ですっかり潤っていた。やがて唇を下半身に移していき、いったん脚から、足先まで唇を這わせたあとで、今度は一番敏感な部分に舌を這わせた。唇で友紀の部分全体をくわえるようにして、舌を中に差し込んだ。いよいよ友紀の性感が高ぶったと見ると、私は人差し指と中指を揃えて、友紀の中に挿入した。唇で友紀のクリトリスをくわえて舌でなぞりながら、指の注挿を繰り返した。友紀の部分はすっかり興奮の極致に達していて、まるでお風呂上がりのように濡れそぼっている。私は指の動きを大きくして、中をかき混ぜるようにした。友紀が、今までになかったような大きな声を出して身体を硬直させたかと思うと、そのままグッタリとしてしまう。全身から完全に力が抜けてしまっている。私は、一瞬どうしたのかと心配になったが、お腹がゆっくりと波打っていることからあまりの快感に失神してしまったのだとわかった。 しばらくして、友紀が我に帰った。 「私、どうしてしまったのかしら。」 「悦びが大き過ぎて、意識を失ってしまったんだよ。」 「まあ、恥ずかしいわ。」 「恥ずかしいことなんかないさ。君が、そこまで悦んでくれるなんて嬉しいよ。でも、僕の物で悦ばせてあげられなかったのが残念だけどね。」 「私、失神したのは初めてです。セックスがこんなに素敵なものだとは思わなかった。」 「これで君は本当の女の悦びを知ったんだよ。おめでとう。」 「ありがとう。あなたのお陰よ。でも、あなたに行って貰えなかったのは残念だわ。」 「それは自業自得なんだ。ちょっと飲み過ぎてしまったようだ。」 それからしばらく二人は軽い眠りに就いた。 心地よいまどろみに浮かんでいると、ふと下半身に快感が湧いてきた。目を覚まして見ると、友紀が僕の物に手を添えて、軽く口に含み、舌をねっとりと絡ませるようにして刺激を加えている。 ―続く― |