男と女

「男と女」について、本当にあったことをエッセイに、夢や希望を小説にしてみました。 そして趣味の花の写真なども載せています。 何でもありのブログですが、良かったら覗いて行ってください。
 
プレイガール自伝−30−
プレイガール自伝−30−
 
 ビールで乾杯した後、そんな料理を彼は美味しそうに食べてくれています。
「手作りの料理でなくてすみません。」
「いや、美味しいよ。」
そうは言ってくれるものの、私は手料理を出せない自分に引け目を感じていました。それでも、彼と一緒に食事ができることに幸せを感じていました。
 彼は、相変わらず無口です。これまでに会った男達の多くはお喋りでした。彼等は、一様に女を退屈させないためにお喋りを続けるのでしょうけど、それが私の心を惹き付けることはありませんでした。
 私は、雄太郎さんがあまりお喋りをしないことに満たされないものを覚えていました。彼のことをもっと知りたかったのです。一番知りたいのは、彼が私のことをどう思っているのかでした。家に来てくれ、両親の仏様を拝んでくれるのですから、私に好意を持っているのは確かです。それが真剣な愛情なのか、遊びの延長なのかが知りたかったのです。
 ビールの後で、お燗をつけました。お酒を飲むとき、お猪口はひとつにしました。「ふるさと」でのことを思い出したのです。ひとつのお猪口で二人が交互に飲む、これにも小さな幸せを感じていました。
 しばらく飲んだ後で、彼がボソリと言いました。
「愛している。」
「えっ。」
「君のことを好きなんだ。」
私は、初めての告白に胸が躍りました。
「でも、僕は遊び人だ。これまでに散々女遍歴を重ねて来た。君の夫になる資格はないと思っている。」
「それは私も同じです。プレイガールですから。」
「それで良ければ、結婚して欲しいんだ。」
「はい。よろしくお願いします。」
私は、そう返事をしながら、頭を彼の胸に預けていました。
 彼が、私を抱いてキスをしてくれます。私は、そのまま彼の手を引いて、2階の寝室に連れて行きました。彼は、私を抱き上げてベッドに横たえると、覆い被さるようにキスをして来ました。彼は、私のパジャマを脱がせながら、ゆっくりと愛撫を続けます。お風呂のときから潤っていた私は、すぐに深い陶酔の世界に入っていました。私も、彼の物に手を添えました。彼の物は、すっかり大きく固くなっています。私は、思わず言いました。
「来て、来てください。」
            −続く−







プレイガール自伝−29−
プレイガール自伝−29−

 彼がやって来たのは、4時前でした。手には、花束と洋菓子の入った箱を持っていました。彼は、「これは、ご両親の仏様に。」と言って、私に花束を渡しました。両親の仏前に花を供えることの意味するものを察した私は、彼を仏間に案内しました。彼は、仏前で神妙な顔をして拝んでいました。
 彼が両親の仏前で、何を考えて拝んでいるのか、私には深い興味がありました。私との親愛の情を深めたいと言う気持ちはわかります。でも、それがどこまで真剣なのかが、今ひとつわかりませんでした。
 仏間を出ると、私が聞きました。
「お風呂にします。それとも食事にします?」
 秋になったとはいえ、まだ残暑が残っています。
「汗をかいたので、流したいね。」
 彼の言葉に、一緒に風呂に入ります。この前のように、私も一緒に入り、背中を流してあげます。彼は、気持ち良さそうにしていました。そうしながら、彼の物がすっかり元気になっているのが目に入ります。それを見て、私も自分の身体が潤ってきたのがわかりました。
 彼の身体を洗うと、今度は彼が私の背中を流してくれます。彼の手が、私の身体に触れる度に、私の身体が震えました。女遍歴を重ねた彼ですから、私の身体の状態など十分にわかっている筈ですが、それ以上のことをしようとしません。
 私は、立ち上がると彼に抱き着き、キスを求めました。彼は、自然な態度でキスをしてくれました。
 私は、彼の物に触れようかどうかと迷いました。男の物を刺激すれば、彼がその気になってくれるでしょう。彼も男、それは間違いないと思いますが、なぜかそうすることがはしたないことに思われたのです。これまでの男関係では、そんなことを思ったことはありません。たまにお酒を飲み過ぎて役に立たなくなった男もいましたが、そのときは男の物を刺激しました。性の快楽が得られればそれで良かったのです。
 結局、お風呂ではキス以上のことはしないまま出て、ダイニングに行きました。
 私は、ビールと共に、買って来た刺身や総菜などをテーブルに並べました。私は、自分で料理らしい料理を作ったことがありません。出す料理がスーパーの惣菜であることに引け目を感じていました。もし、彼が本当に私を愛してくれるのなら、料理学校にも通わなければならないと思いました。
 料理を並べ終えると、早速ビールで乾杯をします。
            −続く−







プレイガール自伝−28−
プレイガール自伝−28−

 吉沢さんが、言いました。
「急な出張が入って、本社に来たんだ。ちょっと早く来て、ご両親の仏様に花を差し上げたいと思ってね。」
 私は、慌てました。吉沢さんが、私の身体を求めているは明白です。それでなければ、土曜日の今日来る必要はありません。
 しかし、ダイニングには雄太郎さんがいます。こんな時間に男がいるのは、明らかに前の晩からいたことがわかってしまいます。そうは言っても、仏様にお参りしたいという吉沢さんを拒む理由はありません。私は、「どうぞ、どうぞ、両親も喜ぶと思います。」と言って、彼を招き入れました。
 私が、吉沢さんを仏間に通しました。彼は、手を合わせて仏様を拝んでいました。その間、私は雄太郎さんのことを何と紹介しようかと考えていましたが、良い考えは浮かんできません。遠くから久し振りに出て来た従兄だと言おうと思っていました。
 このまま帰すわけにもいかず、ダイニングに案内したときです。雄太郎さんの姿はありませんでした。テーブルの料理も一人前だけ残されています。
 私は、ホッとしてコーヒーを沸かし直しました。
「すみません、これから食事をするところでした。」
「いいえ、食事を続けてください。僕は、これで失礼しますから。」
 私は、敢えて留めませんでした。彼の表情に僅かながら失望の色が浮かびましたが、それは無視しました。
 彼を門のところまで送って行って、その姿が見えなくなるのを確かめると、急いでダイニングに戻りました。そこには、雄太郎さんが座って、ニコニコしていました。
「靴を下駄箱に仕舞っておいて良かったね。」
そう言えば、昨日来たとき、彼は靴を下駄箱に仕舞っていたのです。私は、なぜだろうと思っていたのですが、人が来たとき自分がいることをわからせないようにする用心のための配慮だったのです。
 朝食は楽しいものでした。彼は、少しずつ自分のことを話してくれます。千葉県の生まれであること、大学を卒業後、新宿のIT関係の会社に勤めていること、兄弟はなく一人っ子であること、両親が高校時代に離婚していることなどをゆっくりと話してくれます。女遊びをするようになったのは、両親の離婚が大きく影響しているのだと言いました。私は、彼の話を聞くと共に、自分のことも話しました。父親の不倫が、男遊びをする原因であろうことも話しました。
 昼前に、彼は帰って行きました。帰り際、私が彼に「また来てくださいね。」と言うと、彼は黙って頷いていました。
            −続く−







プレイガール自伝−27−
プレイガール自伝−27−
 
 彼のキスに、私も応じました。最初は軽いキスでしたが、やがて舌を絡ませる濃厚なキスになって行きました。私は、これまでに男性と会っているときでもキスは許しませんでした。キスをした経験があるのは、転勤して行った部長の吉沢さんくらいです。だから自分でもキスが上手だとは思っていません。
 彼のキスが続きます。私も、キスだけで身体が火照り、既に十分に潤っています。やがて、彼の手がパジャマの衿から私の乳房に伸びて来ました。彼の手が触れた瞬間、私の身体に快感が走り、思わずビクッと身体を振るわせました。ゆっくりと乳房を撫で、乳首を摘んでいます。やがて、私のパジャマの上衣を脱がせると、唇で乳首を含み、手は私の敏感な部分に這わせます。
 その間、彼はずっと無言でした。普通の男なら、「きれいだ。」とか「素敵だ」などと甘い言葉をささやくのですが、彼にはそれがありませんでした。
 彼は、私が十分に潤っているのを確認すると、自分も裸になりひとつになりました。彼は、力強く、しかも優しく動きます。彼の動きと共に、快感の嵐が全身に吹き荒れました。私は、今までにない陶酔の世界に入って行きました。これまで男と交わるときは、どっちかと言うと身体の快感が主でしたが、雄太郎さんのときは心まで陶酔の世界に入っていたのです。私は、思わず大きな声を出していました。
 絶頂の嵐が過ぎ去った後、彼が言いました。
「とても良かったよ。君はなんと素敵なんだ。」
私は、しがみつくように、彼の胸に顔を埋めました。」
 しばらく余韻を楽しんだ後で、再び彼が挑んで来ました。今度は、時間をかけてゆっくりと動いています。私にも、再び深い陶酔の世界が訪れます。その時間は、長く続きました。
 彼のテクニックは、素晴らしいものでした。これまでの多くの女性遍歴で身に付けたものでしょう。女性の身体を知り尽くしたものだと思われました。
 終わった後で、彼がぼそりと言いました。
「君とは、酔ってしたくなかった。」
 この一言で、彼が昨日まで私を抱こうとしなかった理由がわかりました。彼も、私を好きになっているのだとわかりました。
 私はベッドを出て、台所に立ってコーヒーを沸かし、ハムエッグとトーストを焼きました。そうしながら、女の幸せとはこういうものかと思いました。彼が洗面を終えてテーブルに着いたとき、玄関のチャイムが鳴りました。出てみると、そこには、花束を持った吉沢さんが立っていました。
            −続く−







プレイガール自伝−26−
プレイガール自伝−26−

 彼は、腕を伸ばして私に腕枕をさせましたが、それ以上のことをしようとはしません。相変わらずおとなしくしています。
 普段の彼なら、そんなことはなく、きっと女性を抱き、身体を求めているのでしょう。そうでなければ、ハントクラブのような「寄り道」や「とまり木」には出入りしない筈です。
 私は、身体を押し付けるようにしました。乳房を、彼の筋肉質な胸に押し付けます。彼は、私の背中や腕を優しく撫でてくれますが、それ以上のことはしようとしません。私は、彼の物に触って彼がどんな状態なのか確かめたいと思いましたが、なぜかそれはためらわれました。
 そのうちに、彼がいびきをかいて寝てしまいました。私は、火照った身体を持て余して、思わず自分の乳房に手をやりました。
 ひとつのベッドに男女がいて、自分の身体を自分で慰めるなどということ自体が異常なことです。私には、彼のことがよく理解できませんでした。
 自分だけの店「ふるさと」に連れて行き、私の家に来るくらいですから、私に好意を持っていることはわかります。それなら抱いてくれても良いはずですが、そうしようとはしません。なぜなのか、私には彼の考えていることがわかりませんでした。
 そんなことを考えているうちに、いつしか私も眠りに落ちていました。
 翌日目が覚めたときには9時近くになっていたと思います。カーテン越しには、わずかながら朝の太陽の光が差し込んでいます。
 彼の方に目をやると、既に目覚めているようでした。私の僅かな動きに気付いた彼が、言いました。
「おはよう。」
「おはようございます。」
「眠れた?」
「はい。」
でもお客さんは彼の方、眠れたかどうかを聞かなければならないのは私です。
「ごめんなさい。すぐに朝ご飯を作りますから。」
「いや、いいんだ。ゆっくりしてからでいいよ。」
「大丈夫です。もうすっかり目覚めましたから。」
「無理しなくていいんだよ。」
そう言うと、彼は私を抱いてスをしました。
 初めてのことに、私は驚きました。昨夜、あんなに飲んでいるときは何もしなかった彼が、朝になって突然のようにキスをしたのです。
            −続く−







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