男と女

「男と女」について、本当にあったことをエッセイに、夢や希望を小説にしてみました。 そして趣味の花の写真なども載せています。 何でもありのブログですが、良かったら覗いて行ってください。
 
2023/07/11 5:22:18|エッセイ
ただの自由
 人類は、自由のために多くの血を流して来ました。フランス革命やピューリタン革命がそうでしたし、多くの独立戦争もそうでした。自由とは、血を流すのに値するくらい貴重なものでした。
 僕は、国の命令ひとつで、単身赴任と言う自由を得ました。そこにあったのは、妻や家庭から解放されたパラダイスとも言える世界でした。
 しかし2年の歳月が過ぎたとき、また東京勤務を命ぜられました。再び、長い電車通勤と、束縛の日々が待っているのです。
 血も流さずただで得た自由は、長くは続かなかったのです。







2023/07/10 4:19:14|エッセイ
みんな危険!
 単身赴任のとき、僕は、毎日のように高鍋の町に飲みに行っていました。イケメンの僕は、たくさんの女性達に取り巻かれていました。人妻や、未亡人、オールドミス達で、いないのは若い女性だけでした。
 人妻が言いました。
「後家さんや、未婚の女性との不倫や浮気は危険です。彼女達は、歯止めがないから、どこまでも進んで行ってしまい、家庭破壊になります。だから彼女達と付き合ってはいけません。」
 また、未亡人は言います。
「人妻は危険です。夫がいるから、相手の家庭をも壊します。そのときには大きなトラブルになって、非常に危ないです。また未婚の女性も、相手の将来を考えると、罪を作るからいけません。」
 オールドミスも言いました。
「後家さんは、歯止めが効かないから自分の家庭を壊します。人妻も相手の家庭を壊すおそれがあっていけません。」
 彼女達の言葉を総合すると、要するにどれも危険ばかりです。素直な僕は、彼女達の言葉を信じるがゆえに、単身赴任の2年間は期待していたようなことは何もなく、きれいな身体のままで帰って来ることになったのでした。







2023/07/09 5:41:45|エッセイ
女傑
 歴史上、男勝りの活躍をして来た女性がいました。フランスのジャンヌ・ダルクや、我が国では巴御前などがそうで、女傑と言われています。
 宮崎にいた頃、高鍋のクラブ「潤」のママさんが、亡くなりました。60歳を少し過ぎた年齢でした。
 彼女は、堂々たる体格をしていて、店ではおっぱいを出したり、客とべったりくっついたチークダンスをしたりで、サービスは満点であったと言います。通常そんなサービスをすると同業のママさん達から嫌われるのですが、彼女の評判は決して悪くありませんでした。
 彼女は、高校の頃、両親を交通事故で失いました。そのとき彼女には、2人の弟がいました。彼女は、この地方の名門高鍋高校で常に成績が一番という優秀な生徒でした。まわりの人達は、彼女のことを惜しみ、資金は援助するから大学に進学するよう勧めました。しかし彼女は、それを断って水商売の道を選び、2人の弟を大学にやるまで頑張って、今では2人とも立派な社会人になっています。彼女は、2人の弟のために自分の人生を捨てて、水商売に徹したのでした。
 堂々とした体格で、結婚もせず、男も作らず、自分だけの生活を守り通し、一人で死んでいった彼女こそ、本当の女傑だったのだろうと思います。







2023/07/08 4:16:32|エッセイ
男の嫉妬
 哲学者カントが、「男は恋したときだけ嫉妬するが、女は恋をしていないときでも嫉妬する。」と言いました。僕も同意で、嫉妬は女の専売特許だと思っていました。
 あるとき、新富町のスナック「かもめ」で飲んでいたら、隣に座った女性が、「他の店に飲みに行ったら、マスターが、私がよその店に行ったと厭味を言うんですよ。私が、どこで飲もうと勝手なのにね。」と言いました。
 客商売をしていれば、男でも女でも、それなりに妬みや独占欲はあると思います。そして客に対して思い入れが強ければ強いほど、妬みや独占欲は強いのではないでしょうか。独占欲や嫉妬心が強いがゆえに、客の心を掴むためにサービスが良くなるのです。
 その点、「かもめ」のママのYちゃんは、実にさっぱりしています。客が自由で気まぐれであり、決して束縛してはいけないことを、身をもって知っているからではないかと思います。
 人に好かれるのは嬉しいことですが、それも行き過ぎると窮屈になってしまいます。







2023/07/07 5:50:17|エッセイ
おじさん、若いのを紹介して!
 宮崎では、自衛隊員はけっこう人気の職業でした。女性達も、ほどほどに転勤があって、公務員である自衛官に憧れていました。
 居酒屋「隼」に行ったときのこと、隣に若い女性が二人やって来ました。聞けば、警察事務官で19歳と20歳だと言います。若い女性とめったに出会うことがない僕は、早速、僕は話し掛けました。彼女達も乗って来ます。僕は、すっかり有頂天になり、冗談を飛ばしたりして、意気投合しました。二人も、笑顔で楽しそうにしています。
 1時間も楽しく過ごした頃、彼女達は帰って行ったのですが、帰りしなに彼女達の一人が言いました。
「おじさん、自衛隊の若い人を紹介して!」
 彼女達は、僕に関心があるのではなく、自衛隊の若い隊員達だったのです。
 彼女達が帰った後、僕は、また一人寂しく焼酎を飲んでいました。