男と女

「男と女」について、本当にあったことをエッセイに、夢や希望を小説にしてみました。 そして趣味の花の写真なども載せています。 何でもありのブログですが、良かったら覗いて行ってください。
 
2023/07/21 21:03:26|その他
口喧嘩
 酔っ払いが、女性をからかって口喧嘩になりました。
男:「ブス!」
女:「酔っ払い!」
男:「ブス!」
女:「酔っ払い!」
男:「ブス!」
女:「酔っ払い!」
 最後に男が言いました。
「俺の酔っ払いは明日になったら治るけど、お前のブスは一生直らんだろう!」







2023/07/21 15:01:22|小説「漂流記」
漂流記−3−
 背中を差し出した俺は、紗智子が迷っている様子なので、催促するように聞いた。
「どうします。ここで一人で待っていますか?」
 紗智子は、ムッとしたような顔をしたが、ここに一人で残るのも怖いのかすぐに俺の背中に乗った。
 島に上がって、ひとまず海岸沿いに歩いて行った。長い砂浜が続いていて、その先が小高い丘の岬になっている。そこまでは2、3キロはあるのだろうか、砂に足を取られ、歩くのもちょっと大変だった。1時間近くかかって、やっと岬に着いて丘の上に上ってみるが、人家のようなものは見えない。
 紗智子の顔に、失望の色が見えた。
 俺も途方にくれたが、とにかくしばらくここで過ごすことを考えなければならない。取り敢えず、当面の食料はヨットの中にあるので、もう一度ヨットに戻って荷物を降ろすことにした。
 俺はヨットに戻り、荷物を降ろし始めた。無人島であることを前提に考え、生活に必要な物はすべて降ろした。しかしヨットのあるところは、海岸から50メートルほど離れており、作業はなかなかはかどらない。この間、紗智子は海岸の砂浜に座り、俺の作業をじっと見ているだけだった。
 結局、一応の荷揚げが終わったときには、午後も遅くなっていた。
 ヨットにあった缶詰で昼食を取るのだが、ここでも紗智子が我が儘を言った。
「俺、缶詰なんか食べないわ。」
「でも、とりあえず今はこれしかないんですよ。食べないと、体力を消耗しますよ。それに明日から何があるかわからないですし。」
「今は、食べたくないの。」
俺は、仕方なく自分で鰯の缶詰を開けて食べた。
 間もなく夕方がやって来る。とりあえず、寝るところも作らなければならない。ヨットは風が吹けば流されるかもしれないので、とにかく陸地にいる方が安全である。俺は、椰子の林に入って行き、適当なねぐらを探した。
 幸いにすぐに林の奥の方に岩場があってそこが小さな洞穴になっていた。そこに椰子の葉を集めて敷き、その上に毛布を置くと、雨露は凌げる。
「さあ、寝床が出来ました。今日は、ここで寝ましょう。」
俺がそう言ったときに、最初の紗智子の言葉が出たのである。
「嫌よ。私、こんなところでは寝れないわ。ヨットに帰りましょう。」
「ヨットは危ないのです。夜中のうちに潮が満ちてきて流されたら、もう
帰って来られなくなるかも知れません。エンジンの動かないヨットは危険なのです。」
「・・・・・」
紗智子は、観念したように黙り込んだ。
 それが終わっって、今度は自分の寝床を作る。紗智子のところから10メートルほど離れたところに、もうひとつ小さな洞窟があったので、そこに椰子の葉を敷いた。暗くなったので、木や葉っぱを集めて焚き火をし、缶詰を開ける。
「さあ、夕食にしましょう。食べないと、お腹が空いて眠れませんよ。」
 俺が言うと、紗智子もお腹が空いていたのだろう、今度は比較的素直に缶詰に手を伸ばした。
                 ―続く―







2023/07/21 4:36:28|エッセイ
美人は誤解を招く
 六本木に勤務していた頃のことです。ある日の夕方、美人事務官のM子ちゃんが僕のところにやって来て、2人で話をしていました。そのときの彼女の表情は真剣で、ちょっと憂いを含んでいて、どっちかと言うと思い詰めているような感じでした。
 彼女が帰って行った後で、我々の様子を見ていた連中が言いました。
「課長、彼女の表情を見ましたか。彼女は、きっと課長のことを思い詰めているんですよ。課長も罪なことをしますねえ。」
 M子ちゃんは独身です。僕も、その気になりました。
「ああ、罪なことをした。自分は彼女に好意を持っているとは言え、妻子ある身である。彼女にそんな思いをさせてはいけない。」
そう思いながら、悩みました。
 数日後、彼女に会ったときに、彼女の方から言いました。
「先日は、ごめんなさい。せっかく課長にお会いしながら、あんな憂鬱な顔をしていて。私、あのとき親不知が疼いて痛くて仕方がなかったんです。」
 どうやら虫歯が疼いて我慢できない状態だったらしく、憂いを含んだ顔も、物思いに沈んだ表情も、みんな虫歯のせいだったのです。
 女性、特に美人の場合は、ちょっとした表情の変化でも、しばしば男に誤解を与えますので、気を付けましょう。







2023/07/20 12:43:20|小説「漂流記」
漂流記−2−
 暗い恐怖の夜が過ぎて行く。
 ヨットは相変わらず、木の葉のように揺れていた。
 恐怖感に捕らわれた紗智子が、「怖いわ。ねえ、こっちに来ていて。」と言う。俺が、やっとのことで紗智子のキャビンに入ると、すぐに紗智子が俺に抱きついて来た。
「こうしていて!怖いわ。」
「大丈夫です、心配しないで。ヨットは、丈夫に出来ています。朝までには、危険は脱します。」
そうは言ったものの、俺にも自信はなかった。
 夜明け近くになったときである。突然、ガガガッという音がして、ヨットが動かなくなった。揺れているのだが、動きが止まっている。岩にぶつかったか、座礁したのではないかと思ったが、今は確認する方法もなかった。
 嵐が過ぎ去った後は、急激に天候が回復する。疲労の眠りから覚めて気がつくと、あたりは静かになっていた。横のベッドには、紗智子が半身濡れたままで寝ていた。俺がデッキに出てみると、外は明るい太陽が照っている。反対側を見ると、陸地があった。どうやら俺達は、島の海岸に座礁しているようだった。
「紗智子さん、起きて下さい。どうやら、俺達は島に座礁してしまったようです。」
 俺はキャビンに戻って、紗智子を起こした。
「何ですって。」
紗智子が、眠そうな顔をして起き上がった。
「どうやらヨットが故障して、島に着いてしまったようなのです。」
「故障って、私、帰れないの?」
「故障個所を見てみますが、ひょっとしたら無理かもしれません。」
「無理かも知れないなんて、一体、どうするつもりなのよ。」
「さあ、今は何とも申し上げかねます。」
「そんな無責任なことでどうするのよ。すぐに無線で電話してよ。」
「それが無線機も故障なのです。昨日、機材が水を被って故障してしまい、全く通じません。」
「じゃあ、どうするの。わたし、こんなところにいるのは嫌よ。」
「とにかく、島に人がいるかも知れませんから、上がってみましょう。」
そう言って、俺は紗智子の手を引いて、島に上陸した。
 島には砂浜の奥に椰子の木がたくさんあった。どうやら沖縄よりかなり南のようある。少なくとも、ヨットからは人影のようなものは見えなかった。
 俺は、ヨットから飛び降りて海に入り、紗智子を背中に背負おうとしたが紗智子はちょっと躊躇っていた。
                 ―続く―







2023/07/20 3:38:45|エッセイ
恋愛小説
 小説には、いろいろなテーマを扱ったものがあります。歴史を扱ったものや、戦争もの、SFや悲劇、喜劇など様々なものがテーマとして取り上げられて来ました。そんな中で、古今東匹を通じて圧倒的に多いのが、恋愛小説です。紫式部の「源氏物語」やシェークスピアの「ロミオとジュリエット」などは、いまだに読み継がれています。
 なぜ恋愛がいつの時代や国を超えてのテーマになり得るのか、これにはいくつかの理由があります。
 そのひとつは、恋愛が男と女の永遠の関心事であることです。男にせよ女にせよ、既婚にせよ未婚にせよ、恋愛に関心を持たない者はまずといってよいくらいいません。それが証拠に、家庭の主婦でさえ昼のメロドラマに夢中になっています。ましてや、男で関心を持たない者はまずいません。
 第2は、恋愛には進歩がないことです。親が恋愛でどんなに失敗し、経験を積んだからと言って、それが子供に生かされることはほとんどありません。子供は、最初から失敗を繰り返しながら出発します。古代のギリシャやローマでも、今の時代でも、恋愛に関する限り、全く同じようなことの繰り返されているのです。
 更に言うならば、恋愛は人によってその形が様々です。ひとつとして同じ形のものはありません。千組のカップルがいれば、千の恋愛の形があるでしょう。
 以上の理由で、恋愛は時代や国を超えて小説のテーマとなり得るのです。
 僕だって、ある時期にはそんな思いをしたことがあるのですから。