男と女

「男と女」について、本当にあったことをエッセイに、夢や希望を小説にしてみました。 そして趣味の花の写真なども載せています。 何でもありのブログですが、良かったら覗いて行ってください。
 
2024/12/09 6:53:54|エッセイ
擬態(ぎたい)
 弱い動物は、しばしば身を守るためにその姿を自然に溶け込ませる擬態を行います。カメレオンやアマガエル、キリギリスなどは、背景の色に身体の色を合わせて身を隠しますし、ナナフシなどは草と同じ形をしています。
 マレーシアのジャングルには、たくさんの昆虫が棲んでいますが、鳥や爬虫類などに狙われていて、しばしば身を守るために擬態します。ナナフシなど木の枝にそっくりで、映像に写っていてもどこにいるのかわかりません。
 身を守る他、餌を捕るために擬態するものもいます。色や形が蝶の好きな花にそっくりのハナカマキリは、花の姿をしていて、花と間違えてやって来た蝶を素早く掴まえて食べてしまいます。
 この手法は、しばしば女性も使います。
 僕も、優しい女性に擬態した女に、見事に掴まえられて、今、じっくりと食われています。







2024/12/08 5:17:41|エッセイ
男を動かすのは・・・
 女が男を操って歴史を変えた話はよくあります。豊臣秀吉も、正妻のお寧々には頭が上がらなかったようですし、楊貴妃は、その美しさがゆえに玄宗皇帝に愛人として息子から取り上げられ、傾国の美人と言われました。
 スペインの闘牛は有名で、観光資源のひとつにもなっています。その昔、マドリッドに行ったとき、ガイドさんが言いました。
「あるとき、脚の悪い牛を闘牛に出しました。すると観客から、すごいブーイングが起こりました。脚の悪い牛を出すとは何事だと言うのです。主催者は、その牛を引っ込めて別の牛を出すことにしましたが、出場前に棒や槍で突っつかれて闘志を掻き立てられて荒れ狂う牡牛に近付くことさえできません。そのとき、主催者はメスの牛を連れて会場に行きました。牝牛の姿を見ると今まで猛り狂っていた牡牛はおとなしくなり、静かに牝牛の後について会場を出て行きました。」
 女が男を動かすのは、牛の世界も同じようです。







2024/12/07 4:49:19|エッセイ
悲しい習性
 ラバは、馬とロバの混血で、一代限りの動物です。粗食に耐え、重労働にも耐えるので、家畜として飼われています。
 グランドキャニヨンに行ったとき、ラバがいました。観光客を乗せて谷底まで降りて行くために飼われているのです。
 ある嵐の夜、小屋が壊れてラバ達が逃げました。しかし飼い主は慌てませんでした。嵐が去った後で、ゆっくりと谷を降りて行きました。ラバ達は、谷底の小屋にみんな集まっていたのです。
 広い自由な世界があるのに、他に行くところを知らない悲しいラバの習性です。
 僕は、たまに飲んで遅くなることがありました。飲んでいて、女性と意気投合することもありました。でもラバと同じ悲しい習性で、いつも真っ直ぐ家に帰ってしまうのです。







2024/12/06 5:57:56|エッセイ
寿命
 今年の発表で、日本人の平均寿命は男性が約81歳、女性が約87歳です。
 ある日のネットの記事によると、動物には随分長く生きるものがいるようです。ある種の亀は184歳で今も生きているし、ホッキョククジラ(北極鯨)は200年以上、ある種のサメ(ニシオンデンザメ)は400年、ある種の貝(アイスランド貝)は500年以上生きていたと言います。
 記事では、これらの長生きの理由を分析すれば、人間の長寿化にも応用できるのではないかと結論付けていました。
 我が家には、そんなことをしなくても、随分長生きしそうなのが一人いますが、もっか寿命に関して最大の関心事は、どっちが先に逝くかです。







2024/12/05 5:17:21|エッセイ
タガメ
 ある日、テレビでタガメについて放映していました。タガメは里山の田んぼなどに生息する体長5、6センチほどの水生昆虫で、獰猛な水中のハンターと言われています。
 映像では最初に、泳いで来た自分より大きいトノサマガエルを素早い動きで掴まえ、お腹に針を刺してしびれ薬と消化液を注入し、ゆっくりと融けた肉を吸って行く様子を流していました。次には、身体のヌルヌルした泥鰌(どじょう)を掴まえて食べる映像が紹介されていました。がっちりとカマで掴まえて、抑え込んで食べました。
 圧巻は最後の映像で、体長20cmもあるマムシを掴まえるのです。マムシも猛毒を持つ蛇、それを前足のカマで掴まえて格闘が続きますが、3分後にはマムシの方が動かなくなっていました。
 小さな昆虫が、何十倍もある生き物を掴まえて痺れさせ、食べてしまう姿は、まさに驚きです。
 人間にも似たようなケースがあります。我が飼い主さんは、身体の大きい僕を痺れさせて動けないようにし、年金をそっくり吸い取っています。