男と女

「男と女」について、本当にあったことをエッセイに、夢や希望を小説にしてみました。 そして趣味の花の写真なども載せています。 何でもありのブログですが、良かったら覗いて行ってください。
 
2024/12/15 5:39:45|エッセイ
そわそわ
 今から50年前、まだ結婚したばかりの頃、新妻がダブルの布団を敷いているのを見ると、何となくそわそわしたものでした。
 それから50年、今は布団はシングルどころか、寝る部屋も別々になっています。
 今、僕が自分の布団を敷いていると、そわそわするのは金魚です。夕方布団を敷くときと、朝布団を畳むときに餌をやっているので、そわそわするのです。
 布団を敷いているのを見てそわそわ、50年前の僕と、今一緒に住んでいる金魚の気持ちって同じなのでしょうかねえ。







2024/12/15 5:36:45|エッセイ
壊れたおもちゃ?
 単身赴任をしているとき、よく飼い主さんから電話がありました。
 一緒にいるころは、家にいても、たまに夫婦で飲みに行っても、ほとんど会話をすることはありませんでした。カラオケに行ったときなど、僕が下手な歌を歌っているときは飼い主さんが次の歌を探して僕の歌など聞いていないし、僕もまた同様に飼い主さんの歌など聞いていません。
 こんな調子で、一緒に生活していても、ほとんど喋ることもないし、僕など全く眼中にない様子の飼い主さんが、別々に暮らすようになると、しょっちゅう電話をかけてきては、夜中に外出していないかとかチェックするし、突然官舎にやって来て、長い髪の毛が落ちていないか点検するのです。
 あるとき、真夜中に電話がかかって来たので、とうとう堪忍袋の緒を切らして、言いました。
「お前、嫉妬しているのか。」
すると飼い主さんが言いました。
「これが嫉妬と言うのかしら。ただ小さな子供が、壊れたおもちゃでも人に取られそうになると、泣くでしょう。多分、あれと同じ心境で、あんただって他の女に取られそうになると腹が立つのよ。」
 僕は、壊れたおもちゃと同じ程度に思われていたようです。







2024/12/14 4:27:08|エッセイ
疑われてるよ!
 単身赴任の頃は、よく飲みに行きました。社会勉強のため、仕事が終ると、毎日のように高鍋の夜の町に出掛けたのです。
 ある土曜日のことです。ゴルフから帰って来ると、家の鍵が開いていました。出掛けるときに鍵をかけ忘れたのかと、いぶかりながらドアを開けると、中に飼い主さんの顔がありました。
 部屋を見ると、掃除と共に、家捜しをした形跡があります。前回来たときの避妊具の残りの員数点検から、部屋に長い髪の毛が落ちていないかまで、いろいろ点検したようなのです。
 その夜、息子から電話があって、僕に言いました。
「父ちゃん、疑われてるよ。」







2024/12/13 17:51:55|エッセイ
耐えて来た半世紀
 我が家の居間兼食堂の部屋に、一鉢の観音竹があります。
 この観音竹は、結婚するとき飼い主さんの父親の鉢から株を小分けして貰ったもので、半世紀(50年間)ずっと我が家にあって、我が夫婦生活を見続けて来たのです。
 それにしても、僕も観音竹も、よく50年間メゲずに耐えて生きて来たものだと感心しています。







2024/12/13 12:24:17|茶臼山
山歩き1088回目

 今日、3年前に故郷に帰って来てから1088回目の山歩きは、西の尾根を登る茶臼山A2ルートでした。
 そんなに寒くもなく良い天気なので、気持ち良く登ることができました。何人かの人に出会ったし、山頂では30分ほど本を読んで来ました、
 穏やかな今日の山歩きでした。