くさびら紀行

日ごろの興味をもったキノコ・植物・歴史町並み等を書きとめます。
 
2010/05/23 14:36:30|野鳥と魚と昆虫(蛍)
深海産の海面動物「カイロウドウケツ(偕老同穴)」
一見、ガラス細工のようなものに見えるカイロウドウケツは、深海産の海面動物で長さは3cm-20cm。細かい駕籠の目状の組織からできています(上左と中央)。この駕籠の中に一対の雌雄のドウケツエビが一生住んでいます。ともに生き、ともに同じ墓に眠るので「偕老同穴」の名が付けられた縁起ものです。このエビは幼生のうちにカイロウドウケツ内に入り込み、そこで成長して網目の間隙よりも大きくなります。つまりは外に出られない状態です。別名「ビーナスの花駕籠」といわれ外国でも珍重されています。
リュウグウオキナエビスは「生きている化石」と言われています。このオキナエビスは伊江島沖合の水深120mのところで、刺し網によって偶然採集されたものです(右上)。
ホラガイはサンゴを食べるオニヒトデを食べるそうです。
明日は休み







2010/05/22 17:16:47|町並み
国登録文化財「琉球村」
ボランティアのため流すのが遅れました。琉球村はむかしの沖縄の文化を理解してもらうために建設されました。「ヒンプン」は門と母屋のあいだにあって、風よけや目隠しの用途ばかりでなく、外部からの邪鬼除けの信仰の意味もあります。「屏風」の中国よみです(上中央にあるコンクリートの壁)。「フール」とは昔、屋敷内にあった豚の飼育小屋(上右)。石敢堂とは屋敷への悪風や邪気を防ぐためにT字路に突きあたった所に建てられた石柱(左下の右側の石)です。悪鬼などは曲がる事が出来ず道に沿ってまっすぐに進む性質があるという。このため突き当たりの家は不幸が家の中に入ってこないように、石敢堂を置くのです。
これも中国からはいったもの。沖縄は中国の影響が強い。左上写真は琉球村の大綱前。







2010/05/21 6:09:51|野鳥と魚と昆虫(蛍)
マナテイは何故人魚のモデル?
海洋博記念公園の沖縄美ら海水博物館でアメリカマナテイを見ました。このマナテイは草食性の水生ほ乳類で左下の写真が餌、肺呼吸で鼻を出します(上中央)です。ジュゴンに似るが尾は団扇状で丸い。前足は胸びれ状となり、後ろ足は退化しています。メキシコ大統領から寄贈されたもの。
メスは胸びれの付け根に乳首があり、体の色が肌色にちかいと言われてます。また、浮いているマナテイを後ろから見ると黒髪の女性にみえるから。ジュゴンと同じく人魚に擬せられています。この天敵は海を汚す人間。
沖縄のジュゴンは今、絶滅の危機に瀕しています。年々悪化する生息環境に加え、ジュゴンの海では米軍基地建設が計画されています(バスガイドより)。







2010/05/20 4:06:12|町並み
国登録文化財「琉球村」のキジムナー
琉球村は、築100年も超える赤瓦の古民家を移築し昔の琉球を再現したもの。活用しながら保存する国登録文化財です。川越でしたら「手打ちそば百条(旧湯宮釣り具店)等」がそうです。
上中央はキジムナーの家(上中央)。キジムナーは、沖縄諸島周辺で伝承されてきた伝説上の生物、妖怪です。一般的にガジュマル(左下)の木の上に造られ、その古木の精霊。
ガジュマルは熱帯から亜熱帯に自生し気根をだします。気根は当初ごく細いが、太くなると幹のように樹皮が発達します。地面に届くと幹と区別がつきません。こうした過程で、土台となる木は枯れていくことから別名「絞め殺しの木」とも呼ばれます。防風、防潮林でクワ科イチジク属。








2010/05/19 7:12:48|町並み
世界遺産「勝連城址」沖縄
勝連城址は琉球王国が安定していく過程で国王に最後まで抵抗した有力按司(領主)、阿麻和利(あまわり)の居城として有名です。
主郭として、一の曲輪(くるわ)、二の曲輪、三の曲輪が連なり、一の曲輪を頂点とするように段々に高くなっていく構造がとられています。一の曲輪は外敵に対して見張りをする場所らしい。二の曲輪は本拠地で、西側に抜け道の伝説があります。三の曲輪は儀式を行う場所で、木造の四脚門があった場所らしい(右上)。左下は、按司の守り神で「火の神等」を祀る場所。このは城址は沖縄の世界遺産の一部。曲輪とは、城郭内にある一定区画を分かつ区域。郭(くるわ)とも書くそうです。