救済会 憩の園在日協力会

1958年、ブラジル社会福祉法人救済会「憩の園 (いこいのその)」は、主に日系人のお年寄りを対象とした老人ホームとしてサンパウロ市に開園し、その役割を担って参りました。 しかし、ブラジルの国状および日系人を対象とする施設の性格上、「憩の園」運営の現状は、近年大変厳しいものとなっています。 余儀ない事情で「憩の園」に老後を託した在園者の方たちへ、日本から温かい支援をお届けし、余生の日々に懐かしさと喜びを味わっていただけたらと、日々願っています。
 
Jun.05. ブラジルの野鳥 A
 
 
今月はまず嬉しいお話からです。                   
 
皆さんご承知の通り、サッカー日本代表が、2014年ブラジルW杯進出を決めました。
予選突破は5大陸で世界最速のようですね。
オーストラリア戦を引き分けに持ち込んだ本田選手の豪快なゴールは、
望郷の念を抱く「憩の園」のお年寄りの夢を乗せた一撃に映りました!!
 
選手の皆様、感動をありがとうございました。
 
さて、 今月の在日協事務局掲示板ですが、ブラジルに生息する野鳥を
3月引き続きシリーズ第2弾としてご紹介しています。
 
 
◇ アミジロミツドリ
 
 
◇ インコ
 
 
◇ フクロウ
 
 
どの鳥も日本でなじみのある鳥です。
 
フクロウのかっと見開いた目・・・、とても可愛らしいですね。
この写真を撮ったのは Edson Endrigoさんです。
もし、もう少し情報を欲しいと思う方は www.avesfoto.com.br をご覧ください。
 
《H.Takahashi》







May.02. 感謝 憩の園で泳ぐ鯉のぼり
毎年憩の園では端午の節句に鯉のぼりを園庭に飾ります。
しかし、今年は鯉のぼりが破れてしまい、鯉のぼりのない節句を
迎えなければならないかと心配しておりました。

在日協でもこれは一大事と、不要になった鯉のぼりをご寄贈して
いただける方はいらっしゃらないかと、本サイトを通じてお願いを
させていただきました。
http://kcv-net.easymyweb.jp/member/brz_zainichikyo/default.asp?c_id=45227

その願いを叶えて下さったのが名古屋市の南山高校の方々でした。

南山学園関係者ならびに生徒の皆様には、長年憩の園へ
いろいろなご支援をいただいておりますが、
今回は校長先生自ら、鯉のぼり寄贈を学園内に
呼びかけてくださいました。

その結果、既報の通り、8セットもの鯉のぼりが集まり、
ご寄贈いただくことになりました。

早速、4月下旬にそのうちの3セットを憩の園に届けました。
入所者の方々は心温まるご厚意に対しまして大変喜ばれ、、
嬉しさと感謝 の気持ちでいっぱいになられているとのことです。

憩の園には、介護度の高い方が生活されている特養棟があります。
特養棟の方々は室内で過ごされることが多いので、3セットのうち
1セットはこの棟の食堂に飾られました。
室内ですので、鯉のぼりの中に風船を入れて、屋外同様に
風を切って泳いでいる姿になるように工夫して飾っています。
もう1セットは、理事の関係する学校に飾りたいとのことで、
残りの鯉のぼりにつきましても順次送る予定です。

名古屋で大切に保管されていた鯉のぼりが、温かいお気持ちと共に
海を渡り、日本の裏側のブラジルに届けられ、秋のそよ風の中、
勢いよく泳いでいる姿を誰が想像できたでしょうか。
本当にありがとうございました。

ご寄贈いただきました鯉のぼりは、ブラジルの日系社会で
これから毎年、大切に大切に飾られることでしょう。

小さくてよく良く見えませんが、中央の写真の鯉のぼりと幟旗の間に
飛行機が見えます。
憩の園はサンパウロ国際空港から車で約30分の所に位置していま
すので、上空を飛ぶ飛行機が見られます。

入園者が飛行機を見て、
「一度、日本に帰ってみたかった。」
と言われた時は、何とも切ない気持ちになりました。

南山高校の鯉のぼりを寄贈してくださった生徒さん、ご父兄の方々
校長先生を始め、仲介の労を取って下さった先生に感謝の気持ちで
いっぱいです。

憩の園在日協力会一同、心より御礼を申し上げます。

 Muito Obrigado(a)!!







Apr.01. 日系ブラジル移民の歴史
1908年4月 神戸港を出航した「笠戸丸」は、781名の日本人を乗せて、
同年6月18日サントス港に到着しました。
「金のなる木(コーヒー)」と厚遇が謳われていましたが、
夢と希望を抱いた日本人を待ち受けていたのは、
過酷な労働と劣悪な居住環境でした。

以来、100年間に日本からブラジルへは約15万人が移住し、
現在約150万人の日系人が住んでいると言われています。

勤勉で真面目な日系人がブラジル国内で築き上げた信頼は厚く、
多くの日系人が社会的地位の高い職種で活躍しています。

今月の在日協掲示板では、そんな日系人を1994年から12年間、
記者として追い続けた松本 浩治 氏の写真を紹介しています。
氏が2006年にまとめた写真集「移民 T」の中から、
苦労された4名の日系女性と日本人が入植した代表的な4ヶ所の
写真をピックアップしています。

《H.Takahashi》







Mar.22. 御礼 鯉のぼり ご恵贈 〜 南山高等・中学校 様 〜
南山高等・中学校 様より、たくさんの鯉のぼりをご恵贈賜りました。
ご高配に心より感謝申し上げます。

ご承知の通り、南山高等・中学校は、名古屋市昭和区にある名
門校です。長年、救済会に温かいご支援を頂戴しております。

本当にありがとうございました。

救済会憩の園在日協力会 一同







Mar.02. ブラジルの野鳥
日本の20倍以上の広大な国土面積を持つブラジル。
日本には生息しない様々な生物と出会うことができます。

中でも世界最大級の大湿原パンタナールは、地球上に現存する
最も大きな野生生態系の一つと称され、まさに生物の楽園です。

この地域だけで約230種の魚類、約650種の鳥類、約80種の哺乳類、
約50種の爬虫類が、自然のままに棲息している姿を観察することが
できるですから、凄いの一言です。

先日、10年ほど前のブラジルのカレンダーを、在日協事務局の
渋谷さんが持って来て下さいました。
中を広げてみますと、綺麗な鳥の写真が毎月綴られていて、
ブラジルのスケールの大きな大自然を思い出した次第です。

その中の写真を少しずつ紹介したいと思います。
今回はセイレイハチドリ、ブドウイロボウシインコ、フウキンチョウ
3羽です。
とても綺麗な色をしていて、心和みます・・・。

《H.Takahashi》