毎年憩の園では端午の節句に鯉のぼりを園庭に飾ります。
しかし、今年は鯉のぼりが破れてしまい、鯉のぼりのない節句を
迎えなければならないかと心配しておりました。
在日協でもこれは一大事と、不要になった鯉のぼりをご寄贈して
いただける方はいらっしゃらないかと、本サイトを通じてお願いを
させていただきました。
http://kcv-net.easymyweb.jp/member/brz_zainichikyo/default.asp?c_id=45227その願いを叶えて下さったのが名古屋市の南山高校の方々でした。
南山学園の関係者ならびに生徒の皆様には、長年憩の園へ
いろいろなご支援をいただいておりますが、
今回は校長先生自ら、鯉のぼり寄贈を学園内に
呼びかけてくださいました。
その結果、既報の通り、8セットもの鯉のぼりが集まり、
ご寄贈いただくことになりました。
早速、4月下旬にそのうちの3セットを憩の園に届けました。
入所者の方々は心温まるご厚意に対しまして大変喜ばれ、、
嬉しさと感謝 の気持ちでいっぱいになられているとのことです。
憩の園には、介護度の高い方が生活されている特養棟があります。
特養棟の方々は室内で過ごされることが多いので、3セットのうち
1セットはこの棟の食堂に飾られました。
室内ですので、鯉のぼりの中に風船を入れて、屋外同様に
風を切って泳いでいる姿になるように工夫して飾っています。
もう1セットは、理事の関係する学校に飾りたいとのことで、
残りの鯉のぼりにつきましても順次送る予定です。
名古屋で大切に保管されていた鯉のぼりが、温かいお気持ちと共に
海を渡り、日本の裏側のブラジルに届けられ、秋のそよ風の中、
勢いよく泳いでいる姿を誰が想像できたでしょうか。
本当にありがとうございました。
ご寄贈いただきました鯉のぼりは、ブラジルの日系社会で
これから毎年、大切に大切に飾られることでしょう。
小さくてよく良く見えませんが、中央の写真の鯉のぼりと幟旗の間に
飛行機が見えます。
憩の園はサンパウロ国際空港から車で約30分の所に位置していま
すので、上空を飛ぶ飛行機が見られます。
入園者が飛行機を見て、
「一度、日本に帰ってみたかった。」と言われた時は、何とも切ない気持ちになりました。
南山高校の鯉のぼりを寄贈してくださった生徒さん、ご父兄の方々
校長先生を始め、仲介の労を取って下さった先生に感謝の気持ちで
いっぱいです。
憩の園在日協力会一同、心より御礼を申し上げます。
Muito Obrigado(a)!!