救済会 憩の園在日協力会

1958年、ブラジル社会福祉法人救済会「憩の園 (いこいのその)」は、主に日系人のお年寄りを対象とした老人ホームとしてサンパウロ市に開園し、その役割を担って参りました。 しかし、ブラジルの国状および日系人を対象とする施設の性格上、「憩の園」運営の現状は、近年大変厳しいものとなっています。 余儀ない事情で「憩の園」に老後を託した在園者の方たちへ、日本から温かい支援をお届けし、余生の日々に懐かしさと喜びを味わっていただけたらと、日々願っています。
 
Oct.07. フェスティバル・ラティノアメリカーノ2012のご案内 
フェスティバル ラティノアメリカーノ 2012 チャリティーバザー
 
FESTIVAL LATINOAMERICANO 2012 Bazar de caridad
Jueves 1 de noviembre   11:00-15:30 hrs. 
Tokyo Prince Hotel
 
中南米、カリブ諸島からの各国特産の珍しい民芸品、コーヒー、ワイン、食料品、
日本側からは衣料品(婦人服、子供服)、クリスマス用品、その他たくさんの品々を
準備しております。
 
また、各国大使館の方々によるお国自慢の手料理やお菓子も豊富に用意されております。
生のラテン音楽を聴きながらバラエティに富んだラテンアメリカの味をお楽しみください。
 
なお、バザーの収益は、下記の国々の福祉・友好・親善に役立てます。
 
中南米およびカリブ諸国(アルファベット順)》
アルゼンチン、ベリーズ、ボリビア、ブラジル、チリ、コロンビア、コスタリカ、キューバ、
エクアドル、エルサルバドル、グアテマラ、ハイチ、ホンジュラス、ジャマイカ、メキシコ、
ニカラグア、パナマ、パラグアイ、ペルー、ドミニカ共和国、ウルグアイ、ヴェネズエラ

日 時 :2012年11月1日() 午前11:00〜午後3:30
場 所 :東京プリンスホテル 2階 「鳳凰の間」、「マグノリアホール」
入場券:2,000円 抽選券付き(当日会場で購入可能です)
        
※豪華賞品の当たる抽選会と音楽は午後1時に始まります。
   入場券の半券は午後1時までに抽選箱にお入れください。
 
  ◆ 賞品の一例:エコノミークラス往復航空券 成田ーリマ(ユナイテット航空)
            真珠のネックレス(マトバ真珠)
            ホテル宿泊券(東京プリンスホテル) 等々 
 
主 催:社団法人 日本・ラテンアメリカ婦人協会 

憩の園在日協力会は、今年でバザーに参加するのは17回目です。
憩の園の広報と共にブラジルのチョコレート、コーヒー、テーブルクロス、ふきん、タオル等を
販売します。毎年大盛況です。
 
ぜひ皆様には、ラテンアメリカの国々を旅行する気分を味わう秋の一日を
お過ごしいただきたく存じております
 
多くの方のお越しをお待ちしております。  
 
憩の園 在日協力会 
 
 







Sep.15. 年3回開催される憩の園の「家族会」
憩の園では年に3回 「家族会」を開催します。
 
ご家族がいらっしゃらない方や遠方に住んでいらっしゃる方も多いので、
すべての方が参加されるわけではありませんが、憩の園らしい和かで
温かい雰囲気の中で進められます
 
 
まず、「家族会」が始まる前には、憩の園恒例のダンスを参加者全員で踊ります。
 
雰囲気が十分に和んだところで救済会会長・理事が挨拶、
続いて日頃入所者と直接接しておられる医師、理学療法士、作業療法士、看護師、
介護に当たっているシスターが、入居者の現状や課題などを、ご家族の皆様へ
報告いたします。
 
参加者が小グループに分かれて、意見交換や憩の園に対する要望などを
話し合う時間もあります。
話し合っていただいたことは、グループごとにまとめて発表していただき、
参加者全員で共有します。
これは、憩の園側としても、貴重なご意見を拝聴できるよい機会となります。
 
会場には入所者の書道や絵画、手芸などのサークル活動等の作品を
たくさん展示しています。
ご家族の皆様には、ゆっくりとご鑑賞していただき、入所者の方々の
日頃の生活を思い浮かべていただきます。
 
会が終わると、参加されたご家族が1品ずつ持ち寄っていただいたお料理などで
楽しく会食をします。
手の込んだ手作り料理あり、果物、既製品ありで、それぞれ個性あるご馳走は、
ご参加いただいたご家族の皆様の親睦に大いに役立ちます。
 
そして・・・最後はもちろんダンスで締めくくり、家族会は終了いたします♪







Aug.05. 子供の園 (KODOMO NO SONO)
サンパウロ市東部郊外のイタケーラ区に、日系人の知的障害児を対象とした
「子どもの園(こどものその)」という福祉施設があります。
 
1958年、日本の近代社会事業創始者の1人と言われる長谷川良信先生が、
浄土宗日伯寺学園内に「子どもの園」の前身となる精神薄弱児治療・教育部を
設立したのが始まりです。
 
施設名称の通り、元々は子どもを対象として設立されましたが、
18歳まで訓練しても全員が家庭や社会に復帰できるとは限りません。
知的障害を有する成人が、保護なしで厳しい社会生活を送ることは
大変困難なことから、「子どもの園」は成人のための更生授産施設としての
役割も担ってきました。
開設から半世紀が過ぎましたが、現在の園生は明らかに成人が多く、
「おとなの園(その)」といったほうが相応しいでしょうか・・・(^^ゞ
 
「子どもの園」では、いくつかの作業を行っていますが、
その収益は施設運営経費の一部となっています。
 
作業には、陶芸・手芸・養鶏・鶏糞を使った培養土作りなどがあり、
園生の適性に応じて行っています。
 
外部者は施設の内外を見学させてもらえますが、鶏舎だけには近づけません。
養鶏は、日頃見慣れない人を見ると警戒して卵を産まなくなるからだそうです。
 
 
憩の園もそうですが、ブラジルの福祉施設の運営は大変厳しいのが現状です。
施設長の大事な仕事は、運営費を支援してもらえる企業・個人・団体等に、
常に顔を出して、継続的な支援をお願いすることです。
それはまるで企業の営業活動のようです。
日本の福祉施設の施設長はこんな営業活動はしませんね(^J^)   
 
ところで、NHKが開催しているハート展に、ブラジルからも応募していることを
皆さんはご存知でしょうか?
 
「子どもの園」には資料館があって、今までの応募作品が展示されています。
詩はポルトガル語なので意味は良くわかりませんが、
添えられたイラストはとても素敵ですね。
 
日本からエールを送りましょう!
 
〜在日協力会事務局前掲示板 8月号より〜







Jul.08. 世界最大のイグアスの滝
南半球にあるブラジルの7月は冬ですが、日本はとても蒸し暑い時期です。
この暑さを吹き飛ばしていただければと、世界3大瀑布の1つであるイグアスの滝を
ご紹介します。
 
イグアスの滝(Foz do Iguaçu)は、ブラジルとアルゼンチンの国境にある
世界最大の滝です。
憩の園のあるサンパウロからは飛行機で1時間半、バスで16時間です。
 
イグアスの名は、先住民インディオの言葉で、「Igu=水」「açu=壮大なものへの驚嘆」
に由来しています。
滝幅5km・最高落差100mというスケールは、まさに「Iguaçu=壮大な水」と呼ぶに
ふさわしく、その迫力は感動・驚き・恐怖さえも超越していると言えるでしょう。
 
イグアスの滝は、広大なイグアス国立公園の中にあります。
イグアスの滝の楽しみ方はいろいろありますが、ジャングルクルーズはおすすめです。
ジープに乗ってイグアス周辺のジャングルを探検した後に、ボートで滝つぼへ向かう
ツアーですが、迫りくる瀑布と大地を揺さぶるような大音響に、
悲鳴や歓声がこだまします!!
 
イグアスの滝のすごさを味わうには最高のツアーです。
もちろん、ツアー参加者は存分に水しぶきを浴びていただくことになりますが・・・
 
いかがでしょう・・・、少し涼しさを感じていただけましたでしょうか!?
 
〜憩の園在日協力会事務局 7月掲示板 より〜







ブラジル最古の日本人植民地・・・レジストロ
サンパウロ州レジストロは、ブラジルで最も古い日本人植民地で、
サンパウロ市から南西に約200キロのところにあります。
 
第1回移民船「笠戸丸」が、ブラジルに到着したのが1908年。
それから5年後の1913年に、レジストロには “日本人村”が築かれました。
「日本移民ゆかりの地」と言われています。
 
レジストロは「ここはブラジルではなく、日本ではないの?」と思いたくなるほど
日本文化が根付いています。
民謡、和太鼓、日本舞踊、茶道、日本語教室、ラジオ体操等々…。
また、年中行事として、寿司作り、盆踊り、灯篭流し、運動会、敬老会、
日本食の夕べ などがあります。
 
以下の写真は、レジストロ日伯文化協会の建物です。
 
いかがでしょうか?
現代の日本社会では、たとえば公民館などでもモダンな建築物が多いですが、
こちらは何かホッとする日本家屋です。
市内には鳥居やお寺、そして教会もあります。
 
レジストロは、お茶でも有名です。
1935年、奈良県生まれの茶の専門知識を持った岡本寅蔵は、
当時持ち出しを禁じられていたお茶(アッサム種)の種子を、
パンに隠してセイロンからブラジルに持ち込みました。
船内で発芽させて、レジストロに植えたお茶は、今も青々と茂っています。
 
岡本寅蔵の子孫が経営する製茶工場は広大な敷地にあり、
茶畑、工場、プール付邸宅が点在しています。
社長宅に招かれると、ゆったりした応接間で素敵なカップで
おいしい紅茶とクッキーをいただくことができます
 
市内には、南米最大規模と言われた精米所を利用した
「レジストロ移民資料館」があります。
館内には、移民が日本から持って来た和食器や柳行李、
移住当初の家財道具などが展示されています。
 
また、レジストロでは い草が栽培されていますが、
い草製品を製造する工場もあります。
日本のい草の歴史は1300年とも言われていますが、あの心地よい香りに
日本人は癒されます。
近年、日本では洋間が増え、畳の部屋が少なくなっていることもあるためか
い草の香りでノスタルジックになる人も多いのではないでしょうか。
 
レジストロには、古きよき時代の日本文化がしっかりと残っています。
「古き、良き日本」を訪ねて、レジストロ訪問はいかがでしょうか?
 
〜在日協掲示板6月版より〜