救済会 憩の園在日協力会

1958年、ブラジル社会福祉法人救済会「憩の園 (いこいのその)」は、主に日系人のお年寄りを対象とした老人ホームとしてサンパウロ市に開園し、その役割を担って参りました。 しかし、ブラジルの国状および日系人を対象とする施設の性格上、「憩の園」運営の現状は、近年大変厳しいものとなっています。 余儀ない事情で「憩の園」に老後を託した在園者の方たちへ、日本から温かい支援をお届けし、余生の日々に懐かしさと喜びを味わっていただけたらと、日々願っています。
 
Feb.17. 鯉のぼり ご提供のお願い
毎年5月になりますと、日本と同様に憩の園でも鯉のぼりを飾り、
5月の節句をお祝いします。
入所するお年寄りたちも童心に返って、楽しく過ごすのが恒例です。

ところが、鯉のぼりが破けてしまい、今年は飾ることができないとの
連絡が、憩の園から届きました。

そこでお願いでございます。

お子様がご成長され、ご不要になった鯉のぼりが、ご自宅に
眠っておられる方はいらっしゃいますか?
もし、ご恵贈いただける方がいらっしゃいましたら、
事務局へご連絡下さい。
ぜひ、着払いでご発送いただければと存じます。

何卒よろしくお願い申し上げます。

憩の園在日協力会

《連絡先》
憩の園在日協力会 事務局 高橋
〒160-0023
東京都新宿区西新宿8-13-18
           クレイン西新宿101
     TEL&FAX 03-3361-5679







Feb.03. 介護講座 @宮脇千葉太多目的ホール(憩の園)
2009年に憩の園に建設された宮脇千葉太多目的ホールでは、
年に2回老人介護者家族及びボランティア向けに介護講座を
開催しています。
講座は、憩の園があるサンパウロ州グアルーリョス市衛生局が
主催し、宮坂国人財団が資金面で援助しています。

ブラジルでも急速に人口の高齢化が進んでおり、2025年には
世界6位の高齢者国になると予想されています。
人口の高齢化に対応するために健康に老いる努力がなされ、
障害が出た場合も出来るだけ長く家庭生活を継続できるように
数多くの選択肢が用意されていることが大切です。

介護講座の内容は、日本で行われていたホームヘルパー3級の
養成講座に当たると思います。ブラジルでは日本のような
介護の専門職がないので、介護の入門としての役割は
大きいと思います。
地域向けの講座で、実際に高齢者を介護されている方や
将来介護をするようになるのではないかと思う方、関心のある方が
参加します。

この講座を修了して憩の園の職員になる場合があります。
また、講座に参加して介護技術や知識の再確認をする熱心な
職員もおります。

介護講座の修了生は、終了式に正装(白のブラウスに黒のスカート
かズボン)で出席します。

H.Takahashi

※本内容は、憩の園在日協力会事務局掲示板で紹介しています。







Jan.05. ブラジル日系社会における日本文化の継承
明けましておめでとうございます。
本年も何卒ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
 
さて、今年最初の在日協事務局掲示板では、憩の園入居者の書き初めの写真を
紹介しています。
このような写真は、入居者の方々からの新年の挨拶として、活用されることが多いです。
 
その写真・・・
背景を見てクリスマスの飾りと正月飾りが同居していることに、
お気づきになられましたでしょうか?
 
日本ではクリスマスが終わりますと、直ちにクリスマス飾りを片付け、
続いてお正月の飾り付けをし、新年を迎えるのが通例かと思います。
しかし、憩の園ではこの2つのビッグイベントの飾り付けを同時に行い、
松の内が終わる頃、同時にどちらの飾りも片付けます。
 
最初は何となく違和感を感じましたが、慣れてまいりますと
どちらの飾りも長く楽しんだ方が良いと思うようになるものです。
 
 
憩の園では、書道をサークル活動として行っています。
1世の方でも日本語を書くのはちょっと苦手・・・、また2世では日本語を話すのを
苦手とする方が少なくありません。
従いまして、入居者にとりまして、書道は少々ハードルの高い日本文化だと思います。
 
しかし、ブラジルの日系社会では、日本で想像されている以上に、日本の伝統文化を
大切に継承しています。
ある意味では、日本人が忘れかけている「古き、良き日本」が、
ブラジルの大地には根づいていると言えるでしょう。
 
今年こそ、旅してみませんか・・・ブラジルへ。
 
                                         <H.Takahashi>







Jan.01. 謹賀新年








Dec.4. ブラジル最南端の街や自然の楽しみ方
リオグランデ・ド・スル(Estado de Rio Grande do Sul)は、
ブラジル最南端に位置する州で、西にアルゼンチン、
南にウルグアイに接し、東は大西洋に面しています。
 
亜熱帯性気候ですが、比較的顕著な四季があり、
降水量は1年を通して均等にありますが、旱魃が起きることもあります。
 
 
冬は山間部で雪が降ることがあり、雪が降ると観光客が
集まるそうです。雪はブラジル人には珍しいのですね。
夏は30℃まで上昇して、日射病にかかることもあるそうです。
 
ドイツ系とイタリア系の移民も多く住んでいて、それぞれの文化を
大切に継承しています。
12月はクリスマスのデコレーションが町のあちこちに見られ、
チョコレート工場ではチョコレートで作ったサンタクロースが
工場を訪れるお客さんを甘い香りで出迎えてくれます。
 
イタリア系移民のブドウ畑に囲まれたワイン工場では、
ワイン醸造の過程が見学でき、もちろん試飲できます。
試飲のあとは多くのお客さんがお土産に買い求めます。
それが工場の狙いですが・・・
また、併設されているレストランでは音楽を聴きながら、
ワインと料理を楽しむことができます。
 
観光用の薪で走る機関車は迫力十分です。
車内では狭い通路で、アコーディオンに合わせて歌って、踊って、
楽しく過ごすのがブラジル流旅行術です。
 
ブラジルの南部の州の至る所に生えているのがパラナ松です。
松の一種かと思いますが、ナンヨウ杉の一種で建築材や
パルプ材等に利用されます。 形がちょっと変わっていますね。
大きなボールのような実をつけ、その中に細長い種が入っていて、
塩で湯がくと少し栗のような味がします。
 
「ブラジルの南部で雪が降る」
緯度から見れば不思議なことではないですが、
「雪が降った!」と雪見観光に出かけるブラジル人、
想像すると何となくおかしくなりませんか。
                                                          <H.Takahashi>