救済会 憩の園在日協力会

1958年、ブラジル社会福祉法人救済会「憩の園 (いこいのその)」は、主に日系人のお年寄りを対象とした老人ホームとしてサンパウロ市に開園し、その役割を担って参りました。 しかし、ブラジルの国状および日系人を対象とする施設の性格上、「憩の園」運営の現状は、近年大変厳しいものとなっています。 余儀ない事情で「憩の園」に老後を託した在園者の方たちへ、日本から温かい支援をお届けし、余生の日々に懐かしさと喜びを味わっていただけたらと、日々願っています。
 
Jan.05. ブラジル日系社会における日本文化の継承
明けましておめでとうございます。
本年も何卒ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
 
さて、今年最初の在日協事務局掲示板では、憩の園入居者の書き初めの写真を
紹介しています。
このような写真は、入居者の方々からの新年の挨拶として、活用されることが多いです。
 
その写真・・・
背景を見てクリスマスの飾りと正月飾りが同居していることに、
お気づきになられましたでしょうか?
 
日本ではクリスマスが終わりますと、直ちにクリスマス飾りを片付け、
続いてお正月の飾り付けをし、新年を迎えるのが通例かと思います。
しかし、憩の園ではこの2つのビッグイベントの飾り付けを同時に行い、
松の内が終わる頃、同時にどちらの飾りも片付けます。
 
最初は何となく違和感を感じましたが、慣れてまいりますと
どちらの飾りも長く楽しんだ方が良いと思うようになるものです。
 
 
憩の園では、書道をサークル活動として行っています。
1世の方でも日本語を書くのはちょっと苦手・・・、また2世では日本語を話すのを
苦手とする方が少なくありません。
従いまして、入居者にとりまして、書道は少々ハードルの高い日本文化だと思います。
 
しかし、ブラジルの日系社会では、日本で想像されている以上に、日本の伝統文化を
大切に継承しています。
ある意味では、日本人が忘れかけている「古き、良き日本」が、
ブラジルの大地には根づいていると言えるでしょう。
 
今年こそ、旅してみませんか・・・ブラジルへ。
 
                                         <H.Takahashi>







Jan.01. 謹賀新年








Dec.4. ブラジル最南端の街や自然の楽しみ方
リオグランデ・ド・スル(Estado de Rio Grande do Sul)は、
ブラジル最南端に位置する州で、西にアルゼンチン、
南にウルグアイに接し、東は大西洋に面しています。
 
亜熱帯性気候ですが、比較的顕著な四季があり、
降水量は1年を通して均等にありますが、旱魃が起きることもあります。
 
 
冬は山間部で雪が降ることがあり、雪が降ると観光客が
集まるそうです。雪はブラジル人には珍しいのですね。
夏は30℃まで上昇して、日射病にかかることもあるそうです。
 
ドイツ系とイタリア系の移民も多く住んでいて、それぞれの文化を
大切に継承しています。
12月はクリスマスのデコレーションが町のあちこちに見られ、
チョコレート工場ではチョコレートで作ったサンタクロースが
工場を訪れるお客さんを甘い香りで出迎えてくれます。
 
イタリア系移民のブドウ畑に囲まれたワイン工場では、
ワイン醸造の過程が見学でき、もちろん試飲できます。
試飲のあとは多くのお客さんがお土産に買い求めます。
それが工場の狙いですが・・・
また、併設されているレストランでは音楽を聴きながら、
ワインと料理を楽しむことができます。
 
観光用の薪で走る機関車は迫力十分です。
車内では狭い通路で、アコーディオンに合わせて歌って、踊って、
楽しく過ごすのがブラジル流旅行術です。
 
ブラジルの南部の州の至る所に生えているのがパラナ松です。
松の一種かと思いますが、ナンヨウ杉の一種で建築材や
パルプ材等に利用されます。 形がちょっと変わっていますね。
大きなボールのような実をつけ、その中に細長い種が入っていて、
塩で湯がくと少し栗のような味がします。
 
「ブラジルの南部で雪が降る」
緯度から見れば不思議なことではないですが、
「雪が降った!」と雪見観光に出かけるブラジル人、
想像すると何となくおかしくなりませんか。
                                                          <H.Takahashi>







Nov.03. 奉祝献詠短歌大会 伯国日系人が受賞!!
明治神宮で本年4月29日から5日間にわたり開催されました「春の大祭」で、
「奉祝献詠短歌大会」が行われ、ブラジルから4人が受賞しました。
今回は初めて二人が特選に輝き、サンパウロで発行されている邦字新聞「ニッケイ新聞」で紹介されました
 
 <特選>
肌さむき 風にむかいて さくら咲く 掌にひとひらの 祖国の春 (小濃芳子)
 
満州に 生れ南米に 果つるとも 育ちし国は 大和まほろば (富岡絹子)
 
<入選>
タラップを 降りればなつかし 祖国なれど 
                逢ひたき父母は そこにおはさず (中島すず子)
 
<佳作>
遠く来て 川のせせらぎ 聞きてをり 夢に流るる 故里の川 (川上美枝)  
 
特選を受賞した富岡絹子さん(岡山県出身 68歳)は、「ニッケイ俳壇」で活躍する
俳句愛好家です。
満州に生まれ、終戦後日本に引き揚げて育ち、成人してからブラジルに渡りました。
 
「人生の最後はここで迎えると思うけど、日本での思い出が 強く残っています。
 いい国で育ったなという気持ちを詠みました。」
と語っておられます。
 
明治神宮で「奉祝献詠短歌大会」が行われることや、ブラジルの日系人が
応募されることは、あまり知られていないのではないかと思います。
 
日本を遠く離れて祖国を思う気持ち、皆様はどのように思われるでしょうか?
 
 〜 11月在日協事務局 掲示板より 〜
 
参照:2012年5月23日付 ニッケイ新聞 ttp://www.nikkeyshimbun.com.br/nikkey/html/show/120523-73colonia.html







Oct.07. フェスティバル・ラティノアメリカーノ2012のご案内 
フェスティバル ラティノアメリカーノ 2012 チャリティーバザー
 
FESTIVAL LATINOAMERICANO 2012 Bazar de caridad
Jueves 1 de noviembre   11:00-15:30 hrs. 
Tokyo Prince Hotel
 
中南米、カリブ諸島からの各国特産の珍しい民芸品、コーヒー、ワイン、食料品、
日本側からは衣料品(婦人服、子供服)、クリスマス用品、その他たくさんの品々を
準備しております。
 
また、各国大使館の方々によるお国自慢の手料理やお菓子も豊富に用意されております。
生のラテン音楽を聴きながらバラエティに富んだラテンアメリカの味をお楽しみください。
 
なお、バザーの収益は、下記の国々の福祉・友好・親善に役立てます。
 
中南米およびカリブ諸国(アルファベット順)》
アルゼンチン、ベリーズ、ボリビア、ブラジル、チリ、コロンビア、コスタリカ、キューバ、
エクアドル、エルサルバドル、グアテマラ、ハイチ、ホンジュラス、ジャマイカ、メキシコ、
ニカラグア、パナマ、パラグアイ、ペルー、ドミニカ共和国、ウルグアイ、ヴェネズエラ

日 時 :2012年11月1日() 午前11:00〜午後3:30
場 所 :東京プリンスホテル 2階 「鳳凰の間」、「マグノリアホール」
入場券:2,000円 抽選券付き(当日会場で購入可能です)
        
※豪華賞品の当たる抽選会と音楽は午後1時に始まります。
   入場券の半券は午後1時までに抽選箱にお入れください。
 
  ◆ 賞品の一例:エコノミークラス往復航空券 成田ーリマ(ユナイテット航空)
            真珠のネックレス(マトバ真珠)
            ホテル宿泊券(東京プリンスホテル) 等々 
 
主 催:社団法人 日本・ラテンアメリカ婦人協会 

憩の園在日協力会は、今年でバザーに参加するのは17回目です。
憩の園の広報と共にブラジルのチョコレート、コーヒー、テーブルクロス、ふきん、タオル等を
販売します。毎年大盛況です。
 
ぜひ皆様には、ラテンアメリカの国々を旅行する気分を味わう秋の一日を
お過ごしいただきたく存じております
 
多くの方のお越しをお待ちしております。  
 
憩の園 在日協力会