2020年へ ITが変える五輪と社会で夢のシステムを・・・。2015年が幕を開けました。東京でオリンピック・パラリンピックが開かれる2020年まであと5年。
前回の東京オリンピックで新幹線が整備されるなど、技術革新が大きく進んだのと同じように、今、ICT=情報通信技術を通じて社会が大きく変わろうとしています。
2020年までに、どんな技術の導入が検討されているのか。
そのとき、社会はどんな姿になっているのか。
観戦チケットの電子化きょうは2020年7月24日(金)。今夜いよいよ東京オリンピックが開幕する。午後8時に始まる開会式を見るため仕事を早く終わらせ、地下鉄とバスで「新国立競技場」に向かう。観戦チケットにはICチップが埋め込まれ、競技を見るだけでなく、都内の交通機関にそのまま乗車することもできる。飲食店での支払いにも利用でき、言語を登録しておけば、母国語での案内サービスを受けられるので、とても便利だ。

電子チケット・・・オリンピックの観戦チケットとICカード乗車券などの機能を一体化させ、乗り換えを楽にしたり、紛失した際の再発行を簡単にしたりする。ロンドン五輪で導入され、券売機や入場ゲートに並ぶ列を減らすなど混雑緩和の効果もあった。東京オリンピックではさらに進化する見込み。
バスが時間どおりに数年前までバスは時間どおりには来ない乗り物だったが、今は違う。バスの位置や運行に合わせて信号を変えて渋滞が起きないようにする「次世代交通システム」が導入されたからだ。いつもより道路は混雑しているものの、きょうも遅れはほとんどない。
さらに驚くのが進化した車の自動運転技術だ。運転手がいないのにバスが正確な位置に止まる。自動走行のバスは、車いすやベビーカー利用者が、段差なく歩道に降りることができるようにバス停にぴったりと横づけされた。


次世代交通システム・・・バスを基盤にした輸送システムは、湾岸地区にある選手村とメインスタジアムとを結ぶ通称「マッカーサー道路」などでの導入を検討している。利用者が増えると予想されるときは電車のように数台が連なって走り、大量の人を会場まで輸送する。後続のバスは、自動運転システムが適切な車間距離を取り、運転手が必要なくなることを目指している。
ビッグデータで混雑解消国立競技場に近いバス停を降りると、さすがに歩道は大勢の人であふれている。しかし、人の流れはスムーズだ。混雑を事前に予測し、競技場入り口への誘導が的確に行われているため、人が滞留している場所もない。周辺には、カメラや人の動きを感知する赤外線センサーなどが設置されている。集まったリアルタイムの膨大なデータが活用されているのだ。

ビッグデータの活用・・・ビデオカメラやセンサーからの多様で膨大な情報をネットワークでつなぐ。人の流入や誘導をコントロールすることで混雑を緩和したり、事故を防いだりする。不審人物を自動的に探してテロを防いだり、感染症にかかっている人を見つけたりすることも可能で、企業が開発を進めている。