★陸自 宮古島に火薬庫 ミサイル部隊配備で 一部地権者と売買契約 !。沖縄県の宮古島への陸上自衛隊警備・ミサイル部隊の配備計画をめぐり、防衛省は弾薬庫などのミサイル部隊関連施設の建設を10月に着手することが22日、分かった。宮古島市内の採石場に用地を取得し、施設を整備する。宮古島では駐屯地を先行して3月に新設したが、地元への説明不足が原因で、駐屯地に保管していた警備部隊の中距離多目的誘導ミサイルと迫撃砲の弾薬を島外に撤去した状態が続く。施設の完成後は警備部隊用の弾薬を保管し直す予定で、万全とはいえない抑止力と対処力の状況が解消される。 沖縄本島より西は陸自が配備されていない防衛の空白地帯だったが、平成28年に与那国島(与那国町)に艦艇などを警戒する沿岸監視隊を配備。宮古島と石垣島(石垣市)には有事で初動対処にあたる警備部隊と地対空・地対艦ミサイル部隊を置く計画で、3月に、石垣島で弾薬庫を備えた駐屯地の建設に着手した。一方、宮古島で弾薬庫の建設工事が始まれば、中国の離島侵攻の脅威に備える南西防衛強化の計画がすべて実現に向けて動き出す。弾薬庫の工事は少なくとも1年以上かかる見通しだ。宮古島では弾薬庫は当初、島北部の牧場を買収して整備する方針だったが、地元の反対などで断念に追い込まれ、候補地の選定が遅れた。防衛省は再検討の結果、島東部にある採石場に弾薬庫を整備することを決め、採石場の地権者との調整を進めてきた。宮古島駐屯地について、防衛省は保管するのは警備部隊の「小銃弾等」と地元に説明していたが、火力の強い中距離多目的誘導ミサイルなども保管したことで反発を招き、4月に全弾薬を島外に移管した経緯がある。現状の装備は小銃や機関銃などに限られる。 |