人妻−15−
その日、祥と逢えると思うと、会社でも一日機嫌が良かったようである。 夕方、課業終了時間間際になったとき、洋子がやって来て言った。 「部長、常務が5時過ぎにお話があるそうですが、どうしましょうか?」 上司の呼び付けだから、どうしようかも何もない。洋子は、私の機嫌が良いことからデートのことを察して聞いているに違いないと思った。 「すまん、お客さんとの会合があるので、明日にして欲しいと言ってくれないか。」 「わかりました。そうお伝えします。」 洋子は、そう言うとウィンクをして自分の席に戻って行った。それは全て承知していますと言っているようだった。私は、益々洋子に弱みを握られているのを実感していた。 私は、早々に会社を出ると、祥と約束の恵比寿ガーデンプレイスにあるレストランに向かった。レストランは、ビルの7階にあった。 私が、予約しておいた窓際の席に座って待っていると、すぐに祥がやって来た。フリルのついたブラウスの上に、明るいパープルのスーツを着ている。 町には、灯りが点き始めていて、窓から見える夕暮れの景色が美しい。 「やっと逢えたね!」 「お久し振りです。」 「今朝会ったばかりだけど、本当に久しぶりの感じだね。息子も、ずっと君に会いたがっていたよ。」 「私のお姫様も、殿の息子さんに逢いたがっていたわ。」 そんな会話を交わしながら、楽しい食事の時間が過ぎて行った。 食事が終わると、山の手線の反対側にあるいつものラブホテルに向かう。これまでは軽く飲んでからということが多かったが、二人ともそんなことよりも早く抱き合いたかった。 部屋に入ると、すぐに抱擁と熱いキスを交わす。舌を絡ませた濃厚なキスで時間が過ぎる。 「逢いたかった。早くこうしたかった。」 「わたしも・・・」 耳元で熱い息とで囁きながらの抱擁とキスが続く。 私はキスを続けながら、彼女のスーツの上着を脱がせると、ブラウスのボタンを外していった。彼女も、キスを続けながらも、私の手が動きやすいようにしている。 彼女を下着だけの姿にさせてベッドに横たえると、自分も衣類を脱いで裸になり、彼女の隣に横たわった。 耳たぶ、首筋、乳房、そしてもっとも敏感な部分へと時間をかけた念入りな愛撫が続く。祥の一番感じやすいところは、乳首だった。乳首を舌で転がすようにすると、切なそうな表情で喜びの大きさを堪えているようだった。 「来て!」 祥が、もう我慢できないというような声で言った。その声に、私は彼女とひとつになった。 激しい愛の行為が続いた。祥も、全身をぶつけるように、私の動きに合わせて身体を動かしていた。 ―続く− |