男と女

「男と女」について、本当にあったことをエッセイに、夢や希望を小説にしてみました。 そして趣味の花の写真なども載せています。 何でもありのブログですが、良かったら覗いて行ってください。
 
2024/12/31 15:29:40|その他
年越し蕎麦
 我が家の年越し蕎麦です。
 今年一年、ありがとうございました。皆さんも、どうぞ良い年をお迎えください。







2024/12/31 5:04:11|エッセイ
「釣りはいらん!」
 映画俳優などが、お金を出して「釣りはいらん」と言うのを聞くと実に恰好良く見え、前から一度言ってみたいと思っていました。
 宮崎は、物価の安いところです。全国を100としたときの、宮崎の物価指数は当時93くらいで、野菜などの農産物を入れるともっと低いでしょう。全般的に物価が安いのですが、特に安いのが家と、酒とゴルフです。単身赴任の僕にとって、酒とゴルフが安いのは、大変ありがたいことでした。なにしろ、東京の半分から、3分の1の値段なので、実質は小遣いが2〜3倍あるのと同じです。
 居酒屋「隼」に行ったときです。
僕は、一人で飲んでいましたが、その日は女性客もいなかったので早々と帰ることにして、勘定を聞きました。
「艦長、いくらだ。」
「ヘイッ、300円です。」
僕は、高倉健にでもなったような気分になって、おもむろに5百円玉をカウンターに放り出して言いました。
「釣りは、いらん!」
 ところが、僕が店を出ると、奥さんの順ちゃんがお釣りの2百円を持って追い掛けて来ました。どうやら、2百円で恩に着せられてはたまらないと思ったようです。
 いずれにせよ、僕が行く店はそのくらい安いところでした。そんな宮崎での生活が、今本当に懐かしいです。







2024/12/31 4:47:19|エッセイ
餅搗き
 昨日は、山友のNさんに誘われて、彼等の仲間の餅搗きに行って来ました。
 脚踏み式の杵で搗く懐かしい餅搗きで、子供の頃を思い出しました。







2024/12/30 4:22:31|エッセイ
艦長と副官
 居酒屋「隼」は、夫婦でやっている店です。マスターは、自分のことを艦長と呼び、奥さんのことを副官と呼んでいます。
 昔から軍艦では艦長は一番偉い人であり、副官は偉い人の世話をするのが任務で、いわば秘書です。
 確かに、「隼」の艦長は怖い顔をしていて、いかにも偉そうに見えます。町内にある南九州大学の応援団長も、この艦長には日頃世話になっていることもあって頭が上がりません。消防団長をしたり、ボーイスカウトの面倒を見たりでなかなか忙しい人です。
 一方、副官の方は加藤治子に似た美人で、とてもつつましやかで優しそうで、いつも微笑みを浮かべています。艦長は、客の前では威張っています。「女房なんか、俺の意のままに動いている」というようなことを言うし、客に対しても威張っています。でもそれは、副官が聞いていないときだけで、副官がいるときは、猫なで声で「順ちゃん」なんて呼んでいます。
 その昔、艦長と副官が夫婦喧嘩をして、副官が20キロ離れた実家に帰ってしまいました。すると艦長は、一生懸命自転車で迎えに行ったと言います。また夫婦喧嘩で物を投げるときも、ちゃんと順ちゃんに当たらないように投げると言います。
 顔も怖いし、人前ではあんなに威張っている艦長ですが、どうも副官の前では形無しのようです。
 夫婦のことは、本当にわかりません。







2024/12/29 6:18:42|エッセイ
新妻会(にいづまかい)
 西都市は、宮崎市の北に隣接する、古墳群ある美しい町です。町の丘にある西都原(さいとばる)古墳群は有名で、神話に出て来る「ににぎの命」と、「このはなさくや姫」の古墳の他、数百の古墳があります。
 この古墳のある広場は、春には一面の菜の花が咲き、秋にはコスモスが咲き乱れます。菜の花が咲いた景色は、テレビのコマーシャルにも使われ有名になりました。訪れる人も多く、宮崎県の観光名所のひとつです。
 西都市は、僕が勤務する新田原(にゅうたばる)基地にも隣接していて、ここの自衛隊協力会の名前が「新妻会」です。西都は昔、「妻」といったことから、新田原の「新」と、「妻」をとって、新妻会なのです。
 誤解を招き易い名前で、僕が着任したときに、新妻会との懇親会があると聞いて、若いお嫁さん達との宴会だと思い喜んでいたら、年寄りのおじさん達ばかりでがっかりしたことがありました。
 ある日、飼い主さんが官舎に来て、カレンダーに書いてある僕の予定表を見て怒り出しました。「女とゴルフに行くとは何事だ。」と言うのです。よく見ると、カレンダーの下に、「ゴルフ(新妻会)」と書いてありました。
 名前を付けるにも、誤解のないようにしないと、とんでもない迷惑を被ることがあるのです。