宮崎での単身赴任は、ちょうど2年間で終りました。東京への転勤です。 別れの日、日向港からフェリーで東京に向けて出発しました。船の別れは寂しいものです。出発が夕暮れ時であったために、余計に寂しさがつのります。 宮崎での単身生活は、僕の人生で最も楽しい2年間でした。たくさんの友達と、たくさんの思い出ができました。みんな陽気で親切な人達で、楽しい思い出ばかりです。それらたくさんの思い出を胸に秘めての別れは、本当に寂しいものです。 たくさんの隊員達が、日向港まで見送りに来てくれました。仕事を終わってすぐに1時間以上もかかるところを見送りに来てくれたのです。 僕は、彼等に何もできなかったけど、それでも見送りに来てくれる優しい心を持っている人達です。 でも、見ると女性達の姿がありません。きっと僕に想いを寄せている女性達が、電柱の陰やフェニックスの木陰に隠れて涙を流している筈なのですが、どこを探しても、誰もいません。あれほど僕にサービスし、親切にしてくれた女性達の姿が、どこにもないのです。 でも、考えて見ると、僕の隣には飼い主さんがいました。彼女達は、本当は見送りに行きたいけど、それがバレて家庭騒動になってはいけないからと気を使って身を引いたに違いないのです。それほど優しくて気配りのある宮崎の女性達なのです。 見送りは、男達ばかりであったけれども、船がずーっと遠くに見えなくなるまで、無骨な手を力一杯振ってくれました。 |