朧月夜−17−
その後も、事務服や看護師、スチュワーデスの姿をさせたり、セーラー服を着せることもあったし、ウエディング・ドレスを着せたこともあった。さすがセーラー服や、ウエディング・ドレスのときは、恥ずかしそうにしていたが、私に逆らえないことを知っているので、すぐに着替えた。 そんなとき、私は異常に興奮したし、私の興奮に呼応するように友紀も燃え上がっていたように思う。あるときなどは、友紀の会社での受付嬢の制服を着せたことがあった。ウエディング・ドレスのときは興奮した。友紀のドレスのスカートの中に頭から潜り込んで、秘密の部分を唇で愛撫をした後、私はドレスを脱がせることなく、ベッドに手をつかせて後ろから交わっていた。このときは、二人ともひときわ喜びが大きかったように思う。 美しくスタイルのいい友紀には、何を着せてもよく似合った。若さと美しさがあるだけに、それに様々な衣装を着せると余計に私の性感を刺激した。 人類は暖を取るために衣類を身に着けるようになったのであるが、いつしかそれが体を飾るためのものになり、やがてはそれがセックス・アピールの道具にさえなっていたのである。 しばらくの間、私は友紀にいろいろな制服やコスチュームを着せては、刺激を楽しんでいた。しかし、それさえも同じことを続けていればマンネリ化してしまう。いつしか私達は、普通の行為に戻っていた。もともと聡明で魅力的な友紀のことである。普通のセックスでも、私は十分に欲望を満たすことができた。しかし年齢のせいもあり、お酒を飲んだときなどはかなり肉体的に弱くなっていた。 その日も、友紀のマンションを訪れ、しばらく飲んでいたが、楽しい会話につい飲み過ぎていた。たまたま友紀が新鮮なイカとウニや刺身があったからと言って、自家製の塩からと刺身を出してくれた。私は日本酒をお燗にして貰って、友紀といっしょに飲んだのだが、料理のおいしさもあってつい飲み過ぎてしまったのだった。 お酒の時間が終わって、ベッドに入る。私が愛撫を加えると、お酒のせいもあって友紀はすぐに感じ始めた。一方、私の方は、友紀と結ばれようとしても自分の物がなかなか元気にならない。友紀がこの前のときのように、手でしごいたり、口に含んだりしてくれるとそのときは元気になるのだが、いざひとつになろうとすると萎えてしまうのである。私は、焦った。 私のセックスに対する考え方ははっきりしている。セックスは、二人して楽しまなければならない。男が一方的に満足すればいいなんて思うのは、私にとっては許されないことである。勿論、女性も、男性を楽しませるための努力が必要である。そのことは長い二人の交わりの中で、友紀十分に理解してくれていた。 ―続く― |