まだ若い頃、地方から出て来た僕は、歓楽街で有名な新宿の歌舞伎町に行きました。客引き達が「寄って行きませんか」としきりに声を掛けて来ます。 ある店の前で、「1セット3千円」とありました。このくらいなら僕の小遣いでも大丈夫と計算して入りました。 席に座るとビールが3本と簡単なつまみが出て来ました。そのとき、3人のきれいな女の子が席に座り「私達もいただいていいかしら。」と言います。いいよと言った結果、テーブルに置かれた3本のビールは、あっという間に空になりました。追加しないかというので、値段を聞くと1本千円だと言います。僕は、1本だけ追加しました。計算では、これで4千円です。 ビールが無くなったら帰ろうと思っていたとき、「ピーナツを取っていいかしら」というので、「いいよ」と言いました。小皿に10粒ほどのピーナツが出て来ました。飲み終わって勘定を払おうとすると、2万円近い請求金額です。ビックリして理由を聞くと、ピーナツが1人前2,500円で5人前になっています。換算すれば一粒千円ほどのピーナツです。こういう店は、怖いお兄さんもいるので、黙ってお金を払って、出て来ました。 飲み屋でピーナツを頼むときは、値段をしっかり確認し、1人前が何粒かも確認することが必要なようです。 |