男と女

「男と女」について、本当にあったことをエッセイに、夢や希望を小説にしてみました。 そして趣味の花の写真なども載せています。 何でもありのブログですが、良かったら覗いて行ってください。
 
2025/04/30 4:18:27|エッセイ
ピーナツにご用心
 まだ若い頃、地方から出て来た僕は、歓楽街で有名な新宿の歌舞伎町に行きました。客引き達が「寄って行きませんか」としきりに声を掛けて来ます。
 ある店の前で、「1セット3千円」とありました。このくらいなら僕の小遣いでも大丈夫と計算して入りました。
 席に座るとビールが3本と簡単なつまみが出て来ました。そのとき、3人のきれいな女の子が席に座り「私達もいただいていいかしら。」と言います。いいよと言った結果、テーブルに置かれた3本のビールは、あっという間に空になりました。追加しないかというので、値段を聞くと1本千円だと言います。僕は、1本だけ追加しました。計算では、これで4千円です。
 ビールが無くなったら帰ろうと思っていたとき、「ピーナツを取っていいかしら」というので、「いいよ」と言いました。小皿に10粒ほどのピーナツが出て来ました。飲み終わって勘定を払おうとすると、2万円近い請求金額です。ビックリして理由を聞くと、ピーナツが1人前2,500円で5人前になっています。換算すれば一粒千円ほどのピーナツです。こういう店は、怖いお兄さんもいるので、黙ってお金を払って、出て来ました。
 飲み屋でピーナツを頼むときは、値段をしっかり確認し、1人前が何粒かも確認することが必要なようです。







2025/04/29 5:57:07|エッセイ
言って良いこと、悪いこと
 世の中には、たとえそれが本当のことであっても、言って良いことと、いけないことがあります。それらを大きく分けると、次の五つになると思います。

1 言わなければならないこと
2 言った方が良いこと
3 どっちでも良いこと
4 言わない方が良いこと
5 言ってはいけないこと

 女性に向かって、「君は、スタイルはいいが、顔はひどいね。」と言ったとします。「君は、スタイルがいい」までは、言った方が良いことですが、「顔はひどいね」は、絶対に言ってはいけないことです。
 僕は、つい思っていることをストレートに言いがちですが、本当は一呼吸おいて、自分が言いたいことがこの5つのどれに該当するかを考えてから発言した方が良いのでしょうね。







2025/04/28 4:43:28|エッセイ
情報漏洩
 情報の漏洩は怖いです。時として、国や企業などを致命的な立場に追いやることさえあります。
 六本木で勤務していた頃のこと、僕もそれなりに忙しい思いをしていました。そんなある日、仕事が終って課の仲間と飲むことになりました。そこで僕は携帯電話(PHS)で、飼い主さんに電話をしました。
「今日は、忙しくて帰りが遅くなるかも知れん。もしかしたら泊りになるかも知れんので、そのつもりでいてくれ。」
 そして電話を切ると、すぐに六本木の町に出て行きました。M香ちゃんや、N美ちゃんのいるスナックに行き、大いに盛り上がりました。結局、遅くまで飲んで、職場に戻りソファで寝ました。
 翌日、家に帰ったとき、飼い主さんがえらい剣幕で怒っています。「昨日は、仕事だなんて言って、一体どこで誰と何をしていた!」と責めたてます。
 僕は、何のことかと思ってキョトンとしていましたが、よくよく聞いて事情がわかりました。飲んでいるとき、背広のポケットに入れておいたPHSのリダイヤルボタンが押され、家の電話を呼び出してしまったようなのです。女の子と騒いでいるところを、3〜40分にわたって飼い主さんに聞かれていたのでした。
 情報の漏洩は、本当に怖いです。皆さんも、くれぐれもご用心ください。







2025/04/27 4:05:10|エッセイ
お世辞
 独身の頃、新婚の先輩の家に呼ばれました。
 まだ初々しい奥さんは、夕食に手作りの酢豚を出してくれました。ところが新婚の奥さんの作ってくれた酢豚は、酢がとてもよく効いて実に酸っぱいのです。好き嫌いの少ない僕ですが、当時酸っぱいものはあまり好きではありませんでした。でも、僕は、ちょっと無理してこの酢豚を褒めました。
「奥さん、この酢豚、とてもおいしいです。」
 当時は、結婚した先輩が独身の後輩を家に呼ぶ習慣があり、先輩は、それからもよく家に呼んでくれました。でも行くと、夕食のおかずは必ず酢豚でした。しかも十分に酢を効かせて・・・
 褒めることは良いことですが、お世辞は時と場合を考えた方が良さそうです。







2025/04/26 5:54:44|その他
話題
 人と会ったとき、何を話題にするかは、けっこう悩みます。相手を楽しくさせる話とか、役に立つ話なら良いのですが、相手が興味のないことを喋れば聞く方が不愉快になってしまいます。
 先日、同級生が集まったときには、病気の話とか誰それが死んだなどという話ばかりになってしまいました。
 これは、先輩のTさんから聞いた話です。
 Tさんが、同期生会に参加しました。そのとき、みんなの話は、病気や年金、孫の話ばかりです。そこでTさんが言いました。
「みんな、病気と年金と孫の話はやめようではないか。」
すると会場はシーンとなりました。みんな、他に話題がないのです。
 会話が途切れるのもバツが悪いし、話題を選ぶことは本当に難しいですね。