男と女

「男と女」について、本当にあったことをエッセイに、夢や希望を小説にしてみました。 そして趣味の花の写真なども載せています。 何でもありのブログですが、良かったら覗いて行ってください。
 
2024/10/21 5:22:28|エッセイ
婿養子
 子供の頃、僕の田舎では、「米糠3合あれば、婿養子には行くな。」と言われていました。婿養子に行けば、強い女房の尻に敷かれるから大変だというのです。
 独身の頃、鉾田の町にいつも行き付けの旅館があって、よく同期生のF君などと泊り掛けで飲みに行っていました。基地から遠く離れていて、飲むと車が運転できないから泊り掛けです。
 その旅館のお嬢さんにM子さんがいました。僕と同じ年で、ちょっと気が強いけど、とてもきれいな人でした。あるとき彼女のお母さんが僕に、あなたは婿養子でもいいのかと聞きました。それとなく、婿養子に来ないかと打診しているようです。僕は長男だったし、昔の諺を思い出したので、返事をしませんでした。
 結局、今の飼い主さんと結婚したのですが、やはり尻に敷かれています。もし彼女と結婚していれば、今頃は老舗旅館の大旦那だろうし、お金もたっぷりあったはずで、どうせ尻に敷かれるのならそっちの方が良かったのではないかと思う今日この頃です。







2024/10/20 6:28:15|エッセイ
介護殺人
 最近、介護に疲れた夫婦が、夫や妻を殺したというニュースが、よく聞かれます。昔、栃木県で72歳の夫が、妻を殺害して逮捕されたと報じていました。
 死んだ妻は要支援で介護なしには生きて行けない状態、殺した夫は末期がんでした。自分が介護できなくなったことを考えて、そのままにはしておけず悩んだ末に殺したのです。
 裁判官は、執行猶予付きの判決を下し、「亡くなった奥さんの供養をしながら余生を生きてください。」と言い添えました。
 こういう問題は、どこまで警察や裁判所が立ち入るべき問題なのだろうかと思います。法律ですから、逮捕し、裁かざるを得ないのはわかりますが、夫がしたことは本当にいけないことだったのでしょうか。これが無人島でのことだったら、僕だってそうしたと思います。これを逮捕し、裁かなければならない警察官や裁判官も大変だと思いました。
 僕も、こういう事件が他人事とは思えない年齢になってしまいました。
 朝から暗い話ですみません。







2024/10/19 4:24:07|エッセイ
 最近、大気が不安定なせいか、県内でもよく雷注意報が発令されています。
 雷は、雲の間に数千万ボルトから数億ボルトの電位差が生じ、これの間に放電が起こる現象です。人間のみならず、飛行機にとっても怖い存在で、飛行中や地上で被雷した飛行機を何度か見ました。
 古来、雷は怖い存在であったらしく、ギリシャ神話でも神様がその力を誇示するのに雷鳴や稲光を使っています。でも日本の雷は、何となく可愛い感じがします。鬼が雲の上でたくさんの太鼓を背負って音を出している姿は、怖いというより愛嬌さえあります。日本人の雷に対する心が、そのまま日本の文化のような気がします。
 昔から雷と並んで怖いものに父親がありましたが、今やすっかり威厳を失ってしまいました。そしてその代わりに浮上した母親や妻は、雷よりずっと怖い存在になりつつあります。
 雷が落ちないようにするには人間の知恵では及びません。我が家で雷が落ちないようにするために僕ができるのは、ひたすら存在感を薄くして、神様に祈ることだけです。







2024/10/18 4:17:33|エッセイ
嘘ァ、つかねえ

 本を読んでいると、時として深く感動することがあります。その内容が真実味を帯びていれば余計に感動が大きくなります。
 山本周五郎の短編に、「嘘ァ、つかねえ。」というのがあります。
 ある男が、居酒屋で飲んでいると、隣に座った男が、飲む度に「女房なんてのは、横っ面を2、3発ぶん殴って『てめえなんか、この家から出て行け!』と怒鳴ればいいんだ。」と偉そうに言っていました。酒を飲む度に大きな声でそう言います。この男、気が弱そうに見えるが本当だろうか。本当なら大したものだと感心して聞いていました。
 ある日、半信半疑で酔った男の後をつけて、確かめることにしました。すると、その男の家に近づいたとき、男の声が聞こえてきました。
「やい、てめえ、ここァ、俺の家だ。てめえなんか、出て行け。」
 やはり、あの男の言ったことは本当だったんだ。大したものだと、感心していました。でもちょっと様子がおかしいので近づいて見ました。すると家に入れて貰えないその男は、家の外から、中にいるおかみさんに向かって怒鳴っているではありませんか。
「やい、てめえ、出て行け。ここァ、俺の家だ。」
 僕も、小説を読んで心を動かされることは少なくなりましたが、この短編を読んだときには、我が身に重なり心から感動しました。


 







2024/10/17 15:10:55|エッセイ
結納金
 テレビでタイの結婚式を紹介しています。
 新郎は、結婚式当日、現金と宝石など約200万円相当の結納を花嫁の両親に渡していました。タイの平均年収が120万円と言いますから、年収以上の結納金です。
 僕が結婚するとき、お金がないことを知っている親から結納金にと月収ほどの僅かなお金を送って来ました。貧しい僕は、その中から何枚かのお札を抜いて仲人さんに渡しました。
 結婚後、そのことがバレて飼い主さんから散々非難されましたが、それにしても結納金をケチると、それなりの相手しか来ないのですねえ。