男と女

「男と女」について、本当にあったことをエッセイに、夢や希望を小説にしてみました。 そして趣味の花の写真なども載せています。 何でもありのブログですが、良かったら覗いて行ってください。
 
2025/04/15 5:27:39|エッセイ
禁煙指導
 僕は20歳からたばこを始め、今も吸い続けていますから、もう50年以上吸っていることになります。
 あるとき、人間ドックを受けました。いろいろな検査が終った後で、喫煙者だけが集められ、禁煙指導がありました。呼吸器科の先生が、喫煙で真っ黒になった肺の写真を見せながら、たばこの害のひどさを訴えています。みんな俯いてシュンとなって聞いていました。
 およそ30分の指導が終ったとき、聞いていた1人が質問しました。
「ところで、先生はたばこを吸わないのですか。」
先生が答えました。
「吸います。呼吸器科の先生で吸う人はけっこう多いです。」
 皆は、それを聞いてホ〜ッと胸をなでおろしていました。







2025/04/14 5:33:45|小説「遭難記」
遭難記−11−(最終回)
遭難記−11−(最終回)

 歳月は流れて行き、俺はすっかり村の生活に溶け込んでいった。その間、モナはすっかり俺の女房のようになっていたし、ときどき村の女達も俺のところに忍んでやって来た。彼女達は、口を合わせたように、俺のセックスの方が村の男達より上手だと言った。モナは、俺が他の女達との行為を気にしていないようだった。それが、女の長として当然なことと思っていたようだった。
 海に面したところに山があった。俺が遭難して、煙によって村を見付けた高さ300mほどの山である。俺は、釣りに来たときたまにこの山に登った。浜には、俺が乗っていた飛行機があった。かなり腐食も進んでいるのだろうが、遠くからは太陽に輝いて見えた。飛行機を見ていると、日本での日々が懐かしく思い出された。特に懐かしかったのは、食事である。ここでは魚や肉、芋や野菜などはあったが、味付けは塩だけである。慣れたとはいえ、物足りなさは否定できなかった。
 あるとき、モナが自分のお腹を指差して、「赤ちゃん」と言った。妊娠したと言っているのである。避妊はしていなかったので、俺の子供に違いなかった。村の娘にも妊娠しているのがいたが、誰の子供かはわからない。産まれてくれば、顔付きなどからわかるだろう。
 モナは、男の子を産んだ。出産は、モナの祖母や母親が面倒を見た。
 3年の歳月が流れた。男の子は1歳になってよちよち歩きを始めていた。その間に、俺と関係を持った女達から、俺の子供ではないかと思われる女の子と男の子が生まれていたが、父親が誰であるかは気にしていないようだった。
 ある日、俺はモナと息子を連れて、海の近くの山に登った。3人で持って行った芭蕉の葉に包んだ芋や焼いた魚の入った弁当を食べていたとき、息子が沖を指差した。見ると船がいた。ヨットのようであまり大きくはない。船は、海岸に近付いて来た。
 俺は迷った。故郷の日本に未練がないわけではない。すっかり忘れていた事業のことを思い出した。今、火を燃やして合図すれば彼等は気付いてくれるだろう。助けを求めれば、助けてくれるだろうと思う。
 迷っている俺を心配そうにモナが見詰めた。その目と、あどけなく遊んでいる息子を見たとき、俺の気持ちは決まった。
 俺は、モナと息子の手を取り、山を下りて、そのまま真っすぐに村に向かって帰って行った。
 南国の夏の暑い日差しが俺達を照らしていたが、それさえ気持ち良く、俺の気持ちは晴れ晴れとしていた。

追記
 30年近い歳月が流れた。俺は、人々の支持を受けて村の長になった。それまでの間、たくさんの女達との交わりがあり、自分の子供が何人いるのかよくわからなかった。
 そんな女達を仕切っているモナは、堂々とした立派な体格になっていた。
              ―完―







2025/04/13 3:55:40|小説「遭難記」
遭難記−10−
遭難記−10−
 
 前の男を見よう見まねで踊るのだが、元々音感のない俺はとても早いリズムに追い付いて行けない。5分程踊ったところで、踊りの輪から逃げ出した。村の長が、笑いながら俺を迎えた。モナはしばらく踊っていたが、やがて輪から離れて俺の横に座った。
 祭りは、夜遅くまで続いた。人々は、老若男女共、飲んで食べては踊り、踊っては飲んで食べていた。
 満月が空の真上に来たとき、やっと祭りが終った。すると若い男や女達は、手を取り合って繁みに入って行った。このような風習は、昔の日本でもあったと聞いたことがある。
 俺がその様子を眺めていると、モナが俺の手を引いた。俺との時間を過ごすようである。俺は、手を引かれるままモナの後に着いて行った。モナの家族たちは、全く知らん顔である。
 モナが連れて行ったのは、俺の家だった。家に入ると、すぐに抱き合った。キスを交わす。モナも、最近はすっかりキスが上手になっていた。
 この村の男女には、キスやセックスの前の愛撫のような習慣はないようだった。俺のところに通って来る女達も、キスには驚いたようだったし、愛撫をしても最初はくすぐったがった。しかし、何度かしているうちに慣れて行って、やがて自ら俺の手を取って自分の乳房や秘密の部分に導いたりするようになった。無論、最初にそうなったのはモナだった。その夜、モナは初めて俺の家に泊まった。
 俺は、少しずつ村の暮らしに溶け込んでいった。道具を借りて、川に釣りに行ったり、たまには遠く海にまで出掛けた。海の魚は美味しいらしく、モナの家族達も喜んでくれた。俺は、村の若者達を連れて海に行った。そのために、ジャングルの道を切り開いた。海までは距離があるので大変な作業だったが、若者達は積極的に働いた。俺の指導によって、若者達の釣りも上手になっていた。釣りに行くときは、往復に時間がかかるので泊りがけである。そのために、浜に小屋も作った。海では、魚釣りの他、岩場の海老や砂浜の貝などが食べられることも教えた。
 森では、若者達に教えられて、弓や槍でウサギに似た動物の獲り方を教わったし、女達からは畑の作り方も教わった。そうしているうちに、俺はすっかり村の生活に溶け込んでいった。
 村の生活でひとつの障害は、言葉だった。俺は、家を指差して「いえ」と言ったり、魚を指差して「さかな」と言ったりして、言葉を教えたし、彼等も同じようにして彼等の言葉を教えてくれた。彼等との会話は、日本語と彼等の言葉がごっちゃになったものだったが、それでも時を経るとともに、何となく意思が通じるようになっていた。
 俺の横には、常にモナが寄り添っていた。俺とモナの関係は村の人々も公認のようだった。
              ―続く―







2025/04/12 4:50:41|小説「遭難記」
遭難記−09−
遭難記−09−

 女は無言のまま、俺が寝ている寝台に近付いて来た。そして寝台の横に立つて着ているものを脱いだ。俺は仰向けに寝たまま、女の様子を見ていた。
 女は、俺の横に身体を横たえると、俺に抱き着いて来た。俺は、据え膳食わぬは男の恥と思ったが、モナのことが気になった。モナは、俺のことを自分の男と思っている筈である。どうしたものかと躊躇しているときである。再び、入り口の扉が開けられて、月の光が差し込んだ。俺が、そっちを振り向くと、やはり女が立っていた。体つきからモナだとわかった。
 モナは、ゆっくりと近付くと、女に何か話し掛けた。女も笑い声で何かを答えている。モナは、何か優し気な言葉を女に掛けると、そのまま出て行った。女が、再び俺に抱き着いて来た。どうやら、ここに来ることはモナの了解済みのようだった。
 俺は、女を抱いた。女は喜びの声をあげた。その声が外に聞こえそうなので、俺は慌てて、身体の動きを緩めるほどだった。
 俺のところに食事を運んで来る女は5人ほどいた。次の日の夜から、彼女達が交替で俺の家にやって来た。最初の女がミク、次がミト、そしてナム、ミナ、ルリである。いずれも16歳から20歳ほどの年齢だった。
 無論、モナが来ることが多かったが、彼女達が鉢合わせをすることはなかった。俺は、モナが俺のところに来る女達の順番を決めているのではないと思った。村を歩いているときも、彼女達が仲良さそうに話をしているのを度々見掛けたから、憎み合ったり嫉妬しているのではないと思えた。
 村には、若い男達もいる。俺のところに来る女達が、若者と親しそうに話をしているのを見掛けることがある。時には、一緒に森の中に入って行くこともあった。どうやら、性に関しては極めて開放的な民族のようだった。
 村の祭りがあった。
 広場では大きな焚き火が焚かれ、その周りに人々が車座になって座っている。焚き火の傍には大きな鍋が置かれて、料理が煮られていて、人々の前には椰子の葉が敷かれ、焼いた魚や煮た芋、果物などが並べられていた。しばらくすると、焚き火を囲んで踊りが始まった。男も女も太鼓や弓の形をした弦楽器の音に合わせて、踊りに興じている。身体を前後に揺すりながら激しく動く派手な踊りである。
 踊りが終ると、男も女も談笑しながら料理を食べながら酒を飲んでいる。俺の横には、モナが座っていた。最初は独特のにおいになかなか馴染めなかったどぶろくのような酒だが、何度か飲んでいるうちにあまりにおいも気にならなくなり、今ではすっかりなじみ深いものになっていた。
 しばらく飲んだり食べたりした後で、また踊りが始まった。男も女も、激しい踊りに陶酔状態に陥っているように見えた。一人の女が、踊りの輪から離れて俺の前に来ると手を差し伸べた。踊りの輪に加われと言っている。ちょっと躊躇したが、笑顔を作って女に導かれるまま踊りの列に加わった。
              ―続く―







2025/04/11 1:12:24|小説「遭難記」
遭難記−08−
遭難記−08−

 俺が呆然と駆け去って行く女を見ていると、モナが気にするなという風に俺に抱き付いた。まるで見られていたことは気にしていないようである。モナは、俺の手を自分の乳房に導いた。
 俺は、モナにキスをした。ここではキスの風習がないのか、最初は驚いたようだったが、不器用ながらすぐに応じてくれた。
 しばらく抱き合っていたが、やがて滝の水から出て、村の方に歩いて戻った。その間、モナの手は俺の腰に回されていた。途中で何人かの畑作業をしている女達に出会った。彼女達は、俺達の様子を珍しいものでも見るように見ていたが、すぐに作業に戻った。農作業と言っても、複雑なものではなかった。ときどき木でできた鍬で耕すが、大部分は草を刈ることだった。
 村に戻ると、俺は自分の家に向かった。俺が家に入ると、モナも後ろから着いて来た。そして俺の手を取ると、床の敷物の上に一緒に座り、俺に抱き着いて来た。俺を抱くようにして、顔を寄せた。キスをせがんでいるのである。俺も、モナを抱き寄せるとキスをした。俺達は、キスをしながら抱き合っていた。俺の物は、興奮ですっかりいきり立っていた。それを感じ取ったモナがおかしそうに笑った。
 そのとき、入り口の扉が開いた。若い娘が、食事の入った籠を手に持っていた。娘が、モナと何か話している。モナは、床を指差して、何か言った。娘は、籠を床に置くと出て行った。再び、モナが俺に抱き着いた。俺とモナが結ばれたのは、それからしばらくしてからだった。モナは、初めてだったらしく、ちょっと苦しそうだったが、終わったときにはケロッとした顔をしていた。
 モナが帰って一人になると、妙な感慨にふけった。東京にいるとき何人かの女達と交渉を持っていたが、こんな気持ちは初めてだった。青春時代に初体験をした、そんな気持ちになっていた。
 その後も、毎日のようにモナはやって来た。この村は、性には開放的なようだった。家族も、モナが俺のところにやって来ることには何も言っていないようだったし、食事を運んで来る娘たちが、俺達が抱き合っているのを見ても、気にしている様子はなかった。その後、目にしたのだが、野良で男女がバナナの葉を敷いてセックスをしているのを目にしたことがあったが、俺達が近くを通っても、止めようとはしなかった。
 ある夜のこと、俺が寝ていると入り口の扉が開けられる気配を感じた。見ると、扉のところには、背中をる気灯りに照らされた女の影が見えていた。
              ―続く―