男と女

「男と女」について、本当にあったことをエッセイに、夢や希望を小説にしてみました。 そして趣味の花の写真なども載せています。 何でもありのブログですが、良かったら覗いて行ってください。
 
2021/01/14 5:43:21|小説「春風の唄」
春風の唄−2−
春風の唄−2−

「君の趣味は、何?」
私が、裕美子に聞いた。
「学生時代は、テニスをしていました。スポーツは何でも好きですが、今は、忙しくて何もできないんです。」
「そう、僕も最近テニスを始めたけど、我流だから一向に上手にならなくて。」
「そうですね。基本は、やはり教わった方が良いかも知れません。」
言葉使いは丁寧だが、言うべきことははっきり言っている。
「君が、教えてくれないかな。」
「いいですわ。土日はいつも空いていますから、お相手できますわ。」
「僕が、中野でテニスコートを取れるから、今度の土曜日に来ない?」
「いいですわ、私も運動不足で困っていたんです。中野までなら、電車で30分もあれば行けますから。」
「じゃあ、今度の土曜日にコートを予約しておくよ。午後がいいね。念のため、君の電話番号を教えてくれないかな。予約が取れたら連絡するよ。」
私は、彼女の電話番号を手帳にメモした。
 それから二人でしばらく、とりとめのない話をしていた。日頃はおとなしそうな感じであるが、お酒のせいもあってよく話をするようになった。話をしていると、彼女の知性というか、利発なところが感じられる。いろいろな知識が話の中に伺える。
土曜日は、春霞はあるものの、朝から温かい日だった。テニスコートに早めに着いた私は、クラブハウスで彼女が来るのを待っていた。彼女は、約束した1時ぴったりにやって来た。純白のテニスウェアに、ピンクのカーディガンを羽織っている。
 早速、私達はコートに出て、ストロークを始めた。彼女の短いスコートからすらりと伸びたやや筋肉質な足が、春の日に眩しい。私は、彼女に健康的な色気を感じた。動く度に、ときおりスコートから覗く下着が艶めかしさを感じさせる。
 ラケットを持ってコートに立った彼女は、先日の夜の彼女とは別人のようであった。先日は、ちょっとおずおずとしたようなところがあったが、コートでの彼女は実に軽快できびきびとしている。私の打つ球の先に先にと動き、その動きにも無駄がない。スポーツの勝敗は、運動神経や筋肉の強さの影響も大きいが、最終的には勘と頭脳である。彼女には、天性のような勘と頭脳が備わっているのではないかと思う。
 最初、彼女とストロークを続けていたが、15分もすると私は彼反の元気さについていけなくなった。私は、しばらく我慢して続けていたが、とうとう彼女に「少し休もう。」と言った。
 彼女は、笑顔で「いいですわ。」と言って、私の方に来て、私のフォームの悪いところを直してくれた。テークバックがやや遅いこと、テークバックのときの腰の回転が十分でないことなど、私のフォームの欠点をよく見抜いて、適切なアドバイスをしてくれた。
                ―続く―







2021/01/13 6:41:44|小説「春風の唄」
春風の唄−1−
春風の唄−1−
 
 春である。殺伐とした東京の町並みにも、確実に春の気配が感じられる。ついこの間まで厚いコートに身を包んで歩いていた人達も、今はすっかり春の装いに変わっていた。特に、女性は服装に敏感である。吉野桜が咲き終って、八重桜が咲き始める頃から、服装の色にも明らかな変化が見られ、ピンクやグリーンの色彩の洋服が多くなって、芽吹き始めた街路樹と見事にマッチしている。
 そんな東京の町を歩きながら、私は自分の年齢を考えていた。もうすぐ、還暦になる。人生としては、夏が終わり初秋に差しかかっている時期である。自分では若いつもりでも、いつしか歳だけは確実にとっている。
 仕事も家庭も、一応順調で落ち着いていた。平穏であると言えばそのとおりなのだが、このまま人生を終えて良いのだろうかとも思う。何か、大事なことをせずに終わってしまうような不安に陥る。
 その日、仕事を終えて家路に向かう途中で、ふと飲みたくなった。日頃、仲間と飲みに行くことはあったが、一人で飲みに行くことは、まずと言ってよい程なかった。どうしても飲む機会が多くなって、たまに宴会のないときにはゆっくりしたいと思っていたから、その日、なぜ一人で飲みに行きたくなったのか、自分でも不思議である。
 そこは、小さなスナックだった。最初、店に入ったときには、50歳前後のママさんとまだ不慣れそうな女の子が一人いるだけだった。他に客はいない。静かに飲める雰囲気である。私は、カウンターに座って、ママさんにウイスキーを注文し、一人でちびちびと飲んでいた。ママさんは、奥で忙しそうに働いていた。
 女の子は、しばらくの間、黙って飲んでいる私に近寄りにくそうにしていたが、やがて「ここに座っていいですか。」と言って、私の横に座った。急に話しかけられてちょっと驚いて彼女を見るとすらっと背の高いなかなかの美人である。私が「何か飲む。」と聞くと、「ビールをいただいて、いいですか。」と遠慮がちに言った。
 私は、いいよと言って、彼女に注ぎながら聞いた。
「この店は、長いの。」
「いいえ、先週から来たばかりです。昼間は、会社に勤めているのですが、東京は生活費が高くて家賃だけでも大変です。それで友達の紹介で、ここでアルバイトをすることにしました。」
 聞けば、何人かの女の子がここで働いているという。他の女の子は、まだ来ていないらしい。彼女の名前は、裕美子と言った。歳は30歳近いのだろうが、うぶな感じがする。こんなところで働くのは、初めてなのだと言う。私は、彼女に興味を覚えた。
                ―続く―







2020/12/15 7:55:39|エッセイ
機能とファッション
 世の中の生き物には、なんでこんなに無駄なことをと思うことがあります。孔雀や雉などのオスの異常に大きな羽は飛んだり動いたりするのに不便でしょうし、オニオオハシ(写真)は大きなくちばしでいかにも食べにくそうに餌を食べています。どう見ても、機能的ではありません。
 しかし、人間に鳥のことを悪く言う資格はありません。我が国で平安女性達は十二単を着たり、江戸時代には複雑な髷を結っていかにも寝にくそうですが、どう見たって機能性無視です。西洋では、ギュウギュウに縛ったコルセットなど何重もの下着の上にいかにも動き辛そうなドレスを着ていました。
 洋の東西の女性達は、機能性は全く無視して自分を美しく見せようとしたのです。
 また戦後異様に高いハイヒールが流行り、初詣や正月明けの初出勤には晴れ着を着ているたくさんいましたが、ハイヒールは危険そのものですし、晴れ着もトイレに行くのも大変でしょうし、自分で着付けができないくらい不便です。
 最近は、高いハイヒールや晴れ着姿は、ほとんど見なくなりましたが、それはそれで何となく寂しいものがあります。







2020/12/05 7:48:55|エッセイ
日本酒の飲み方
 人間は、いろいろな知識があっても、実際に経験してみないと身に付かないことが多いです。
 僕は、酒を飲み始めてから50年以上になります。学生時代は20歳になるまでは飲んではいけないので、20歳から50年と言うことになります。もっとも20歳になる前に飲んだのがバレて宿舎の周りを鉄砲を持って走らされたことはありましたが。
 日本酒の飲み方には、お燗、常温、冷酒があります。先日買った「澤乃井大辛口」、常温で飲んだら美味しかったので、冷酒にしたらもっと美味しいだろうと思って冷やしてみました。ところがいけません。常温では美味しかったのですが、冷やすと淡麗過ぎて味がしないのです。
 お燗、常温、冷酒、それぞれに適したお酒があることを初めて身をもって体験しました。
 日本酒の飲み方は、50年にしてやっとわかりましたが、飼い主さんが何を考えているのかは、結婚46年になるのに未だにわかりません。
 わかるときが来るのでしょうかねえ・・・・・







2020/12/04 17:23:53|男の手料理
ヤーコン
 いつもの格安八百屋でヤーコンを売っていました。親父が、「血圧にいいよ」と言うので買って来ました。
 おやじはキンピラにしてもいいよと言いましたが、他にも良い調理法があるのではないでしょうか。
 食べたことがある方、美味しい調理法をご存じの方、ぜひ教えてください。







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