男と女

「男と女」について、本当にあったことをエッセイに、夢や希望を小説にしてみました。 そして趣味の花の写真なども載せています。 何でもありのブログですが、良かったら覗いて行ってください。
 
2025/05/12 5:23:31|エッセイ
印税
 僕の投稿が本に採用になったという封書が来た時のことです。寝ている飼い主さんに、「俺の投稿が採用になった。ついては印税が入るそうだ。」と言いました。
 すると寝ていた飼い主さんが、ガバッと起き出して電卓を手にしました。
 僕が文を読みました。「1冊1,800円とあって印税は10%だから・・・」
 飼い主さんは、電卓に数字を入れています。
「それを35人で投稿しているので、35で割って・・・」
 こうして計算すると、初版の発行部数を掛けても、1万円ほどにしかなりません。計算を終った飼い主さんは、電卓を放り出して、また布団を被って寝てしまいました。女も、結婚するとずっと現実的になるようです。
 ちなみに印税は1万円近く送られてきましたが、本を10冊買わされたので、すっかり赤字になってしまいました。







2025/05/11 18:44:32|エッセイ
声が大きい方が・・・
 しばらく前までの研究では、孔雀のオスは羽根の玉模様の数が多い方が交尾の回数が多いとされていました。要するに、イケメンの方がモテたわけです。
 最近になって、それは動物園などでの観察結果で、自然界では違うと言われるようになりました。自然界ではオスもメスも遠く離れていて、出会う確率は極めて低いのです。
 その場合、大きな声で鳴く方が、メスを引き寄せることができるのです。姿形より、声が大きい方が有利だと言います。
 そこで僕も、山の見晴らしの良いところでは大声で「ヤッホー!」と叫ぶようにしました。
 でも、喜んでやって来るのはNさんの愛犬の龍王だけで、女性が近寄って来ることはありません。
 なぜですかねえ・・・・・







2025/05/11 5:18:40|エッセイ
10円で勘弁して!
 六本木に勤務していた頃、後輩に勧められて、ある本に投稿をしました。1年ほどして、僕の投稿が採用になったという連絡が入りました。本が売れれば印税が入ります。でも30数人が投稿しているので、計算して見ると1冊売れて10円にもなりません。
 それでも自慢したい僕は、職場の女の子を集めて言いました。
「この本を買ってくれ。印税が入ったら奢ってあげるから。」
彼女達がいくら入るのかと聞くので、1冊につき7、8円だと答えました。すると彼女達が言いました。
「課長、10円上げますから、本を買うのは勘弁してください。」
 どうも男に比べて、女性の方が現実的なようです。







2025/05/11 3:19:30|男の手料理
木耳入り焼うどん
 夜中に目が覚め、お腹が空いたので焼うどんを作りました。具は先日山で採って来た柔らかい木耳、味付けは塩・胡椒をベースに麺つゆを入れました。
 空腹には美味しかったし、これで僕の貫禄ある体格は維持できそうです。
 







2025/05/10 4:56:26|エッセイ
見本と売り物
 西瓜が店頭に並ぶ季節になりました。
 その昔のある夏の日のこと、僕は、飼い主さんの買い物のお供でスーパーに行きました。飼い主さんが買い物をしている間、暇な僕は食品売り場をうろうろしていました。野菜売り場の前に来たとき、店員が西瓜を売っていました。見本品を切って客に食べさせながら「おいしいよ。」を連発しています。
 僕は、見本の西瓜を試食しながら、「この見本と売っている物は同じ物か。」と聞いてみました。店員は、同じだと言いました。そこで「じゃあ、後ろにある見本品の方を売ってくれ。」と言ってみました。すると店員は、「それは駄目だ。商品の方を買ってくれ。」と言います。「同じならいいじゃないか。」と言うのですが、店員は頑としてききません。
 結局、西瓜は買いませんでしたが、どうやら見本の西瓜と売り物では物が違うようです。
 仲人口を信じて結婚して、これは本物じゃなかったと思うことはけっこうありますね。