アフリカ東部、エチオピアにマントヒヒが暮らしています。 マントヒヒは、オスは身体が大きく毛並みも立派ですが、メスは小柄で目立ちません。彼等は、数頭の家族が集まって群を構成しています。家族は1頭のオスと数頭のメス及びその子供達で構成されています。 父親は、家族に対してはとても優しくします。数頭のメスには平等に親切にし、子供達に対しても常に撫でたり毛繕いをしたりして労わります。 そんなオスが凶暴になるときがあります。ひとつは、メスが自分から離れたときで、もうひとつは、他のオスが自分の群のメスを奪いにやって来たときです。 メスは、普段は常にオスから数メートル以内の場所に位置しています。ところが何かの理由でオスから離れて行ってしまった場合、オスは敢然とそのメスに襲いかかり、夫から襲われたメスはしばしばひどい怪我をします。浮気は許さないということでしょうか。 もうひとつの争いは、メスの奪い合いのためです。いくつかの家族がひとつの群にいます。ちょうど長屋とかマンションのような関係で、多くの家族が日々一緒に暮らしています。すると隣の奥さんに気が行ってしまうオスがけっこうたくさんいて、ついちょっかいを出してしまいます。人妻のメスにちょっかいを出すオスと、守ろうとするオスの激しい戦いがしばしば起こるのです。 メスをめぐる争い、草食性男子などと言われている今の若者にも、そのくらいの元気が欲しいものです。 |