| イチハツ(一八,鳶尾) )はアヤメ科アヤメ属の常緑多年草で、葉の形がアイリスに近く、花はアヤメ(文目)に似ています。 花被片の中央部にとさか状の突起があります(写真のように白いところ)。また,花びらに暗色の細長い筋状の模様があるのも特徴だと思います。 原産地は中国。 わが国へは江戸時代に渡来。半日陰の乾燥地を好み、茎の高さ は30〜60cmになります。葉の幅は3〜4cmと広いのも特徴です。4月から5月頃 、アヤメ科の中では一番早く、紫色の花が咲きます。昔は、大風を防ぐと信じられていたので、わら屋根の上に植えられたそうです。 正岡子規は病床から庭のイチハツの花を見て、次の歌を詠んだ。 いちはつの花咲きいでて 我目には今年ばかりの春 行かんとす(明治34年) 病床にある子規は、来年またこの「いちはつ」の花を見ることはできないのかも知れない、と思いつつこの歌を詠んだのかもしれない。
アヤメは左です。
左はアヤメ。右がイチハツ。 ノウルシは4/25に載せました. 写真をクイックすると多少大きくなります。 リクエストに答えるのが遅くなりました。 |