くさびら紀行

日ごろの興味をもったキノコ・植物・歴史町並み等を書きとめます。
 
2008/06/11 4:33:42|植物
富士見市水子のせせらぎ公園のハナショウブ
リクエストのせせらぎ公園は駅から遠くないので歩いて,水子貝塚公園(みずほ台駅から徒歩15分)を見てから行きました。
この公園のハナショウブは約1,000平方メートルの敷地に5,000株の花菖蒲があります。公園では珍しく、品種ごとに植えられ、約60種があります。残念ながら、品種の特徴はわかりません。
ハナシヨウブは大きく分けると江戸系、肥後系、伊勢系、外国系の
4種類になります。この公園は江戸系のものが多く見られます。
江戸の掘切(葛飾)に集められ、発達してきたもので、江戸っ子の好みの粋で、華やかな花です。江戸系は主に、庭園用に開発された。
肥後系(熊本)と伊勢系は(三重県の松坂)は鉢物用に開発された。外国系はアメリカの気候風土に合うように品種開発され、日本に逆輸入されたものです。
左下はせせらぎ公園の滝です。水子貝塚資料館を載せる予定。







2008/06/09 7:04:57|野鳥と魚と昆虫(蛍)
ホタル光の謎?
ホタルはどうして光をはなすのか。わからないのですが。
ゲンジホタルは卵、幼虫、さなぎ、成虫とすべて光ると言われてますが川越周辺にはいないので、確認できません。
ヘイケホタルは4-5令幼虫が光ます。これは外的にたいする警告と言われます。成虫が光るのはコミニケーシヨンを計る信号と言われてます。これはオスとメスが出会うためのシグナルです。普通、飛んでいるのがオスで、メスは、光ながら性ホルモンを出し、静止しているらしい。
成虫出現時期はゲンジホタルよりかなり長く、関東では6月-8月
までと言われてます。
上の左から二番目はお尻から光をだしているところ。
上の左から三番目をクリックすると飛行の軌跡がみえます。これは星モードで撮りました。
左下は発光部が二節あるのでオスです。
デジカメの写真ではこれが限界かも。誰かいい写真を撮るコツを教えてください。。







2008/06/07 21:39:50|きのこ
キツネノロウソク属
スッパンタケ科キツネノロウソク属キツネノロウソク(狐蝋燭)のキノコです。
発生時期は梅雨〜秋、竹林、林地、庭園などに単性-群生と書いてありましたが、ウッドチップにかなり発生しています。
頭部は濃い紅色、柄は淡色。頭部には暗緑色のグレバがつく。頭部の先がとがってないので、キツネノロウソクにしました?。悪臭があり、そのにおいで昆虫を呼び、胞子を運搬してもらう。
ものぐさ太郎と臭いので胞子をしらべませんでした。
下の右は幼菌で長卵形で白色、成菌は列開し、中空で円筒形の単一托をのばす。
グレバとは胞子をつくる細胞を含んだ組織全体をいう。ある図鑑には不食と書いてありました。







2008/06/07 2:32:44|野鳥と魚と昆虫(蛍)
いよいよホタルの季節

ホタルはカブトムシと同じ甲虫仲間で、世界中に約2000種類、日本にも約44種類のホタルが報告されていますが、成虫がよく発光するのは14種でメスだけが発光するものが含まれています。これらはホタル科であるが光を出さないものが多いです。
光を放つものは源氏ホタルと平家ホタルがよく知られています。ホタルの幼虫の時は水中で生活し、カワニナやタニシを食べて生育し、成虫になると川岸を飛び回ります。
川越周辺はヘイケホタルなのでヘイケホタルについて述べます。1匹あたり50-100産むと言われてます。ヘイケホタルは九州から北海道に分布し、湿地や水田を取り巻く環境に生育しています。しかし、最近は、水辺環境の悪化等により、かなり減少しています。
幼虫は五回脱皮します。4月-5月頃に光りながら、川岸に這い上がり、土繭をつくり、約30日後にサナギになります。サナギは10日たつと成虫になり、土繭をやぶって出てきます。
成虫は川岸を2週間ほど、餌を取らずに飛びまわり、水分を取るだけで、卵を産むと死にます。成虫は、夜、光りながら、飛びまわりますが昼は川岸の湿ったところにいます。曇りの日でむしむして、風邪の弱い日により多く飛ぶと言われてます。

なぜ光るかと言えば、体の中に「発光細胞」があり、発光物質と発光酵素のルシフェラーゼが反応し、複雑な酸化反応をして光ります。その光は熱をともなうのではなく、冷光といいます。
水中にいる幼虫のホタルは普通のデジカメでは写真がとりにくすです。
上から二番目の写真は上陸して、土繭をつくる直前。
上から三番目の写真は集団でタニシをたべているところ。
一番下は赤だまとミズゴケの上陸装置で、左半分は幼虫段階。右半分の場所は土繭をつくり、サナギになり、やがて成虫になります。。








2008/06/06 12:33:30|植物
狭山市の智光山公園におるハナショウブ園がそろそろ見ごろ

この公園は上と下の田で2500平方メートル、品種は150種、株数 2600株あります。
この花はいかにもアヤメに似て、美しい花をつけるので、最初のうちはハナアヤメの名で呼ばれていたと「大和草本」に書かれていました。
「大和草本」の著者の貝原益軒は、江戸前期の福岡蕃士、儒学博物学者で幼少期八木山に移り住み、のちに「黒田家譜」「筑前国続風土記」「大和草本」「養生訓」を著わす。(八木山)

あの光琳の、描いたといわれている名画。そのまっすぐ立つ姿を眺めているとカキツバタでなく、ハナショウブ?だと思える。
カキツバタは掻付花が語源だそうです。「万葉集」にこの花を衣に
擦付けたという歌があるそうです。
  

一番下の写真のキショウブは、アヤメと同じ仲間で、観賞用にヨーロッパから明治時代に、もちこまれた外来種。アヤメの仲間では唯一黄色い花をつけます。植えられたものが、各地で逃げ出して野生化しています。花がきれいなのでそれを保護する人も少なくないが問題があります。キショウブは、汚濁した水域にも生育するので、今では全国の湖や沼、河川、水路などの浅いところに群生する。また、キショウブは陸にも生えることができるので、在来の植物に多大な悪影響を与えています。