くさびら紀行

日ごろの興味をもったキノコ・植物・歴史町並み等を書きとめます。
 
2008/07/19 1:09:55|その他
光によって微妙に変化するタマムシ(ヤマトタマムシ)
 散歩していたらタマムシをゲットしました。
 タマムシは本州、四国、九州、琉球などに分布し、エノキ、ケヤキ、サクラ、カシ類などの枯れ木に産卵します。出現期:7月〜8月
体長:2.5〜4.1cm。タマムシ科で、カブトムシと同じ甲虫の仲間、日本にも約200種棲息しています。
 法隆寺の大宝蔵殿に、高さ224cmの玉虫厨子と呼ばれる厨子があlります。
 飛鳥時代の厨子だそうだが、檜造りで、外面は黒漆塗り。縁に貼った透彫の金具の下にタマムシ(ヤマトタマムシ)の羽を敷いてあることから、この名がある。その数約2600匹だそうである。この玉虫厨子の復元が、日本麟翅学会の人々を中心にして昭和35年に行われた(日本麟翅学会より)。
 厨子(ずし)とは、仏像・仏舎利・教典・位牌などを中に安置する仏具の一種。玉虫厨子や正倉院の厨子が有名。近年、小型の仏壇として見直されています。
 光の干渉によって起こる金緑から金紫の色調変化します。これはタマムシ自身の天敵に対する防衛本能だと推測されます。
  玉虫色(たまむしいろ)とは特定の色彩名を当てられないことから、どちらつかずの状態のことを慣用句的に「玉虫色」と呼ぶことがあります
プラムの上に置いたら1タマムシは時間以上いました(写真)。









2008/07/18 3:34:10|植物
和紙原料コウゾ(ヒメコウゾ)
公民館主催、事業協力XXX塾のボランティアで小畔川の源流(宮沢湖)に子供達をつれて、行きました。その時、ハイキング道の両側にコウゾの実がかなり付いていました。
 食料難の時代に育った私は子供達の前で食べました。子供達も食べるようになりましたが、少し「下痢」がしないか心配になりました。その後、何の連絡もないので安心しました。その理由は綺麗付きな子供達とは免疫が違うと考えたからです。でも、考えすぎかも。
 コウゾは人家に近い各地の山地に自生し、高さ3-5mになる。また、和紙製造のための品種が各地で栽培されています。前に、記載したミツマタよりも上等な和紙ができるそうです。  
 葉は互生し、長さ5-15cm卵形または卵円形で先はとがり、基部はまるくて浅い心形です。花は4-5月に、葉と同時に開花します。6月頃に赤く熟し甘味がありますので食べられます。分類はクワ科コウゾ属、ヒメコウゾともいいます。
 かつて、栽培していたものの種(たね)から発生したと考えられます。 一番下の写真は小畔川の源流(宮沢湖)です。







2008/07/16 20:26:51|町並み
県指定行田八幡山古墳
 史跡クラブのMさんの案内で行きました。
 八幡山古墳は、すでに江戸時代から、石室入り口が開口していた事が知られておりました。中に八幡社が祭られていたことから「八幡山」の名で呼ばれています。八幡山古墳は円墳で、直径約77m、高さは11mを超える立派な古墳です。
 特徴的なのは、石室が古墳のだいぶ上の方にあることです。しかも、天井から側壁、床にいたるまで石が使われています。昭和54年に復元された石室が上部に露出していますが、この石室の見事さには目をみはるものがあります。入口に鍵がかかっていますが、柵から中を覗くことができます(上の右の写真)。
 緑泥片岩の産地は秩父で「石切場」の採掘場の遺跡(県指定)があります。緑泥片岩を荒川上流の水運によって、運搬したと思われます。その当時の権力者の権威「ちから」を想像できます。
掲示板の説明の字が消えて読めないのが残念です。暫定世界遺産候補の傍にあるので,きちんとした整備をしてほしいです。


 







2008/07/16 2:24:12|きのこ
猛毒のアケボノドクツルタケ

 テングタケの仲間は夏場が中心ですが、これも温暖化のためか、晩秋に見かけることが多いキノコです。ドクツルタケによく似ていますが、傘の中心がほんのりと紅く、一目で別種とわかります。掲載されている図鑑はまだ少ないようです。テングタケ科テングタケ属。
 これも破滅の天使の猛毒キノコです。「ふしぎな生きものカビ・キノコ」の本からの抜粋を書きます。小川 真氏の翻訳。
 アマトキシンによる中毒について、キノコを食べたあと、しばらくの間気持ちが良くなるそうです。最初の症状は8時間後、遅い場合は二日後に現れ、腹部の激痛と吐き気、ひどいと下痢をともないます。ところが、しばらくは症状が和らぎ、患者は退院できるようになったように見えます。その後、すぐに肝臓の障害が始まり、昏睡状態に陥り、時には死にいたるそうです。
アジアではよく栽培されているフクロツルタケに似ていますのでアジア系移民のひとが間違えて中毒するそうです。
日本でも中国から働きにきていた家族が山で食べて死んだと2-3前の新聞に書いてありました。
 写真は13日秩父で採集したものです。
 







2008/07/15 6:14:27|きのこ
猛毒「ドクツルタケ」
 夏から秋にかけて各種の広葉樹林(コナラ)などの林内地上に点々と発生する。薄暗い林の中に真っ白なこのきのこが目立ち、純白できれいなキノコ、日本の猛毒きのこの中でもトツプ級。ヨーロッパでは「死の天使」の異名で恐れられています。 日本ではあまり食べる人もいないようなきのこですが 何年かに一度は中毒事故があり、その中毒患者のうち何人かは命を落としています。
 その毒はアマトキシン類等が人体の細胞や肝臓・腎臓に障害与え、死にに至らしめる作用をします。
分類ではテングタケ科 テングタケ属、この仲間は食べない。
ドクツルタケは傘、ひだ、柄、つば、つぼともに白色のきのこ。つばより下の柄はささくれにおおわれ、つぼは袋状で大型です。宮崎 駿のクモセンニンが人間のために取っても取っても発生すると想像したものです(上から二番目写真)。一番したの写真はキノコの名称の基本です。