くさびら紀行

日ごろの興味をもったキノコ・植物・歴史町並み等を書きとめます。
 
2008/07/24 5:48:44|その他
JR青春18切符で柿田川の湧水を見てきました。

JR全線青春18切符(年齢制限なし)を買ってきました。夏休み中、春休み中、冬休み中5回(人)まで利用できます。
11500円、即ち11500/5=2300円以上JR全線に乗らないと得にならない。川越出発ですと鎌倉より先、高崎より先往復ですと得になります。結構、熟年が利用しています。
 川越駅を6時出発して大宮より湘南電車、東海道本線で熱海の乗り換え、10時過ぎに三島に着き、そこからバス代190円で柿田川の湧水公園に着きました。
 第二展望台は昔、紡績工場が井戸として利用していたものです。
この展望台からは年中変わることがなく水が湧き出している「わき間(湧き出口)」を見てきました。富士山が造った東洋一の湧水. 柿田川の名水は、水の『わき間』がたくさん見られる場所で無数の水の湧き出る『わき間』があります。日光と砂の色で思わぬ色を作り出していました(一番上の写真)。涼しく気持ちのいい場所でした。
地元の人は蒸し暑い夜でも、湧水の傍ではクーラーがなくても気持ちよく眠れると言ってました。
 二番目は柿田川の写真。日本最短の一級河川(1,200メートル)として知られています。この柿田川湧水群は、環境庁「名水百選」「二一世紀に残したい日本の自然百選」に認定されています。三番目は噴出した湧水です。でも晴天の昼間は写真が撮りにくいです。一番下は三島駅で湧水と思い写真を撮りましたがどうも違う。
       霊峰富士の名水
            柿田川
             守り続けて         
                子や孫に
 26-28日夏休みで旅行







2008/07/23 2:39:55|湧水
川越市笠幡の300年続いた湧水
 湧水(ゆうすい)とは地下水が地表に自然に出てきたもののことです。
 地下水が崖や谷頭から地表に流れでたものを湧水という。静岡県の柿田川湧水のふきだしのような大規模な湧水が知られていますが、地方の個人の家にある湧水はあまり知られていません。湧水は様々。湧き水(わきみず)や泉(いずみ)、湧泉(ゆうせん)とも言う。
 笠幡の300年続いた湧水は背後にスギ林と竹やぶの小さい岡(山)があり、そこから地下水が湧き出してきています。冬の渇水期は水が少なくなりますが、300年間一度も枯れたことが無いと言われてます。しかも三軒続いて湧水を持ってます。昔は洗い場等に使われた階段が今も残ってます。
xxx塾の先輩に案内してもらいました。先輩の湧水地調査は車で無く、自転車又は歩いて小さい用水を探し、たどって古老に聞いて探したとのこと。もちろん所有者は市とか県の指定を受けず個人で管理しています。







2008/07/22 4:43:38|きのこ
苦くないのに「キニガイグチ(黄苦猪口)」
 キニガイグチ(黄苦猪口)は夏ー秋に、マツ、コナラ、クヌギ、シイ、などの林地に発生する。傘は、はじめ半球状やがてほぼ平板状に開く、色は黄褐色ー帯黄褐橙色、傘の表面は平滑。孔口(傘裏)は多角形、傷をつけると褐変(左下)します。 柄は傘と同色で根もとに向かって細くなります。肉は弱い青変。
 分類はイグチ科ニガイグチ属でこの特徴は肉が苦味を呈し、食用には不適なものが多いが、この種は苦くなく、食べられるかも。
 口にいれて苦くないのにどうしてニガイグチ属なのと言うひとがいますが、分類は外部形態、胞子等で行なうので、この種に限り問題にならない。胞子紋がオリーブ色にならないことも特徴です。
 左上の写真の単位1cm。秋になると狭山湖周辺にも発生します。







2008/07/21 4:45:09|きのこ
ヤマドリタケモドキ(山鳥茸擬)
キノコは秋だけに発生するのでなく、梅雨あけ後の山にもかなり発生します。ヤマドリタケモドキ(山鳥茸擬)は初夏から夏に発生し、一週間前に川越のコナラ林下にも発生していました。 
 ヤマドリタケモドキはイグチ科ヤマドリタケ属のキノコで、長野では「セップモドキ」と呼ばれてます。
ヤマドリタケ(山鳥茸)はフランスではセップ,ドイツではスタインビルツ(石のように堅い)と呼ばれて、西洋では最高級のおいしいキノコです。このキノコは近縁種の「ヤマドリタケモドキ」の写真ですが、発生環境が違いから石のようには堅くならず、香りも弱い。
 この仲間は、かつてドクキノコは無いと言われてましたが亜高山に発生するドクヤマドリ等があります。そのうちに記載します。
 傘は5-20cm、黄褐色色、オリーブ褐色で多少ビロード状。柄は淡褐色で、逆根棒状、全面に網目紋状が基部まで覆う。肉は白色で変色しない。
 食通の人は風味、口当たりともよいとのこと。キノコは菌類なので変異が多いので食べる時は注意が必要です。







2008/07/20 8:13:28|町並み
熊谷市指定の文化財「根岸家の長屋門」(墓が県指定文化財)
 史跡クラブの松山のSさんに案内してもらいました。
 長屋門とは武士階級の屋敷門形式の一つ。使用人の居場所としての長屋を左右に備えた門。明治以降、民家の門形式の一つになりました。
 根岸家は江戸時代の豪農として栄え、幕末期の友山父子は、自邸内に剣術道場と「三餘堂(さんよどう)」(左下の写真)という寺子屋を開き、国学者の寺門静軒を招き、子弟の教育に尽力しました。友山は長州藩と親交があり江戸藩邸に招かれることもありました。幕末には浪士組(後の新撰組)に一時参加しましたが途中で分かれ帰郷し、村政に尽力しましたとのことです。
 幕末期、長州藩と幕府側とも付き合い、すごい政治家だと関心しました。しかも、吉見百穴の発掘や『新編武蔵風土記稿』の出版、寺子屋もつくり、教育者でもあります。墓が県指定の史跡になってますし、長屋門は熊谷市指定の文化財。