くさびら紀行

日ごろの興味をもったキノコ・植物・歴史町並み等を書きとめます。
 
2008/08/11 1:20:32|湧水
縄文時代からのの湧水「谷田の泉」

 谷田の泉の湧水は、あまりも低温のため、堤を廻らした溜池に流して日光で暖めてから、周辺の田んぼに引いていました。水田遺構を伝える用水路「谷田のたんぼ」跡がのこり、貴重な植物(カワモヅク)も繁茂させるなど保存すべき環境になっています。一番上の写真は湧水地点、二番目は、すぐ下、三番目はカワモヅク?。写真で見るとあまりにも綺麗なので、川の水がないように見えます。
 西武池袋線元加治駅から歩いて20分くらいで,看板がありますのでを行けます。
 入間川の河岸段丘に立地する入間市の「野田」「仏子」の地域は、ほかの地域に比べて、川や湧水から生活用水や農業用水を得やすくなっています。行く途中にキツネノカミソリ(8/8ブログ)も咲いていました。カワモヅクは早春の谷津の、きれいな湧き水が流れる小川にだけ生育。かつては市内の谷津で普通に見られたと思われるが、現在の自生地は自然観察園だけであります。それ以外の谷津では、環境の改変により生育条件が失われています。いつまでも残して置きたい環境です。
13ー15お盆休みにします。







2008/08/10 0:08:32|湧水
元加治駅傍の滝不動の湧水とオシャモジたんぼ跡の湧水

西武池袋線の元加治駅から歩いて5分以内のところの湧水です。周りは住宅街で、湧水のことを聞くと今は水は出てないといわれましたが、湧水がありました。滝不動の湧水はハケの中腹から二箇所湧き出していました。一つは道に沿って民家の脇からパイプ(二番目写真)で流しています。もう一つは、祠の近くの石垣で囲まれた穴(三番目)から流れて落ちていました。
 ハケは段丘崖と言う。その段丘面にしみ込んだ雨水が地下水となって湧き出します。これは万一の緊急用(地震)の時に利用するためといってました。
 オシャモジたんぼ跡の湧水は建物のしたのコンクリート壁につけられた鉄パイプから懇々と湧水がでています。かつてこの湧水の下にオシャモジの水田がありました。持ち主に聞くと保健所の調査では、今も飲めるというそうです。それでスイカを冷やしています。
 資料は「入間川再発見の別冊入間川散策ガイド」







2008/08/09 7:30:02|その他
洗濯のりでスライム遊び(孫の夏休みの工作)

    洗濯ノリでスライム遊び
「スライム」は20年ほど前に流行したおもちゃの名前。英語で「ぬるぬるの液体」の意味がある。このスライムは於いておくとドロリと流れていく、液体の性質。さわっても手につかず、つまんでも持ち上げることが出来、落とすとゴムボールのように弾む。これは固体の性質液体と固体の両方の性質をもっている。
1 材料(上から二番目) 費用は約1000円
PVA洗濯ノリ、ホウ砂、お湯と水、スチロールコップと割り箸、絵の具、大さじ。
2 手順
 ホウ砂の飽和水溶液をつくる。これはスチロールコップに水を半分入れ、ホウ砂*をスプーン一杯ずつ
 加えてかき混ぜる。とけ切れないホウ砂が底にたまるようになるまでホウ砂をいれる。
3、スチロールコップに、洗濯ノリを深さ2cmほどいれる。洗濯ノリはあらかじめお湯につけるとつくりやすい。
4、洗濯ノリを2倍のお湯でうすめる。
5、ホウ砂の飽和水溶液を大さじ一杯加え、いきよくかきまぜる。
6、さわっても手につかなくなるまで、ホウ砂の飽和水溶液を大さじ一杯加えてかきまぜる作業を繰り返す。できあがったらスチロールコップから取り出する
まとめ
スライムをひっぱったり、はずませたり性質を楽しむ。
PVA(ポリビニルアルコール)洗濯ノリは網目のようにつながる。そのために洗濯ノリは一つのかたまりになる。
原理
スライムの不思議なさわり心地は水の中でPVAとホウ砂が結びつくことによって生まれる。
孫の感想
スライムの面白さを知っているが買うと値段が高いので、馬鹿らしいので是非作ってほしい。
水色がきれいです。 
注意
ホウ砂は目の薬になるが、絶対口に入れないように注意する。span>







2008/08/08 6:52:27|植物
キツネノカミソリとウバユリ

川越の水上公園に保護されて開花しています。いつまでも残しておきたい貴重な植物です。
 キツネノカミソリは春に伸びてくる白緑色の細い帯状の葉を、「狐」が使う「剃刀」見立てて名がついた。
 本州から九州に生育するヒガンバナ科の植物です。ヒガンバナと同様に、花が咲くときには葉がない。早春からスイセンに似た葉を展開し、夏草が茂るころには葉が枯れる。その後に花茎を形成し、花を咲かせます。ヒガンバナが人里の刈り取り草原や河原だけに生育するのに比べ、キツネノカミソリは林縁や明るい落葉広葉樹林に生育している。
 ウバユリは花が咲くときに根元に葉が枯れて花がないので、「葉なし」を「歯なし」引っ掛けて姥にたとえて、名がついた。
 花が咲くのは一生に一度で、種子に翼がついて風によって運ばれます。樹林下に生えるものには葉が残るのもあります。
 最近では、もてない男がひがんで名を付けたとも言われてます。
ユリ科ユリ属。
 







2008/08/07 6:28:40|きのこ
スッポンタケの幼菌?
 前の続き、鷹山の黒耀石の掘り出した鉱山ような大規模な遺跡が残ってます(クレーターのような窪み)。その窪みにスッポンタケ科スッポンタケ属の幼菌が発生していました。成菌だと分類できるのですが、幼菌なので種名には自信がもてない。その幼菌を黒耀石の尖ったもので切ってみました(上右)。結構切れます。
 埼玉ではスッポンタケは梅雨の時期にウッドチップの中に発生します。ここではミズナラと松の下でした。
 古い図鑑では腹菌類と言う。腹菌類では胞子を形成する組織体は胞子を充分に成熟させるまで殻皮(被膜)につつまれる(上左)。これと比べてハラタケ類(普通のキノコ)では、始め子実層(キノコが胞子を造るための細胞層)は被膜に覆われるが、露出して胞子を成熟させる。またヒダナシタケ(堅い茸)類では、最初から露出して胞子を成熟させる。最近の分類では腹菌類は言わないそうです。
そのうち成菌を載せます。