くさびら紀行

日ごろの興味をもったキノコ・植物・歴史町並み等を書きとめます。
 
2008/08/19 1:15:49|湧水
環境省選定「妙音沢(みょうおんさわ)湧水」

 今回はいきがいの先輩のIさんに案内してもらいました。
 妙音沢湧水は環境省が今年6月に選定した新しい名水100に選ばれたところです。地域住民などによる保全活動が主体的におこなわれている湧水などから百箇所の「名水」を選んだそうです。
 写真の上から一番目と二番目は湧水地点。一番下はまもなく、黒目川に注ぐところ。 
 この湧水は新座市営墓地(新座高校の裏側)の近くにある斜面林にわく湧水で、武蔵野台地の段丘崖(ハケ)下から大沢、小沢の二筋の流れを作り、黒目川に注いでいます。この水域にはプラナリア、ヘビトンボなどの貴重な水生生物が生息しています。
 プラナリアとは和名でナミウズムシといい、動物分類上、扁形動物門、渦虫綱の総称で再生力と走行性の実験に使用されます。
 この黒目川は川越の新河岸川と比較すれば、うらやましいほど澄み切った水でした。また、湧水のある斜面林にはカタクリやニリンソウなどの貴重な植物が自生しています。
 妙音沢とは「その昔、天から降りてきた弁財天が、村人に琵琶の秘曲を授けた」「弁財天の奏でる調べは片山の里に響きわたった」との伝説からきているそうです。
ただ残念なことには段丘崖の上が住宅地になっていることですが、でもいつまでも残してほしい。








2008/08/18 7:21:24|きのこ
珍品「モエギアミアシイグチ(萌黄網脚猪口)
 モエギアミアシイグチ(萌黄網脚猪口)の傘は表面に粘性がなく、黒から帯紫黒色。管孔(カサ裏で胞子を造る)は直生ーほぼ離生し帯紫灰色、のち多少ピンク色を帯びます(左下)。柄の表面は帯緑色の地に隆起した網目模様、網目は帯紫灰色(左下)、手で触れると黒色になります。
 夏から秋に、コナラなどのブナ科の樹下で、夏の高温時に発生します。
 ニュギニアの原住民であるクミ族が儀式に使用して興奮状態になることが報告されているが、催幻覚成分が確認されてない(日本毒きのこより)。イグチ科イグチ属。
今の科学でも毒成分不明、中毒成分不明で不可思議なきのこが多いのが魅力かも。







2008/08/17 6:03:41|きのこ
タマゴタケ

 竜王峡のムササビ橋の傍で、親子がサワガニを取っていました。その上の広葉樹の下にタマゴタケがありました。カサ、ヒダ、ツバ、ツボがある(一番下)のでハラタケ目テングタケ科アマニタ属です。カサ(上から三番目)は美しい赤で周辺に条線の溝があります。柄は黄色、その黄色の地に帯赤色のだんだら模様があり、上部に橙黄色のツバ、基部に白色のツボがあります。
上から二番目の写真は幼菌ですが、その基部の白色のツボが幼菌全体を覆い卵型になっているので名前が付いたとも言われてます。
発生は夏ー秋、コナラ、ミズナラ、ブナ、モミなどの樹下です。
おいしいキノコ、かつては毒毒しい類赤なので食べなかったが、今はキノコの本に必ず紹介されているから食べる人が多い。食べる時はよく調べてください。比企にも夏に発生しています。
 ヨーロッパではこの仲間のセイヨウタマゴタケがあり、キノコの帝王カエサル(Amanita Caesarea)という学名が付いています。 Caesareaは世界史で有名な帝王カエサルから由来。







2008/08/16 6:03:33|湧水
奇岩織り成す「竜王峡」

青春JR18切符を使って、今市駅に行き、東武鉄道で竜王峡に行ってきました。竜王峡とは昔、海底火山の活動によって噴出した火山岩が、鬼怒川の流れによって侵食され、現在のような景観になったと言われています。売店の間を通って階段を下りると自然研究路の看板があります。すぐ下に鬼怒川に注ぐ虹見の滝(一番上)があります。滝の水滴が日光を受けて、虹が現れたのでこの名がつきました。しばらくじっとしていましたが、虹は見えませんでした。虹見橋を過ぎると、両岸の岩々が白っぽい流紋岩から形成されています。白い渓谷には、かめ穴、流紋岩の割目などの景観を楽しめます。流紋岩とは白っぽく淡い色合いの石に、光沢のある長石や石英などが点在しています。
 そこから上流に向かって20分歩くと、むささび橋。むささび橋を過ぎるあたりから、岩の色は青っぽく変わっていきます。火山灰が堆積してできた緑色凝灰岩。両岸は多種多様な奇岩で覆われています。そこに、むささび茶屋があります。そこから、少し登ると「キツネノカミソリ」が斜面一杯に咲いていました。さらに登ると「兎はね(一番下)」「柱状節理(上から三番目)」等がありました。「兎はね」とは川幅4mくらいの狭い廊下状になっているため、兎でも渡れるほどなのでこの名つきました。「柱状節理」とは突然材木を立てかけたような六角形の岩肌に出会います。地下のマグマが地表近くで冷却されて収縮してできたものです。その他に、亀穴、大観等があります。まもなく、白岩緑地に着きます。昔はその上にバス停がありましたが、今はバスの便がすくないのでむささび茶屋に戻ります。
 無名の滝と湧水地点、キノコも発生していますので、ハイキングコースとしては最高の所です。







2008/08/12 7:06:05|その他
昔遊び(竹馬・竹とんぼ・ポックリ・水鉄砲・虹)

 公民館主催、事業協力小江戸塾で昔遊び(竹馬・竹とんぼ・ポックリ・水鉄砲・虹)を行いました。
 虹は、ホースに霧の出来るノズルを使い太陽を背にして、つくりました。
 虹の原理は、太陽光に含まれる各スペクトルが大気中の水滴によって屈折されるときの屈折率の違いによって作られます。
 虹とは太陽の光と小さな水のツブが空にいっぱい広がっているからでき、アーチ状に掛かる光の帯。雨がやんだ後に天空に現れるものを指すが、雨上がりに限らず滝やスプリンクラーの付近などでしばしば見られます。
 今までは、缶ポックリはでしたが今年から竹と縄の竹ポックリにしたので、子供たちに人気でした。当日、竹馬・竹とんぼ・ポックリ・水鉄砲が沢山準備したので、子どもたちは総ての遊びを満喫していました。
 水遊びを兼ねてた水鉄砲に人気が集中していました。竹馬は支援者が乗り方を丁寧に指導しましたが、難し。初級用には今の竹馬。中、上級ようには昔の竹で作った竹馬がよいと考えています。どなたか子供が大きくなっていらない竹馬がないですか。買うとたかいので。
8/13-15お盆休み/span>