くさびら紀行

日ごろの興味をもったキノコ・植物・歴史町並み等を書きとめます。
 
2008/08/30 2:54:33|町並み
埼玉県自然学習センターと指定管理者制度

指定管理制度とは
 この制度は、一言で言ってしまえば、最終的な管理権限を自治体に残したまま指定管理者に施設の管理運営を任せる(委任)というものです。その際、かつての「管理委託制度」の場合は地方自治体の出資法人のうち一定の条件を満たした団体や農協や生協、自治会といった公共的団体等が対象でしたが、「指定管理者制度」は議会の議決が必要とされるとはいえ、基本的に制限がなくなりました。そのため、民間の株式会社でもNPOでも、さらには法人格を持たない任意団体でも参入が可能とされています。
 そのため、今後ますます広げられていく「公の施設」への指定管理者制度の導入をめぐっては、NPOも参入の機会が増加していくものと考えられます。
 一番上の写真は埼玉県自然学習センターの玄関口です。ゴミ問題の喚起のためにゴミ用の籠を置いてあり、その後ろには子供達が自然の道具で遊ぶために竹ボックリが置いてあります。
 二番目は体感の教育でクサギ葉の匂いをかぎ、そこにススメガ等の昆虫があつまるのを観察した。
 班対抗でオオヒラタシデムシ(シデムシ)を集めます。「このシデ虫類は公園の清掃係です。動物や魚などの死体やごみをきれいに食べます。人の嫌がる仕事を喜んでしてくれています。」説明をして最後に放します。オオヒラタシデムシの幼虫。まるで三葉虫のような体型。青灰色がかった黒色で、上翅にあらい縦筋がある大型のシデムシはカブトムシ亜目 シデムシ科 シデムシ亜科です。
一番下は結婚しているところです。
 
 









2008/08/29 3:17:37|きのこ
埼玉県自然学習センター(北本自然観察公園)見学の支援者として

昨日、「小畔川探検隊」を引率して市のマイクロバスで埼玉県自然学習センター(北本自然観察公園)に行ってきました。
 今は財団法人「埼玉県生態系保護協会」が県から委託されて運営されています。
目的  自然について学習し、理解を深めていただく施設として、多くの県民の方々に愛される運営を心がけている。
場所   JR高崎線北本駅西口下車北里研究所メディカルセンター病院行きバス15分チサン第三団地経由自然観察公園前下車
運営  平成18年4月1日より指定管理者制度がスタートし、埼玉県自然学習センター・北本自然観察公園の管理運営を財団法人埼玉県生態系保護協会が担当している 
概略  広さ約33ha。東京ドーム7個分の広々とした自然公園の中で、昆虫約1,700種、野鳥約160種とたくさんの生き物が暮らしいる。公園には藪やしげみなど、動物が身を隠したり子育てする場所が残され、生き物たちが住みやすい環境が保たれている。自然学習センターには季節ごとの観察ガイドがあるので、ガイドをたよりに生き物たちに会いにいけます。
上の写真は二階から゜フロミナーでカルガモ観察。次のは班対抗の動物チリトリゲーム。
キノコはウラベニガサ科のベニヒダタケ。ウラベニガサ科は一番下の写真のように傘の裏が紅になります。この雨でキノコの発生がすごい。名前のわからないキノコ(名無しのキノコもあるらしい)が多かった。
 無料で専門委員が親切丁寧に指導してくれましたので子供達も満足。







2008/08/28 2:19:54|植物
バナナの蕾((果軸))

  自転車に乗って仙波河岸公園にいったら、上から二番目の写真のように、花(花序)が偽茎の先端から出て、下に向かってぶら下がているバナナの蕾(果軸)がありましたので、持ち主にことわって調べてみました。その蕾の皮をを剥くと花が出てきました。その蕾を半分に切ってみました(一番下)。皮(花弁?)と花が交互にになっていました。それで1本の蕾(果軸)に複数の果房(果段)がつき、各果房には10本から20本程度の果指から成っているバナナの実(房)になることがわかりました。小指くらいの大きさになりますが、まずく食べら無いと言ってました。川越で栽培するのには温度不足かも。また市販されているものは、未成熟のバナナを、輸送途中の船の中で熟成させます。そのために、このエチレンガスを使います。自然界にごく普通に存在する無毒のガスで非常に簡単な構造の分子ですが、成熟ホルモンであると同時に老化ホルモンでもあります。
 一般的に植物は花を咲かせて受粉をすると、出来るだけ早く子孫を残す(種を作る)ために、自らを老化させます。
 その高く伸びた茎のような部分は偽茎(仮茎)と呼ばれ、実際には、葉鞘が幾重にも重なりあっているものです。茎は地下にあって短く横に這うのでかなり殖えます(一番上)。
 バナナ(甘蕉 ・実芭蕉)はバショウ科バショウ属の食用品種群の総称。幾つかの原種から育種された多年草果物ですが、実際は野菜にはいるそうです。
 この後からも観察を続けてみますが、何かわかったら教えてください








2008/08/27 6:30:24|町並み
有栖川宮記念公園(和宮の許嫁)
 「大名庭園」は近世の大名が、芸術的な生活を楽しむために造った庭園で、一面では平和の中でお互いが威を誇るために大庭園を造った庭園。
 有栖川宮記念公園は傾斜地を利用した渓流、林泉修景式大名庭園の面影を見ることができます。林泉:林や泉水を配して造った庭園。 修景:自然の美しさを損なわないように風景を整えたものです。
 高台の広場に巨大な台座に騎乗した軍人の銅像が建ってっています。明治維新で活躍した有栖川宮熾仁親王の馬上姿で、三宅坂(現国会図書館)にあったものを昭和37年(1962)現在地に移したもの。
 有栖川宮熾仁(たるひと)親王は、幕末に攘夷論を主張して自ら江戸城に入り、王政復古とともに総裁職に就任。戊辰戦争では東征大総督、会津征討大総督、西南戦争でも征討総督となり、幕府崩壊の明治時代には陸軍大将、参謀総長を歴任した人です。
場所は大使館の多い広尾で、その中に都立中央図書館もあります。







2008/08/26 7:32:38|町並み
芝増上寺

 

 三解脱門は増上寺の表の顔として道往く人々に威風堂々とした姿をみせています。三門とは、むさぼり、いかり、おろかさの三つの煩悩を解脱する門を意味するそうです。
 江戸時代に入ると、本寺は徳川家康の帰依を受け、以後徳川家の菩提寺として隆盛しました。また関東における浄土宗布教の中心となっております。江戸の初期に造営された当時の面影を残す唯一の建造物で国の重要文化財です。
 水盤舎は家光の三男である綱重の御霊屋(清揚院殿)にあったもの。他の御霊屋の建物はほとんど戦災で焼失したが、それを免れた貴重なもの。
 大梵鐘の高さは3.3m、重さ15トンで江戸時代の梵鐘としては東日本最大もので、近くに寄るとその大きさに驚きます。その鐘の音は江戸三大名鐘の一つに数えられ、朝夕六度ずつ江戸の町の隅々まで響きわたったとのことです。
「今鳴るは芝か上野か浅草か江戸の七分ほど聞こえる芝の鐘」また除夜の鐘は、一般の方々も参加して4人1組で百八つの鐘を厳かにつき鳴らすそうです。
 安国殿の右側に、赤い帽子やよだれかけをつけた石地蔵がずらりと並んでいます。陽の目をみることなしに葬られた水子の霊を供養するための千体地蔵です。
 三大経蔵等の国指定文化財もあり、見るのに一日はかかります。