くさびら紀行

日ごろの興味をもったキノコ・植物・歴史町並み等を書きとめます。
 
2008/09/26 6:51:43|植物
ウコンの仲間「クルクマ・ロータスピンク」
 此花も近所の家の庭に咲いて、最初に見たときは、造花のように見えました。
クルクマ・ロータスピンクはタイ国北部の山林に自生するウコンの仲間で、根茎には芳香があります。葉を数枚展開した後、葉より花茎伸ばし、上品なハスの花に似た花を夏から秋にかけて咲かせます。花と見られる部分は苞といわれている部分で、本当の花は苞より下の部分です。開花時期も長くショウガ科です。
Curcuma(クルクマ)属はアラビア名Kurkumからきたもので黄色を意味するそうです。、この属は約40種で熱帯アジアに分布していますので非耐寒性。ウコンは薬用と知られてますが、この花は苞が大きく鑑賞用です。







2008/09/25 1:21:23|植物
マンジュシャゲの園芸種

 9月21日の「シロバナマンジシャゲ」のブログの続き。写真はいずれも園芸種。上から三番目までは近所の庭に咲いてました。温室経営をしているところから貰ったという。一番下写真は京都の○○種苗会社から購入したそうです。シロバナマンジュシャゲと比較すると黄色みがあり、一番下は赤みがあります。 
 ヒガンバナは別名がマンジュシャゲという。ヒガンバナ科リコリス属です。
秋に咲き、赤いのを一般にヒガンバナ(マンジュシャゲ)と呼びます。白いのが、シロバナマンジュシャゲ。
 ヒガンバナ(彼岸花)の地下茎(球根、正確には鱗茎)にはデンプンが含まれ、水にさらして、鱗茎に含まれるリコリンその他のアルカロイド除くと食用となり、昔は飢饉(ききん)に備えて田んぼのあぜ道に植えました。ヒガンバナの有毒性や悪臭を利用して、モグラやネズミなどから田んぼのあぜ道を守る目的で植えたとも言われてます。あぜ道にヒガンバナが多い理由の一つかも。
 
 







2008/09/24 2:14:49|きのこ
カバイロツルタケ(樺色鶴茸)の幼菌から成菌まで
カバイロツルタケ(樺色鶴茸)が市内のあるお寺の松の下で、コケがあるところに、幼菌から成菌まで20本発生していました。発生時期をずらして、発生したほうが子孫を残す確立は高くなります。
 傘は茶褐色、条線あり、柄は白色〜淡褐色、基部は塊茎状、ひだは白色、ツバはなし。つぼは膜質さや状。 地方名は「ささもたし」「ささむたし」。
 分類はテングタケ科テングタケ属。図鑑によれば食と書いてありますが、テングタケ属なので食べないほうがよいでしょう。けして珍しいキノコではありませんが、同じ狭い場所に、幼菌から成菌まで発生していたので載せました。  








2008/09/22 5:56:35|きのこ
エリマキツチグリ(襟巻土栗)とホオズキタケ(酸漿茸)

エリマキツチグリ(襟巻土栗)は分類的にはツチグリ科ではなく、ヒメツチグリ科です。外皮が星型に開くときに途中から裂けて、ちょうど内皮をエリマキ状に取り囲むのでこの名がついた。この仲間には「・・ツチグリ」と「・・ツチガキ」という名前が混在していて、とても分かりにくい。発生は夏ー秋、林内地上特に落葉層の豊富な部分に群生します。
 ホオズキタケ(酸漿茸)の名前の由来は植物のホオズキから来ています。写真(一番下)のように、多少不規則に歪み、単生あるいは数個が互いに癒着します。大きさは2〜4cm。新鮮な時は弾力があるが乾けば堅くなります。表面は橙黄色〜赤褐色、はじめ平滑、のち黒点(微少な穴)を生じ、ここから粉(子嚢胞子)を噴いて黒く汚れます。内部ははじめ橙黄色のゼリー質の内容物で満たされ、乾燥すると空洞になります。
夏〜秋、広葉樹の朽ち木上に発生します。
一番下のメモリは1cm、川越の森で写真を撮りました。








2008/09/21 3:24:47|その他
ヤグラタケ(櫓茸)とシロバナマンジュシャゲ(白花曼珠沙華)

ヤグラタケ(櫓茸)はキシメジ科 ヤグラタケ属で、にかいたけ(古名)とも言う地方もあるそうです。
キノコの上に生える、キノコです。台になるキノコは、決まってクロハツの仲間で、生態的には珍しいですが、雨の多い時期には、このキノコをわりとよく見かけます。
 光合成のできない生物は、有機物を餌にしなければなりません。この点では、キノコも動物と同じです。 キノコの餌は、いろいろです。落ち葉や枯れ枝を分解し、餌にするキノコもあります。種子植物と共生して、種子植物の根より細い菌糸を利用して効率よく無機物を集めて種子植物に与えるかわりに、植物の作ったデンプンを分けてもらうキノコもいます。この写真のヤグラタケはまさにそのキノコで、クロハツというキノコの上で、朽ちたクロハツを栄養源にして育っています。
 普通のマンジュシャゲ(曼珠沙華)は赤に決まっていますが,写真のように、白い花の咲くものがあります。これは園芸品種か、又は突然変異とも考えられます。公園を散歩していたら,白いヒガンバナが咲いていました。園芸品種はショウキズイセン(鍾馗水仙)とヒガンバナの交雑種だそうです。