くさびら紀行

日ごろの興味をもったキノコ・植物・歴史町並み等を書きとめます。
 
2008/10/13 1:00:26|きのこ
秋に発生した「カンゾウタケ(肝臓茸)」

傘が肝臓―牛の舌状、表面は(一番上の写真)赤紅色―暗赤褐色で表面に顆粒をおびるのでカンゾウタケ(肝臓茸)と言います。地方名は「肝臓茸」・「牛の舌茸」、 英名はBeefsteak Fungusと言われています。
 肉は赤と白の縞模様を表(二番目)し、赤い汁を含んだ獣肉様(三番目)で酸味があります。まさにキノコのビフテキです。
 関東ではG.W.頃を中心に、公園や神社のスダジイの木にわりと普通に見られるようです。
 今回はなんと10月、奥合津のミズナラに発生していました。図鑑によると英国ではナラの大木の根際に発生し、心材の褐色ぐされを起すと書いてありました。
 フランスでは牛の舌と呼んで生のままスライスしてサラダの材料にするそうです。生で食べるのは抵抗があるので湯がいて油で炒めて食べました(一番下)。レバーを焼いた肉のような感じでした。
 その名の通り、肝臓をスライスようなもの(三番目)を出されても、きっとキノコとは思わないでしょう。常識的なキノコの概念からかけ離れており、一度見るとけして忘れがたいキノコになります。
分類はカンゾウタケ科カンゾウタケ属、1属で従来はヒダナシタケ 目でしたが遺伝解析の結果、むしろハラタケも目に近縁にであると言われています。
今回は金山町(会津藩の金山のあったところ)の友人のMさんの別荘に泊まりました。







2008/10/12 9:24:07|きのこ
天然マイタケ(舞茸)
 奥会津に行き、仲間が天然マイタケ(左の写真)をゲットしました。斜面40度以上もある所を長靴で登りましたので、三人とも何回か滑り落ちました。採取した後で「山のまいたけ採りの名人」がここにマイタケがあったでしょうと言われました。かろうじて、今回は名人よりも先んじてました。競争激化の連休。まいたけ(舞茸)は、キノコのなかでも決まった木(ほとんどがミズナラの木)だけにしか発生しません。しかも太い木で枝(真ん中写真)が多少枯れているところを探します。、光線の加減で違うようにみえますが、左と右の写真は同じものです。味も値段もかなり違う。当たり前なのですが、入山料を支払いました。







2008/10/09 18:34:31|川越
小江戸川越の町探検{正岡子規の碑}
 ボランテイアの小江戸塾で、子供たちをつれて蔵造りの町を見学しました。
 川越街道に面した「八百勘食堂」(現・新井博宅)と言う店先に正岡子規の句碑があります(左上)。
 子規は大変旅行好きで川越にきたのは25才の帝大学生の頃でした。明治24年の当時は約人口二万人の町、鉄道も電灯もなかった。子規は東松山を経て川越に到着し旅館の今福屋に一泊した。その主人は風流人でよく和歌を詠んでいた。そこで意気投合して閑談にふけった。そこで隣の織物の仕上げでもあろうか、砧打ちの音がものさびしくゆるがしていた。若く多感な子規には、それが胸を刺すように哀れに感じられた。そこで「砧うつ隣に寒き旅寝哉」という一句を詠んだ。
 八百勘光代は句碑を建てた。八百勘もなくなり、見捨てられていた句碑を現当主が再建したという。下の段の写真は川越市蔵造り資料館で撮りました。今日、これからキノコ観察で会津にいきますので明日は休みです。










2008/10/09 3:29:16|町並み
小川町勝呂にある国指定「吉田家住宅」
 和紙で有名な小川町にある吉田家住宅は、享保6(1721)年に建築された、実年代のわかる県内最古の民家です。これは通し柱でないので県内最古がわかるそうです。通し柱とは多層階建ての木造建築物で、すべての階を貫く切れ目のない柱のことで、享保の時代にはその通し柱を作る技術がなかったとのこと。また昭和59年の調査で柱に貼り付けてあった棟札が発見されましたので享保6年が証明されました。
 平成元(1988)年に国の重要文化財建造物に指定されました。
 入母屋造りで茅葺屋根を持つ大きな民家です。間取りは「三間広間型」〔上の真ん中の写真〕と呼ばれる、奥に2間の畳敷きの座敷、手前に広い板間のある江戸時代の典型的なものです。板間にはいろりがきられ、土間の中央やや北側に大きな一口のかまどがあります。南側の大戸脇には風呂場があり、その対岸の北側には流しが作られています。座敷の上には2階が造られています。現在、萱を葺き変えるのに3000万円以上掛かるそうです。JR竹沢駅から徒歩10分。小川元気プラザから車で8分。いろいろなイベントに部屋を貸すそうです。








2008/10/07 19:50:44|きのこ
小川元気プラザでのキノコ観察会

 小川元気プラザに届けを出し、キノコ観察会を10/5に行いました。下見の時、一番上の写真、雌のカミキリは交尾が終わったので雄を食べてました。自分の遺伝子を残すために雌の餌になります。男の哀れさを感じました。小川の里は、小さい山あり、谷あり、小川ありと変化にとんだ地形で、コナラ、クマシデをはじめとして各種の樹種が沢山自生している場所です。このような条件に恵まれた場所は、きのこにとっても絶好の発生環境であります。
今回の観察会は埼玉きのこ会員と川博で募集した19名と一緒に実施しまた。当日は、曇りのきのこ観察日和でした。
参加者は、40名。観察会参加の受付を済ませ、本日の世話人から概要説明ののち2〜3の注意事項などを聞いて、埼玉きのこ会役員が引率し、きのこ観察地へ足取りも軽く、向かいました。
 昼ころに各会員と参加者は、再集合し、鑑定会(上から二番目)を実施しました。今回、鑑定されたキノコの種は60種以上のキノコがありました。採集したキノコは取った場所の山に返します。
上から三番目の写真はオオゴムタケ。オオゴムタケ(大護謨茸)はクロチャワンタケ科、オオゴムタケ属 。発生は夏から秋に広葉樹の落枝、倒木上から発生して木材腐朽菌。
 子嚢盤(一番下)は半球形、黒褐色、肉厚、ゴムのような弾力あり、内部は寒天状。以前食べた時、寒天質なので、湯がいて皮を剥きシロッブで食べてました結構いけます。