傘が肝臓―牛の舌状、表面は(一番上の写真)赤紅色―暗赤褐色で表面に顆粒をおびるのでカンゾウタケ(肝臓茸)と言います。地方名は「肝臓茸」・「牛の舌茸」、 英名はBeefsteak Fungusと言われています。 肉は赤と白の縞模様を表(二番目)し、赤い汁を含んだ獣肉様(三番目)で酸味があります。まさにキノコのビフテキです。 関東ではG.W.頃を中心に、公園や神社のスダジイの木にわりと普通に見られるようです。 今回はなんと10月、奥合津のミズナラに発生していました。図鑑によると英国ではナラの大木の根際に発生し、心材の褐色ぐされを起すと書いてありました。 フランスでは牛の舌と呼んで生のままスライスしてサラダの材料にするそうです。生で食べるのは抵抗があるので湯がいて油で炒めて食べました(一番下)。レバーを焼いた肉のような感じでした。 その名の通り、肝臓をスライスようなもの(三番目)を出されても、きっとキノコとは思わないでしょう。常識的なキノコの概念からかけ離れており、一度見るとけして忘れがたいキノコになります。 分類はカンゾウタケ科カンゾウタケ属、1属で従来はヒダナシタケ 目でしたが遺伝解析の結果、むしろハラタケも目に近縁にであると言われています。 今回は金山町(会津藩の金山のあったところ)の友人のMさんの別荘に泊まりました。
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