くさびら紀行

日ごろの興味をもったキノコ・植物・歴史町並み等を書きとめます。
 
2008/11/03 1:29:08|植物
ヒノキの枝打ちに参加
 主催環境ネットで、場所鎌北湖(昨日の鎌北湖の紅葉)、指導者は県森林公社。ヒノキの枝打ちに初めて参加しました。枝打ちは、「無節(むふし)」の良質材の生産を主目的として、枯れ枝やある高さまでの生き枝を、その付け根付近から除去する作業です。枝打ちの第一の目的は、無節の材の生産ですが、それと同時に年輪幅、年輪の走向角度(材の太さを同じにする)など年輪構成の優れた材の生産にも効果があります。
 枝打ちの仕方は、右上の写真のように左手をノコギリで切る位置より上におきます。手をノコギリで切らないため。少し太い枝葉は枝のしたをきり、それから上からノコギリで切ります。右下は枝打ちの後手、左下は枝打ちをした森です。
輸入外材におされ、手間賃が高く、維持が大変なので企業から補助を貰って森林を維持しているそうです。
 







2008/11/02 2:45:02|植物
ガマズミの実
ガマズミは大言海の辞書によると「赫つ実(カガツミ)」から転訛したものと書いてあります。つまり果実の赤色が輝く意味からだと思います。ズミは仲間のミヤマガマズミの果実が染色に使ったから「ズミ」は「染め」の意味です。
 ガマズミは日本全国に分布する落葉低木。萌芽再生力が高く、葉は、長円形、対生して若葉には毛があり、葉脈は明瞭です。花は、初夏、枝に白い小花を水平につけ、芳香があります。果実は、写真のように秋に直径5ミリくらいの卵形の赤い実になり、熟すと鮮やかな赤から紅紫色になっていきます。ガマズミの実は、食べると甘酸っぱい味がします。
 良く似た、ミヤマガマズミとの違いは、葉の先が鈍く尖る葉が多く、葉柄に短毛が密生することで区別できます。
 分類はスイカズラ科ガマズミ属。*萌芽再生力とはクヌギ、コナラなどのように伐採しても切り株から数本の芽を出して株状に成長します。







2008/11/01 5:32:54|植物
果実のかたまり「マムシグサ」
 マムシグサはサトイモ科(ミズバショウやザゼンソウの仲間)テンナンショウ属の多年草。明るい森林や谷沿いのやや湿った場所に生育します。春に地下の球根から茎を伸ばし、左の写真のように多数の小葉に分かれていますが、茎の左右で2枚の複葉となり、仏炎苞を形成し、その中に花序があります。花の苞は緑色のものから褐紫色を帯びるものまであり、変異が大きい。写真のように果実は秋に橙色に熟し、トウモロコシの形となります。茎には褐紫色の模様があります。これがマムシの皮膚の模様に似ているのでマムシグサの和名となった。花の形も蛇が鎌首をもたげているイメージであるが、マムシが居そうな場所に生えていることも重なっていると思われます。
 生の根茎(こんけい)は、漢方薬で摩り下ろしてから、はれもの、肩こり、胸痛などに塗布します。







2008/10/31 2:00:39|植物
ハナミズキの別名は「アメリカ山法師」
 ハナミズキはミズキ科の落葉小高木。樹皮は灰黒色で、葉は楕円形となっています。北アメリカ原産。花期は4月下旬から5月上旬で白や薄いピンクの花をつけます。秋につける実は写真のように複合果で赤い。庭木のほか街路樹として利用されています。ハナミズキの別名をアメリカハナミズキと言う人がいますが、誤りです。「アメリカ山法師」が正式名称です。日本在来種のヤマボウシ(山法師)と似ているので区別するためだと思います。ハナミズキは1912年当時の東京市の市長が「アメリカへ日本の桜を贈った返礼として贈られたもの」です。 このことから、ハナミズキは「平和」と「友好」の象徴であることが分かります。ハナミズキの花言葉は「私の想いを受けとってください」ということで、歌にも詠まれています。あっちこっち目にする街路樹も綺麗な紅葉です。







2008/10/30 1:56:28|植物
ナンキンハゼ(南京黄櫨)の紅葉
ナンキンハゼ(南京黄櫨)は、中国原産の庭園樹木で、秋の紅葉が美しいことや、白い「実」が見た目おもしろいので、街路樹として使われています。樹皮は灰褐色、葉は互生(左下)し、ひし形状卵形で先は急にとがる。枝先や葉液に総状花序をだし、芳香のある黄花をつけます。雌花は基部に2-3個の実をつけます。その実は白いロウ質に包まれ種子からロウをとります。その実は有毒。上の段の写真は左から順番に紅葉してきます。
 分類トウダイグサ科。中国から渡来し、実から鳥黐(とりもち)を採ったことに由来するといわれています。
 いがまんじゅうは周りについた赤飯を栗のイガに例えたものです。昔、農作業の休憩時や豊作祈願の夏祭りによく作って食べました。また全国郷土料理百選に選ばれました。