くさびら紀行

日ごろの興味をもったキノコ・植物・歴史町並み等を書きとめます。
 
2008/11/08 3:07:37|植物
バクチノキ(博打の木)
バクチノキ(博打の木)という名前に惹かれて調べてみました。この木は時として直径1mになるとも言われてますが、写真のようにある程度太くなると樹皮がウロコ状にはがれ(右上の写真の右から左に変わる)、そのあとが鮮やかな赤褐色をしています。このようすをバクチに負けた博徒が身ぐるみはがれ、赤裸のまま賭場から放り出された姿になぞらえてこの名が付いたといわれ、江戸時代には博徒の信仰の対象になったという。バラ科サクラ亜科サクラ属バクチノキ亜属で別名ビランジュ(毘欄樹)で葉に毒があります。滑川の国営森林公園に二本しかないという。







2008/11/07 6:14:56|植物
東京大学秩父演習林に行く

環境ネット主催、秩父演習林のボランティアの案内で埼玉県の東京大学秩父演習林を訪れました。入川林道から森林軌道を歩いて、荒川の起点まで行きました。
この森林軌道が魅力的であるのは、緩やかな勾配で歩きやすく、渓流沿いの森林を観察しながら歩けます。
 カモシカが警戒するかのように我々を見ていました。紅葉した落ち葉はブナ(二番上の写真の上)とイヌブナ(写真の下)。上から二番目の写真のように、ブナは成葉になると毛はほとんど落ちてしまう。また、ブナの葉はイヌブナよりやや厚ぼったい。イヌブナの若い葉は両面とも長い軟毛があり、表面はやがてなくなるが、裏面の脈上は黄葉の頃まで残ります。一番下の写真のようにイヌブナは中心部の幹が枯れると、その外側に派生する新芽が成長し、その幹が肥大生育するため、独特の景観と特徴を持ちます。
 上から三番目はヒトツバカエデ。別名はマルバカエデ(丸葉楓)
山地に生える落葉高木です。葉はカエデ属に特有の切れ込みがなくハート型をしています。これがカエデの仲間とはちょっとわかりにくいです。秋に黄色く色づきます。
 秩父演習林には宿泊施設もあり、我々も申し込むと宿泊できますとのこと。  







2008/11/06 5:36:10|きのこ
川の博物館の「きのこ展」
川の博物館の「きのこ展」は今月の11月16日まで実施しています。
キノコの形や色、生態、動物、植物との関係を解説するパネルや標本などを紹介しています。写真は展示パネルを撮りました。
 烏賊に似ているから和名がつきましたが珍菌(稀種)。アカイカタケの幼菌は球形〜卵形、白〜淡褐色、グレバ(本体)は柄の上部の皿状部に生じ黒褐色。粘液化して糞臭あります。発生は 夏と秋の二回林地や竹林に散生します。次は前に紹介したベニテング。光るキノコも紹介していました。左下の写真の右側はスツポンタケ。写真のきのこノートは初心者向きでなかなかよくできてます。これも配布していました。見に行くと、きのこは菌類ということがわかります。
近くに鉢形城跡も散策してきました。







2008/11/04 17:26:48|町並み
「川越城の七不思議」見学支援
 中央公民館主催で小江戸塾協力で川越城の七不思議を廻ってきました。市立博物館→霧吹きの井戸 →初雁のスギ →天神御手洗の井戸→夜奈川の小石 →人身御供→片葉の葦(左上) → 城中蹄の音(非公開のため説明のみ)。
私たちは博物館で江戸図屏風等の説明を受けましたので、今回は江戸図屏風のみ。江戸図屏風は江戸時代初期の江戸市街地および近郊の景観を画題として、そのなかに江戸幕府第三代将軍徳川家光の事蹟を描き込んだ、六曲一双の屏風(本物は国立博物館)。成立期江戸の景観を描いた数少ない史料のひとつ。どうして徳川家光を描かずに傘で隠したのでしょうか(写真のなかで赤色で四角にした所)という質問をうけました。描いた人はどう描いても苦情が来るから傘で隠したという。子供達に受けていました。その屏風の右上に川越城も描かれています。







2008/11/04 4:04:30|植物
ヒノキの間伐講習会に参加して

 1Ha(ヘクタール・100x100m)あたり3000本植林するそうです。最終的に1000本にするとのこと。なぜかと言うと密植したほうが真っ直ぐ上に伸びるから。材木として良材になります。間伐とは生長過程で過密となった森林に対して、本数を減らすために抜き切りをする作業のことです。
 間伐は健全で活力ある森林を育成するために必要な作業です。林床に太陽光線が届くようになり、下草が生育しやすい環境ができ、土壌の流出防止にも繋がることから、土砂災害防止のためにも重要視される保全作業です。
 最初に平行に切り、写真のように45度の角度で下に切ります(一番の写真)。二番目の写真は切り口が三角形になります。三番目の写真のように反対側から切ります。安全を確認して倒します。
 一番下は切った枝の皮を剥くとヒノキの香りが素晴らしかったので、乾燥させてヒノキ風呂にします。緑の維持には大変な労力と金がかかることがわかりました。うれしいことには大学生から後期老齢者まで参加していました。