くさびら紀行

日ごろの興味をもったキノコ・植物・歴史町並み等を書きとめます。
 
2008/11/28 4:21:49|植物
紫系のサツマイモ(パープルスィートロード)ご飯
 県農林総合研究センターの鶴ヶ島試験地の実りのフェスティバル(11/22農業大学校祭)に行きました。色とりどりのサツマイモの展示をしていました。
 紫系のサツマイモ(パープルスィートロード)でご飯をたきました。美しい色、形を崩さず料理したい時は、上手にアクを抜くことが大切です。生芋を輪切りにすると皮の下の黒い線(左下の写真)がある所が最もアクが強いので厚めに皮を剥いて、すぐ水をつけます。ショウガのせん切りもいれて、後は普通にたきました。
 紫サツマイモに含まれる色素アントシアニンは血液をサラサラにし血圧を下げるそうです。







2008/11/26 4:59:31|きのこ
アイスマンのきのこ(前からの続き)
 アイスマンは1991年アルプス・チロル地方の氷河の中から見つけられました。調査の結果、5300年前の新石器時代の人物とわかりました。身長160センチ、25歳〜40歳の男性で毛皮の帽子をかぶり、革製の上着・ズボン・等を着用していました。アイスマンの持ち物の中に火口(ほぐち)や火打ち石があり、ツリガネタケがありました。右上の写真はツリガネタケ等で、火口(ほくち)としてつかったようです。
 縄文人は縄文土器に食用になるキノコ絵と毒キノコ絵を描いた文様で仲間に伝えていたそうです(左下)。この博物館の菌類展示のH氏と一緒に青森に採集に行き、縄文土器の文様ことを聞きました。
 あの漫画のモヤシモンは、ある農業大学を舞台にした菌と人間たちが右往左往するものがたりです。写真の中の右下はワインの樽。







2008/11/25 4:05:20|きのこ
光るキノコの展示(前日の続き)
 キノコなかには自ら発光する種類が知られています。右上のツキヨタケ(月夜茸)は秋にブナ林に発生し、毒キノコです。
 夜間、目が慣れてくると発光しているのがわかります(左上)。昨年、箱に採集したツキヨタケを箱に入れて、黒い布で覆い、光るのを確認しました。
 ヤコウタケ(夜光茸)は椰子などの上に発生して、非常に強い光を放つ。10本程度集めれば、そのそばで本が読めるようになるという(左下)。エナシラッシタケも椰子などの上に発生し、傘裏が孔状になっています(右下)。八丈島では光るキノコが観光の目玉になっています。
 何故光るかはなぞですが、昆虫を呼び胞子を運んでもらうと言う説もあります。ホタルのように発光物質があることがわかっています。 span>







2008/11/24 2:57:43|きのこ
「菌類のふしぎ(きのことカビと仲間たち)」
 昨日、国立科学博物館(東京/上野公園)で開催されている「菌類のふしぎ(きのことカビと仲間たち)」を見に行きました。行列している若い人たち(家族と若い女性)がいるのには驚きました。平成21年1月12日(月・祝)まで展示しています。
 菌類の自然界の中でのはたらきを「腐生」「共生」「寄生」に分けて紹介しています。「腐生」は、生物遺体を分解すること、即ち「森の掃除屋さん」。「共生」(右上)は、まさに森をつくるはたらきです。太く横たわっている樹木の根と白いきのこの菌糸が繋がっています。「寄生」は菌がとりつくことによって、とりつかれた方に不利益が生じる場合です。展示のキノコは本物を樹脂でかためたもの。中身もすばらしいが、今、子供達に人気のある漫画の「もやしもん」効果もあってか、小さい子供がかなりいました。(左下)。右下はきのこの胞子の模型です。







2008/11/23 3:05:39|植物
 絶滅危惧U類「タコノアシ(蛸の足)」
 タコノアシ(蛸の足)」は面白い名前で奇妙な形の花をした植物です。花序の枝に多数の花が並んでいる様子が、「吸盤の付いた蛸の足」のように見えることから付いた和名です(右)。特に秋になると全身が真っ赤に紅葉するので、まさに「茹(ゆ)で蛸」状態となります。国、県ともに絶滅危惧U類。国のレッドデータブックによると河川の開発、土地造成、植生の遷移等が主要因となり100年後の絶滅確率は約2%で、約300年後には絶滅すると予測されているそうです。
 ユキノシタ科。舟運で有名な川越の「仙波河岸史跡公園」で保護されています。